
【2025年版】「地を穿つ魔」入門|あらすじ・登場人物・おすすめ版まとめ
The Burrowers Beneath
概要
本作は1974年に執筆し、初出は『DAW Books』で刊行された。邦訳は2006年に刊行された。タイタス・クロウの長編シリーズ『タイタス・クロウ・サーガ』全6部の第1作、クトゥルフ神話作品の1つである。
登場人物
- タイタス・クロウ
- アンリーローラン・ド・マリニー:『銀の鍵の門を超えて』に登場する隠秘学者エティエンヌーローラン・ド・マリニーの息子
- ウィンゲート・ピースリー:『時間からの影』の主人公ナサニエル・ピースリーの子息、ミスカトニック大学教授、ウィルマース・ファウンデーションの中心人物
- エイマリー・ウェンディー・スミス:探検家、考古学者
- ポール・ウェンディ・スミス:オカルト作家
- レイモンド・ベンサム:北西探鉱社炭鉱調査員
- バーナード・〈ボンゴ〉・ジョンソン:石油採掘船〈海精〉号監督
- ゴードン・フィンチ:ウィルマース・ファウンデーションの精神感能力者の一人
- 教母クォリー:クロウの伯母
- エドガー・ハーヴェイ:ポールの代理人
- ショゴス…海棲
- シャッド=メル
- クトーニアン
- イタクァ
舞台
- 1960年代 ロンドン
あらすじ
人知を超えた古代の存在が地底から目覚め、人類に迫る恐怖を描いた衝撃的な物語。
1968年、タイタスという男が奇妙な情報収集を始めたことから、全ては動き出す。地底で目撃された得体の知れない存在。炭坑調査員ベンサムの証言が、想像を絶する脅威の始まりを告げていた。
タイタスの友人アンリが訪れると、クトゥルー神話の恐怖が現実のものとなっていることが明かされる。「生きのこりしものども」「旧支配者」という太古の存在が、人類を脅かそうとしているのだ。
物語は急展開を見せる。考古学者エイマリー卿の探検隊全滅、謎の「球」の出現、そして異常な地震。これらの出来事が、人知を超えた何かの存在を示唆していく。
タイタスとアンリは、「シャッド・メルの卵」という危険な存在と対峙することになる。テレパシーによる追跡、精神攻撃、地盤沈下など、次々と襲い来る危機に、彼らは白魔術や科学の力で必死に抵抗する。
物語は更なる謎と恐怖を呼び起こす。30年前に失踪したはずのエイマリー卿の出現、ウィルマース財団という秘密組織との邪神討伐作戦、北海での不可解な出来事。水や放射能が邪神に有効だという情報を得るものの、その代償は大きかった。
邪神たちの攻撃はより巧妙になり、財団員の不審死が相次ぐ。防衛の要である五芒星の力も弱まり、タイタスとアンリは追い詰められていく。アンリ宅への襲撃、偽物の五芒星石、鬱症状、そして連絡の途絶。敵の罠が着々と迫る中、タイタスは最後の手段に出る―。
邦訳版の比較ガイド おすすめの一冊はどれ?
現在入手可能な主要な邦訳版として、以下の収録版がある:
- 「地を穿つ魔」:タイタス・クロウサーガシリーズの1作品目。

タイタス・クロウサーガシリーズを読むならここからですっ。シャッド=メルが登場する唯一の作品でもあります。
購入ガイド&リンク集
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