リアル脱出ゲーム×クトゥルフ神話『混沌這い寄る教団からの脱出』│あらすじ・料金・グッズや先行体験の対談まで紹介
はじめに

【写真:公式メインビジュアル(©SCRAP)】
※本記事は、SCRAP様より写真・コメントのご提供を受けて作成しています。
「クトゥルフ神話の世界に、自分が入り込めたら……」と思ったことはありませんか?
そんな願いを叶えてくれるのが、SCRAPの「クトゥルフ脱出」シリーズ。
その第2弾、リアル脱出ゲーム×クトゥルフ神話『混沌這い寄る教団からの脱出』が、2026年10月29日から東京ミステリーサーカスで始まりました!
キャッチコピーは、
「日常に這い寄る狂気を体験せよ!」
今回の舞台は、闇バイトの裏に潜む怪しいカルト教団ですっ。
この記事では、SCRAP様からいただいた公式写真や取材会の対談内容も交えて、クトゥルフ好きの目線でこのイベントを紹介していきます!
この記事で分かること:
- イベントの基本情報とあらすじ
- 前作『狂気の山脈からの脱出』との違い
- 佐野史郎さん×ディズムさんの特別対談の内容
- 会場限定のグッズ&ドリンク
- クトゥルフ好きの筆者が注目するポイント

僕は前作も今作もまだ遊べてませんが、前作が狂気山脈で、第2弾は闇バイトと…大きく雰囲気を変えたなという印象でした。
この変化がどう影響しているのか見ていきましょうっ。
どんなイベント?
| イベント名 | リアル脱出ゲーム×クトゥルフ神話『混沌這い寄る教団からの脱出』 |
| 会場 | 東京ミステリーサーカス ラボ大ホール(新宿・歌舞伎町) |
| 期間 | 2026年10月29日(木)〜2027年1月24日(日)※その後、全国で開催予定 |
| 制限時間 | 60分 |
| 所要時間 | 約120分 |
| プレイ人数 | 人数制限なし(1人参加もOK) |
| 持ち物 | スマートフォン(必須) |
| 前売料金 | 平日 3,900円/土日祝・ハイシーズン 4,200円 |
| 予約方法 | 公式特設サイトで購入 |
※2026年11月11日(水)から料金体系が変わり、年齢区分に応じた割引が導入されます。
- 当日チケットの料金も含め、最新の料金は公式特設サイトで確認してください。










ホラー要素や、びっくりする演出をスキップできるガイドも用意されているので、怖いのが苦手な人でも安心して参加できます!
あらすじ
世界が終わるまで、60分。
あなたは闇バイトの摘発を任務とする、警察の潜入捜査官。
今日の潜入先は高収入アルバイトをうたい人を集めているが、
どうやら背後には怪しいカルト教団がいるようだ。
なんでも世界を滅ぼす邪神「■■■■■■■■」を崇拝する狂信的な集団だとか。闇バイトの現場に潜入したあなた。
しかし、そこで行われた儀式により、なんと本当に邪神が召喚されてしまう。光を失う街。闇をさまよう邪神。
世界滅亡はすぐそこまで迫っていた。はたしてあなたは邪神を退散させ、世界を救うことはできるのだろうか。
- 公式特設サイトより引用
高収入の闇バイト、そしてそれを摘発するための捜査官というキャラクターシート。
クトゥルフ神話の原作というよりTRPGに近い設定で、もはやTRPGプレイヤーには馴染みがあるのではないでしょうかっ。
そして、「光を失う街。闇をさまよう邪神。」という一文。これは原作ファンはきっと好きですよね。
「原作は難しくて手が出せていないけど、TRPGなら遊んだことがある」という人でも、TRPG感覚で原作の世界を楽しめそうだと感じました。
前作との違い
「クトゥルフ脱出」は、クトゥルフ神話の奥深い恐怖と、リアル脱出ゲームの没入感が融合したシリーズです。
2025年に始まった第1弾『狂気の山脈からの脱出』は、全国で参加者数ならぬ「発狂者数」6万人を記録する大ヒットとなりました。
大きく変わったのは遊び方です。前作はテントの中に4人ずつ入って物語を進める形式でしたが、今作は約150人が入るフロアで、みんなで一緒に生き抜く形式になっています。
両方を体験した佐野史郎さんは、こう話していました。
「前回の『狂気の山脈からの脱出』のときは、テントの中に4人ずつ入って、一つの邪神と向き合う感覚がありました。今回は、大勢の人と一緒に謎を解いていく、邪神を退散させていくという一体感がありましたね。」
僕は前作を遊べてないのですが、前作は「4人で協力」という印象が強く、「お友達と一緒じゃないと難しいのかな」、みたいなコミュ力を試される謎解きだと思ってました。
しかし今回は人数制限がないので、一人でも参加できるのがうれしいポイント!
もちろん、お友達と一緒なら協力して挑めます。
一人でも、仲間とでも遊びに行きやすそうですねっ。


