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【完全版】リリス│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】リリス│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Lilith

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★☆☆☆☆☆☆

分類:グレート・オールド・ワン

リリス

リリスには決まった姿がないんだ。

人の前に出るときは、たいてい女性の姿をとるよ。
ただの女性じゃなくて、見た相手の心を吸い寄せるような、美しくて、しかも年をとらない女性なんだ。
その魅力には、きれいだと感じる一方でなぜか落ち着かなくなる、そんな質があるらしいよ。
肩から翼を生やして現れることもあるんだ。

TRPGでは、これとは似ても似つかない、うろこに覆われた獣のような姿で出てくることもあるとされているよ。

でも、こうやって人前で見せる姿は、どれも本当のリリスじゃないんだ。
一部の魔道書だけがその裏側を書き残していて、それによれば、美しい姿の奥には異形の本体がひそんでいるという。
丸く膨らんだ胴から太い手足が何本も突き出し、その先には鋭いかぎ爪がついている…人を惹きつける見た目の下にこれが隠れているわけだから、リリスの第一印象ほど当てにならないものはないね。

リリスは夢の世界、ドリームランドに棲んでいるよ。

TRPGでは、リリスはもとをたどれば大きな力を持つ旧支配者の一柱で、何かのいきさつでこのドリームランドに身を移し、夢の世界を司る神々の仲間入りをしたとされているんだ。
そのいきさつが、追い払われた末のことなのか、自分で選んでのことなのかは、はっきりしていないみたいだね。

今のリリスは夢の世界につなぎ留められているように見えるよ。
でも完全に閉じ込められているわけじゃなくて、僕らの暮らす現実の側へ、少しの間なら体を持って顔を出すことができるんだ。
TRPGでは、リリスがやがて夢の世界を出ていけるだけの力を蓄える日が来る、という言い伝えも残っているよ。
その日が来たら何が起きるのかまでは、語られていないんだけどね。

〇語られている他の住処

  • ドリームランド

リリスについて、この神が何者なのか、誰にも突き止められていないんだ。

リリスの人間とのつき合い方は特徴があるよ。
TRPGでは、リリスは人類が誕生したころから、夢を通じて人の心にずっと働きかけてきたとされているんだ。
さまざまな姿を見せながら人間を思いどおりに動かし、その名は長い歳月のうちに人間の信仰や言い伝えのなかへ深く根を下ろしていったよ。
クトゥルフ神話のほかの存在が、人間にとって遠い「得体の知れないもの」であり続けたのとは対照的に、リリスはずっと近くまで入り込んできたんだ。

だけど、あまりに人間の文化になじみすぎたせいで、本物のリリスがどんな存在なのかがわからなくなったんだ。
身近にいるはずなのに正体だけがわからない…TRPGでは、こうしたつかみどころのなさ自体に、この神の底意地の悪さが出ていると見る人もいるよ。

リリスはニャルラトテップが化けた仮の姿にすぎないという見方があるかと思えば、独立した一柱の神で、美しい姿の下に自分自身の正体を隠しているだけだという見方もあるよ。
さらに、リリスとはシュブ=ニグラスを別の名で呼んだものだ、という説まであるよ。

このうちニャルラトテップとの関わりは、特に注目されているんだ。
二者の間には確かに何らかのつながりがあるとされながら、その中身は仲間意識どころか、対立や敵意に近いものになっていると考えられているよ。
両者を切っても切れない一対と見て、たがいに上に立とうと争い続けている、と語る人もいるんだ。
ニャルラトテップなのか、シュブ=ニグラスなのか、はたまた誰でもない一柱なのか…これだけ見方が分かれるってことは、リリスが自分の正体をどれだけ巧みに隠してきたかがわかるね。

ニャルラトテップ
対立
シュブ=ニグラス
同一存在説
  • 『悲哀の詩篇』(発行年および著者不明)

1:美貌の魅惑演出

  • 完璧すぎる美しさが、非現実的で不気味な魅力
  • 雪花の肌の冷たさと、石炭のような瞳の対比
  • 美に見とれているうちに理性と判断力が奪われる

2:夢現境界の曖昧化演出

  • 夢の中の出来事が現実に影響を与える
  • 起きているのか眠っているのかわからない

3:女性子供狙いの本能的恐怖演出

  • 最も守るべき存在への攻撃による原始的な恐怖と怒り
  • 母性や無垢への冒涜による、道徳的な怒りと絶望
  • 被害者の無力さが際立つ
筆者:たいき
リリスをアイドル化するという需要に需要を重ねてすばらしい作品となっている
血を吸うリリスはあくまでも異形の存在だが、どこか人間らしい笑顔で憎めない