トップ > 作品一覧 > 小説 > 脳を喰う怪物
脳を喰う怪物

脳を喰う怪物

The Brain-Eaters

フランク・ベルナップ・ロング 真2
概要
登場人物
あらすじ

本作は1932年、WTの六月号に収録された。
作品に登場する無名の怪物は、同作者の『怪魔の森』にも登場している。

  • スティーヴン・ウィリアムソン
  • ジム…一等航海士
  • ヘンダ―スン…メアリー・オブライエン号の船員
  • 無名のクリーチャー

太平洋の孤独な海原、モーニング・スター号の乗組員たちは、漂流する幽霊のようなボートを発見した。スティーヴンとジム航海士が慎重に接近すると、ボート内に横たわる船員の凄惨な遺体が、海の静寂を引き裂くかのように彼らを待ち受けていた。

メアリー・オブライエン号の船員ヘンダースンの遺書は、恐るべき真実を告げていた。脳だけを貪る謎の神話生物の存在。船員は全員彼らによって殺されたこと。そして、ヘンダ―スンだけは身体と脳を分離させられ、深海の闇に連れ去られたという、常軌を逸した物語。

最初は信じられなかったスティーヴンらだが、その夜、モーニング・スター号を包む不気味な静寂は、未知の存在が忍び寄っていることを告げていた。海は、やがて訪れる恐怖の前兆と共に静かに揺れていた。

カテゴリー一覧