【写真:先行体験をされている参加者たち(©SCRAP)】
SCRAPってどんな会社?
SCRAPは「リアル脱出ゲーム」をはじめ、さまざまな体験型イベントを企画・運営している会社です(本社:東京都渋谷区、代表:加藤隆生さん)。
謎解きを通して、自分が物語の主人公になれる「物語体験」をつくっています。
リアル脱出ゲームのはじまり
きっかけは、2004年に発表された「クリムゾンルーム」というネットの無料ゲーム。
そこから大ブームになった「脱出ゲーム」を、そのまま現実の世界に移し替えたのが「リアル脱出ゲーム」です。
第1回は2007年7月7日、京都のギャラリーで開かれた「謎解きの宴」。約100人が7人1チームに分かれて挑戦しました。
2023年には、7月7日が「リアル脱出ゲームの日」として日本記念日協会に認定されているんですよっ。
いまではマンションの1室や廃校、廃病院、東京ドームや六本木ヒルズなど、いろんな場所で開催され、上海、台湾、シンガポール、サンフランシスコなど海外にも広がっています。
累計の参加者は、なんと1,700万人以上!
ちなみに「リアル脱出ゲーム」は、SCRAPの登録商標。2007年に生み出した会社なので、まさに元祖ですね。
自宅で遊べる謎解き商品も人気
SCRAPはイベントだけでなく、家で好きなときに遊べる謎解きキットも発売していて、ロフトや全国の書店、通販などで買えます。
今回のイベントに合わせて、クトゥルフ神話を題材にした謎解き本『5分間リアル脱出ゲーム クトゥルフ神話 名状し難い書店“ないあ堂”からの脱出』も発売中。
イベント会場で購入すると、「書籍制作秘話付きメインビジュアルしおり」ももらえます。
余談ですが、僕もSCRAPの謎解きを遊んだことがあります。
中でも『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』のシリーズは非常に面白くて、SCRAPのゲームをどれから遊ぶか悩んでいる方におすすめです!
さらに、今回の公式アンバサダー・佐野史郎さんは、このシリーズの『DETECTIVE X CASE FILE #3』にも出演していて、対談では「あれもね、難しいね(笑)」と話していました。










クオリティの高い謎解きで、さらに難易度も高いとなると、遊びごたえがありそうですね。


豪華すぎる制作陣
公式アンバサダー:佐野史郎さん&ディズムさん
公式アンバサダーには、俳優の佐野史郎さんと、クリエイター・配信者のディズムさんが就任。
さらに2人とも、イベント本編に声で出演していますっ!
会場でしか聴けない声なので、これは要チェックです。


【写真:先行体験にて佐野史郎さんが祭司姿をお披露目(©SCRAP)】
佐野史郎さん(教団の祭司役)


【写真:佐野史郎さん(©SCRAP)】
島根県松江市出身。ドラマ『ずっとあなたが好きだった』の“冬彦”役で社会現象を起こし、近年ではNHK朝ドラ『ばけばけ』にも出演。
幻想怪奇文学が好きで、小泉八雲やラヴクラフトを愛読している方です。
90年代には、ラヴクラフト原作のドラマ『インスマスを覆う影』で主演も務めています。
「10代の頃より愛読してきたラヴクラフトの生み出したクトゥルフ神話の世界。
小説のみならず映画やドラマ化、アニメにもなった。
TRPGから始まったゲームの世界もより進化し、リアルな体験型や現実と空想の淡いを漂うボードゲームに陶酔する。
今回、祭司役で声の出演を仰せつかった。
危ういもう一つの空想の世界を生きることで、現実の危険をも回避する術を手にすることができるかもしれない。」(佐野史郎さんの就任コメント)
ディズムさん(案内人役)


