概要
登場人物
あらすじ
『狩りたてるもの』は、1939年6月号のSS誌に掲載された短編小説である。原題は『The Hunt』で、長年にわたり言及されてきた神格イオドが初めて登場する作品として知られている。
物語の舞台となる「修道士の谷」は、作者の別作品『蛙』にも登場する場所である。
東雅夫によると、本作品はマッケンの『黒い石印』との関連があるようだ。
- アルヴィン・ドイル
- ウィル・ベンスン
- アンドリアス・ベンスン…ウィルの一番近い肉親
- エド・ダーキン
- イオド
- 人間ではない怪獣…異界のコロセウムのようなとこにいた怪獣
古代の魔術師たちは、恐ろしい存在イオドを召喚する方法と、それから身を守る術を発見した。この知識は様々な文化に広まり、後に「妖蛆の秘密」という禁書にも記録される。
20世紀、資産家アンドリアス・ベンスンの死後、孫のウィルといとこのアルヴィンに遺産が残される。遺産独占を企むアルヴィンは、人里離れた峡谷の小屋で暮らすウィルを訪ねる。
ウィルは祖父の死もアルヴィンの企みも知らず、訪問者を困惑して迎える。彼は今まさにイオド召喚の儀式中だと告げ、その危険性を説明してアルヴィンを追い返そうとする。
しかし退こうとしないアルヴィンに、ウィルはしぶしぶ家への立ち入りを許可する。そして儀式の最中、アルヴィンは冷酷にもいとこを射殺。
勝利を確信し車で逃げ出すアルヴィンだが、突如強烈な眠気に襲われる…。