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神々の遺灰

神々の遺灰

Dust of Gods

キャサリン・ルシール・ムーア
概要
登場人物
あらすじ

本作は1934年、WTの8月号に掲載された。

  • ノースウェスト・スミス
  • ヤロール
  • サイグ
  • ルサ
  • ファロール

【舞台】

  • 火星

火星の赤い荒野に佇む薄暗い酒場。生活に窮した密輸人ノースウェスト・スミスと相棒のヤロールが、安酒をすすりながら次の仕事を待っていた。

そこへ現れた依頼人が持ち込んだのは、一見単純そうで危険な仕事だった。「ファロールの遺した塵を持ち帰れ」— その言葉に、二人の耳が釘付けになる。

ファロールとは、かつて「三柱」と呼ばれた神々の主。他の二柱、サイグとルサが完全に消滅した今、わずかに存在を保つファロールの痕跡が、依頼人の野心を掻き立てていた。

依頼人の真の目論見は、塵を用いた儀式でファロールを復活させ、その叡智を我が物とし、さらには神を奴隷として従えることだった。

だが、ファロールの眠る場所には「白い何か」が立ちはだかっているという。以前、この任務に挑んだ賞金稼ぎは正気を失って戻ってきたとの噂も耳にする。

それでも、「酒なしで死ぬくらいなら、化け物に殺された方がマシ」と吹っ切れた二人は、危険な旅路に出る決意を固めた。

予想通り、白い化け物との遭遇や、それを振り切っての脱出など、冒険は難関続きだった。しかし、ついにファロールの神殿にたどり着いた二人。そこで目にしたものは—。

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