【写真:ディズムさん(©SCRAP)】
TRPGシナリオライター、脚本・演出家、配信者。
代表作のTRPGシナリオ『カタシロ』はネット上で大きな反響を呼び、舞台化・映画化も実現しています。
前作に続き、プレイヤーを狂気の世界へ導く案内人役での出演です。
「闇バイト! カルト教団! 捜査官! 世界滅亡! 這い寄る混沌! 生身で体験したい要素が冒涜的に盛り込まれたクトゥルフ脱出、長居しすぎて逃げられる気がしません。」
(ディズムさんの就任コメント)










TRPGプレイヤーは「カタシロ」通過者が多い印象ですが、実は僕は未通過の未視聴という…気になっても、相手がいないと遊べないのがTRPGの悲しいとこですね…。
演出協力:五味弘文さん&佐野功さん
本作では、お化け屋敷プロデューサーの五味弘文さんと、演出家の佐野功さんが演出協力として参加しています。
教団への潜入や邪神召喚の儀式を、臨場感たっぷりの空間演出で体験できます。
五味弘文さん(お化け屋敷プロデューサー)


【写真:五味弘文さん(©SCRAP)】
1992年の『麿赤児のパノラマ怪奇館』で初めてお化け屋敷をプロデュースし、これまでに100本以上のお化け屋敷を制作。
リアル脱出ゲームでも、『かくれ鬼の家からの脱出』『ある都市伝説からの脱出』などの恐怖演出に関わっています。
日本で初めて「お化け屋敷プロデューサー」を名乗り、お客さんを物語に参加させるお化け屋敷のスタイルを生み出した方です。
佐野功さん(演出家・俳優・殺陣師)


【写真:佐野功さん(©SCRAP)】
高校生のときに北区つかこうへい事務所に入り、大学では平田オリザさんに師事。
俳優出身の強みを生かした、作品に寄り添う演出が特徴です。
リアル脱出ゲームでは、『絶体絶命ワンダーランドからの脱出』『終わらない夏祭りからの脱出』『哭倉村に渦巻く怨念からの脱出』などの演出を担当しています。










おばけ屋敷のプロが関わってると聞いて、僕的には興味津々です。
謎解きだけじゃなくてホラーとしても楽しめるってことですねっ。
佐野史郎さん×ディズムさん
開催前に行われた取材会では、佐野史郎さんのインタビューと、ディズムさんとの特別対談が行われました。
SCRAP様からいただいた内容をもとに、印象に残った話を紹介します!


【写真左:ディズムさん 写真右:佐野さん(©SCRAP)】
アンバサダーも脱出失敗!?
実はこの日、佐野さんもディズムさんもゲームを体験して、2人とも脱出できなかったそうです。
佐野さんは、「難しかったです」と話しつつも、「いろいろなヒントを出していただいたりして、どんどん楽しむことができました」とのこと。
手ごたえのある謎解きになっているようですっ。
「令和のクトゥルフ」は闇バイトから始まる
ディズムさんは、「今の時代にカルト教団が儀式をするなら、『闇バイト』や『一見ただのホールの地下』というのは、すごく現実感がある」と話していました。
クトゥルフ神話の「名状しがたき」不気味さが、闇バイトから始まるところに令和らしく表現されていて、一番クトゥルフっぽいと感じたそうです。
これには佐野さんも「新宿、歌舞伎町の雰囲気で」と共感。
佐野さんのクトゥルフ愛がすごい
佐野さんがラヴクラフトに出会ったのは1970年代。
雑誌『幻想と怪奇』で、荒俣宏さんの翻訳を読んだのが最初だそうです。
当時は本が少なく、古本屋を探し歩いては、ラヴクラフトの作品を見つけて喜んでいたとか。
80年代半ばには、東急ハンズでTRPG『クトゥルフの呼び声』のボックスを見つけて、TRPGが何かも知らないまま6,000円くらいで購入。
開けたらシナリオとダイスだけが入っていて、サイコロを振ってキャラクターシートを作るのが楽しかったそうです。
子どもの頃から好きだったゴジラについても、「ゴジラはダゴンなんじゃないか」と若い頃から思っていたそう。
『ゴジラ FINAL WARS』に出演したときは、監督が止めるのも聞かずに「いあいあ くとぅるふ ふたぐん」と叫んでいたとか……!










