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忘却の墳墓

忘却の墳墓

The Tomb Spawn

ハワード・フィリップ・ラヴクラフト ヒールド・ヘイゼル
概要
登場人物
あらすじ

本作は1934年、WTの5月号に収録されたクトゥルフ神話作品。「未来大陸ゾティーク」が舞台で、宇宙から来たコズミック・ホラーな存在「ニオス・コルガイ」を扱った作品。クトゥルフ神話ではないが、辞典編纂者たちによってクトゥルフ神話に組み込まれた。

  • ミラブ
  • マラバク
  • オッサルゥ
  • ニーオス・コルガイ
  • ゴーリィ

【舞台】

  • ヨウロス

太古のゾティーク大陸、その半分を支配していた魔術王オッサルの栄華に、やがて陰りが見え始めた。そんなとき、彗星に乗って地球外からやって来た魔物ニオス・コルガイを、王は宮殿の地下に住まわせ、その知恵を頼りにするようになる。しかし、魔物は間もなく不治の病に冒され、王の強大な魔術をもってしても癒すことはできなかった。

魔物の死後、王はその遺体を魔法の二重円で封印し、地下室を閉ざした。そして王自身も逝去すると、そのミイラは天井から降ろされ、魔物と共に葬られた。オッサルの強力な魔法円は、両者の遺体を守り、何者の接近も許さなかった。

時が流れ、王の墓所の在処は伝説の中に埋もれていった。魔道士ナミッラは、いつか旅人が偶然にその地を訪れ、不思議なものを目にするだろうと予言した。

砂漠の街ファラード。その喧騒の中にある酒場で、語り部がオッサル王の伝説を語る声に、宝石商の兄弟ミラブとマラバクは聞き入っていた。北方への帰路、彼らは隊商に加わるが、運命は残酷な展開を用意していた。

半獣人ゴリーの襲撃により隊商は壊滅。九死に一生を得た兄弟は、逃げ惑った末に古代の遺跡へと迷い込む。

そこで彼らが目にしたものとは――。

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