トップ > 作品一覧 > 小説 > 夢見人へ
夢見人へ

夢見人へ

To a Dreamer

新訳4 ハワード・フィリップ・ラヴクラフト
概要
登場人物
あらすじ

この作品は24行の四行連句からなる詩で、1920年4月23日に執筆された。Coyote 1921年1月号に初出し、WT 1924年11月号に再掲された。

この作品は、後にラヴクラフトの他の作品で用いられることになる「トクの峰」や「ズィンの窖」といった用語に初めて言及したものとして重要である。また、「ナスの谷」についても触れられているが、これは1919年に刊行された『サルナスの滅亡』で既に登場していた。

ラヴクラフトはフランク・ベルナップ・ロング宛ての1921年5月4日付けの手紙で、この詩がシャルル・ボードレールのメモと書き付けから着想を得たものだと述べている。AHTが所蔵するこの手紙の内容は、恐らくラヴクラフトが所有していたT・R・スミス編纂の「Baudelaire: His Prose and Poetry」を指していると考えられる。この本はModern Libraryから1919年に出版されており、ラヴクラフトの別の詩「ヒュプノス」の題辞の引用元でもある。

  • 語り手

無名の夢見人が紡ぐ物語。その声に耳を傾けると、夢の世界の豊かな大陸が広がっていく。

カテゴリー一覧