クトゥルフ神話の出会いが「幻想と怪奇」っていうのが大大大古参って感じでリスペクトを感じます。
僕はTRPGから入っていて、当時原作が別であることも知らなかったです。
「いあ!」の発音は、信じているかどうか
ディズムさんが驚いていたのが、祭司役の佐野さんの「いあ!」の発音。
スタッフさんたちが何度試しても、あの発音はできなかったそうです。
その理由を聞かれた佐野さんの答えは、たった一言。
「信じているかどうかですよ。」
佐野さんは祭司役の収録を、「近年の仕事の中で、一気に気合いが入ったかもしれない」と振り返り、参加者が声をそろえている様子を見て、「感無量。本当に俳優を続けてきてよかった」と話していました。
『インスマスを覆う影』撮影中の、本当にあった話
90年代にドラマ『インスマスを覆う影』を撮影したときのこと。
ロケ先の浜辺に、昔からある何の祭壇かわからない祭壇があり、そこにネクロノミコンに描かれた邪神崇拝の文字や図形を書いてもらったところ、突然の暴風雨で撮影が中止に。
さらに翌日、岬の反対側で水死体が上がったそうです。
「フィクション、想像は、そのくらいの力を持つので、真剣に取り組まないと大変なことになるなといつも思います。」










ホラー映画を撮影中に事故にあうなど話は聞きますが、クトゥルフ神話の作品でも起こるんですね…。
やはり邪神はいるっ。信仰心!
先行体験の様子
SCRAP様から、取材会当日の先行体験の写真をいただきました!
この日は約100人が参加し、大きなフロアで一緒に謎に挑んでいたそうです。


【写真:先行体験の様子(©SCRAP)】
始めに渡されるパンフレットのよう…?
表紙には「Yummy」という文字。どうやら今回の舞台となる闇バイト組織の名前なんですね…。


【写真:先行体験の様子(©SCRAP)】
一見すると会場のためのレイアウトに見えますが、ここにも謎解きの要素が…?
細部まで見逃さないよう「目星」の技能は高めが良さそうかもっ。


【写真:先行体験の様子(©SCRAP)】
参加者が掲げているのは十字架…。
バイト中とは思えない異様さから、徐々に取り込まれていくんですね。


【写真:先行体験の様子(©SCRAP)】
佐野さんは、キャストの皆さんの本気度にも驚いていて、「皆さん本気でやっていらっしゃって。じゃないと、多分、この空間は成立しないんですよね」と話していました。


【写真:先行体験の様子(©SCRAP)】
参加の際の持ち物にスマホとあって、謎解きの際に使うことがあるみたいですね。
会場内で用意されている物だけでなく、自分のスマホを使うというとこに現実味があって、世界に浸れそうです。
オリジナルグッズ&ドリンク
グッズ


【写真:今回販売されるグッズ一覧(©SCRAP)】
目玉は、どんな絶望の淵からでも生き残りを祈る生還祈願お守り。
狂気渦巻く会場から無事に帰るための、参加必携のアイテムですっ!
謎付きクリアファイルと、イベントパンフレットがセットになった「混沌這い寄る 教団セット」には、「教団入団試験」の謎解きができる謎カード付き。
家に帰ってからも世界観を楽しめます。
ほかにも、「恐ろしくも愛おしいデフォルメ邪神たち」が並ぶアクリルキーホルダー(全9種・ランダム)や、神話生物ポストカードセット、脱出成功/失敗ステッカーなどがあります。
しかも会場でグッズや対象の書籍を合計2,000円買うごとに、ノベルティのトレーディングカード(全9種)が1枚もらえます。


【写真:生還祈願お守り(©SCRAP)】
表面には「生還祈願」。裏面には赤い「何か」が3つ並んでますが…あまり見つめない方がいいかも…。


【写真:混沌這い寄る 教団セット(©SCRAP)】
謎付きクリアファイル、イベントパンフレット、そして謎カードがセットになっています。
謎カードはセット限定みたいなので、参加した際には手に取りたいところ…。


【写真:アクリルキーホルダー・ポストカード・ステッカーなど(©SCRAP)】
ちびキャラたちが描かれたキーホルダーやステッカー。
僕もスマホカバーの裏に、ステッカーを入れているので気になりますっ。










僕はクトゥルフ神話絡みのグッズは割と買っちゃうので、正直めちゃめちゃほしいですね…。
ドリンク(東京ミステリーサーカス)


【写真:今回販売されるドリンク一覧(©SCRAP)】
会場の東京ミステリーサーカスでは、会場限定のオリジナルメニューも登場。
- 這い寄る混沌【闇(ブラック)】レモネード:邪神をイメージした漆黒のドリンク。炭酸あり/なしを選べます
- 神話生物 カフェ・ラテアート:デフォルメ神話生物9種から好きな絵柄を選べます。ニャルラトホテプ、グール、深きもの、クトゥルフ、土星猫、イスの偉大なる種族、ショゴス、ビヤーキー、ユゴスよりのもの……と、クトゥルフ好きにはたまらないラインナップです
- 【イベント参加者限定】裏メニュー:詳細はイベント内で公開。世界観をさらに深掘りできるノベルティ付きです
オリジナルメニュー1点ごとに、デフォルメ神話生物のオリジナルコースター(全9種・ランダム)ももらえます。


【写真:対談時の様子(©SCRAP)】
取材会でブラックレモネードを飲んだ佐野さんとディズムさんも、「おいしいですね」とのこと。
ドリンクもそうですが、コースターも結構惹かれます。
- 詳しい価格はSCRAPの公式ページで確認できます。










裏メニューは現地に行かないとわからないので、ぜひ現地に行った人は頼んでみてほしいです!
注目するポイント
ここが楽しみ!
- 佐野史郎さんの祭司の声を、会場で生で聴ける
- 100人規模で「いあ!いあ!」と声をそろえる体験
- 闇バイト×カルト教団という「令和のクトゥルフ」の設定
- お化け屋敷のプロが関わる演出
参加のコツ
佐野さん曰く、「最初の10分、20分くらいが勝負。」
焦ってパニックになると、「もう餌食になっちゃう」ので、わからなくても焦らず、ヒントも使いながら落ち着いて挑むのがコツだそうです。
また、人数制限はないので1人でも参加できますが、佐野さんは、「一人で行き詰まると、もう駄目なんだよね」とも。
2、3人で知恵を絞るほうが心強いそうです。
初めて脱出ゲームを遊ぶ人には、かなりハードルが高いとも話していました。
ディズムさんからは、こんなメッセージも。
「ないものも、あるものとして、自分が正気なのか狂気なのかわからない中、前のめりの方が、いずれにせよ楽しめると思いますので。」
聞いている感じですと、迷ったらヒントを使おう!という印象ですね。
こんな人におすすめ!
- クトゥルフ神話TRPGのシナリオが好きな人
- 前作『狂気の山脈からの脱出』が楽しかった人
- ホラーは苦手だけど、クトゥルフ神話の世界観は好きな人
- SCRAPの謎解きファンの人
佐野史郎さんおすすめの原作
取材会で「初めての人におすすめは?」と聞かれた佐野さんが挙げたのは、クトゥルフ神話の原点ともいえるラヴクラフトの代表作でした。
- 『クトゥルフの呼び声』:海の話
- 『ダンウィッチの怪』:山の話
- 『インスマスを覆う影』:半魚人の話。90年代に佐野さん主演でドラマ化もされました
佐野さんは、「邪神たちが出てこなくても『いつでもない、いつか。どこでもない、どこか』というような時代感覚こそが、クトゥルフ神話で一番大事なところ」だと話していました。
あとこちら、佐野さんが挙げた3作品は全てラヴクラフトの作品です。
佐野さんの言う通り、ラヴクラフトははっきり描かずに想像させるのが特徴的なので、和ホラー寄りな印象!
この3作品は、新潮文庫の『インスマスの影 ―クトゥルー神話傑作選―』にまとめて収録されています。
この本にはニャルラトホテプが登場する「ニャルラトホテプ」や「暗闇の跳梁者」(『闇をさまようもの』の別訳)も入っているので、イベントの予習にもぴったりです!
また、どれも当サイトで紹介している記事があるので、そちらもどうぞ。
今回の主役「這い寄る混沌」ってどんな邪神?
筆者の予想とその根拠
公式のあらすじでは、邪神の名前は「■■■■■■■■」と伏せられています。
でも、クトゥルフ好きならピンとくるヒントが、あちこちに散りばめられているんですっ。
- イベント名が「混沌這い寄る」:ディズムさんの就任コメントにも「這い寄る混沌!」の文字が
- あらすじの「闇をさまよう邪神」:ある邪神の化身か……?
- 伏せ字は8文字:「■」の数は8つ
……ということで、筆者の予想は、「這い寄る混沌」の異名を持つ邪神ニャルラトホテプ!
クトゥルフ神話は表記ゆれが多いため、文字数はたまたまかもしれませんが、8文字も一致してます。
そしてそして、複数の顔を持つニャルの中でも、おそらく「闇をさまようもの」が黒幕ではないでしょうか…!


ニャルは人気な邪神なので、実は気付いた人も多いんじゃないでしょうかっ。
「這い寄る混沌」ニャルラトホテプってどんな邪神?
ニャルラトホテプは、クトゥルフ神話の中でも特に人気の高い邪神です。
ナイアルラトホテップ、ナイアーラトテップなど、訳によって表記がいろいろあります。
外なる神々の「使者」で、神々の言葉を伝えたり、神と崇拝者のあいだを取り持ったりします。
ほかの邪神は人間には理解できない存在として描かれることがほとんど。
しかしその中でニャルラトホテプだけは、はっきりした「人格」を持っているようで、仕えているはずの「主人たち」を見下した態度をとることもあるんですよっ。
この人間性がニャルの人気の理由かもしれませんね!
千の化身を持つ
ニャルの特徴として、「千の姿を持つ」と言われ、時代や場所に合わせていろんな姿で現れます
例えば、
- 闇に吠えるもの:頭がある部分から1本の太い触手が生えていて、2本の腕と3本の足を持つ。恐らく一番認知されている姿
- 暗黒のファラオ:虹色のローブをまとった、古代エジプトの王のような姿
- 闇をさまようもの:3つに分かれた目を持つ巨大なコウモリのような姿。暗闇でないと現れることができない
- 本来の姿:触手やかぎ爪が自在に伸び縮みする肉の塊と、叫び声を上げる顔のない頭。「無貌の神」とも呼ばれます
人間の前には、ほとんど人間と変わらない姿で現れることが多いのも、この邪神の怖いところです。
人間をそそのかして、破滅させる
ニャルラトホテプは、選んだ人間に力や富、秘密の知識、役に立つ呪文や機械を与えます。
でもその贈り物は、最後には必ず持ち主を狂気と破滅へ導きます。
人間が自滅していくのを眺めて、楽しんでいるようなのです。
なぜわざわざ人間を使うのか。
一説には、邪神たちを縛る封印は邪神自身には解けず、人間が自分の意志で扉を開ける必要があるからだと言われています。
だからこそ、「教団」が生まれるのですねっ。
知ってると楽しい雑学
- 名前の「ホテプ」:古代エジプトでは「ニャルラト」と呼ばれていて、「満足すること」を意味する「ホテプ」が後から付け加えられた、という設定があります
- エジプトとの深い縁:古代エジプトでは偉大な神の一体として崇められ、のちに恐れられて記録から消されたとされています。ギザのスフィンクスは、本来ニャルラトホテプの姿をかたどっていたという説まで…
- 科学者の姿でも現れる:魔法だけでなく科学にも詳しく、核兵器の開発を後押ししたという設定もあります。一説では、あの「ニコラ・テスラ」をモデルにしたと言われていたり…
今回のイベントに合わせて知っておくと楽しいかも
- 「教団」はニャルラトホテプの得意分野:甘い言葉で人を集め、儀式で邪神を呼び出させる。「闇バイトで人を集める教団」という設定は、まさにこの邪神らしい手口かも……?
- 「光を失う街。闇をさまよう邪神。」:光が苦手な化身に「闇をさまようもの」がいます。原作に登場する主人公はラヴクラフトの友人の作家がモデルだったり…
原作が気になったら
参加前でも参加後でもクトゥルフ神話に興味が出た方に、イベントがもっと楽しくなるラヴクラフト作品を紹介します!
- 「ナイアルラトホテプ」:ニャルラトホテプが初めて登場する、短い散文詩のような作品。数分で読めます。
- 「闇の跳梁者」(『闇をさまようもの』の別訳):怪しい教団「星の智慧派」が出てくる短編。
- 「未知なるカダスを夢に求めて」:ニャルラトホテプが重要な役で出てくる、長めの冒険もの。
- 前作を遊んだ人は、原作『狂気の山脈にて』もあわせてどうぞ!
まとめ
『混沌這い寄る教団からの脱出』は、教団への潜入から邪神召喚までを体験できるリアル脱出ゲームです。
お化け屋敷のプロが関わる本格的な演出と、怖いのが苦手な人向けのスキップガイドの両方があるので、クトゥルフ好きはもちろん、神話を知らない人でも楽しめるはず!
詳しい情報やチケットの購入は、公式特設サイトからどうぞ。




