
【2025年版】「メデューサの呪い」入門|あらすじ・登場人物・おすすめ版まとめ
Medusa's Coil
概要
本作は1939年、『Weird Tales』の1月号に掲載された。
ゼリア・ビショップの著作『The Curse of Yig』は、ラヴクラフトが代筆した「イグの呪い」「墳丘」「メデューサの呪い」の3作品を収録し、1953年にアーカムハウスより出版された。
登場人物
- 語り手
- アントワーヌ・ド・ラッシー:家主。
- デニス:息子。
- フランク・マーシュ:デニスの友人、画家。
- タニト・イシス:女祭司。マルセリーヌ・ベダールとマルキ・ド・シャモーの隠し子。
- マッケイブ・ソフォニスバ:イシスに忠実な使い。
- サイピオじいや、サラ、デリラ、メアリー:家の使い。
舞台
- ケープ・ジラードー
あらすじ
ケープ・ジラードーを目指していたはずが、雨雲が迫るミズーリの田舎道で、私は道に迷っていた。獣道のような細い道の先に、一軒の古びた屋敷を見つける。人の気配のない玄関をノックした時、二階の踊り場から誰かが降りてくる音が聞こえた。
無断で侵入したことを謝ると、意外にも家主は温かく迎え入れてくれた。しかし、その丁寧すぎる物腰の裏側に、何か暗い影を感じずにはいられなかった。
夜が更けるにつれ、家主は身の上話を始めた。身寄りが亡くなり唯一の家族である息子は、パリへ留学したと。しかし、この話はやがて不穏な色を帯び始めた。
息子は悪魔崇拝のサークルに所属し、特に親友マーシュとの関係を深めていく。そして彼らの儀式を取り仕切っていた謎めいた女性、タニト・イシスの存在が明らかになる。
正体不明の彼女にデニスは心を奪われ、後に結婚。だが、新しい女主人の到着と共に、屋敷から使用人たちが次々と姿を消していった。
転機は1916年6月。神経を病んだマーシュをデニスが屋敷に招き、3人での共同生活が始まった。表向きは精神治療の訪問だったが、その真の目的はイシスにあった。
この時、誰も予想だにしなかった。三人の歪んだ関係が、取り返しのつかない破滅への序章となることを。
邦訳版の比較ガイド おすすめの一冊はどれ?
現在入手可能な主要な邦訳版として、以下の収録版がある:
- 「真ク・リトル・リトル神話体系3」:ラヴクラフトと彼の文学サークル「クトゥルフ神話」の世界観を、多様な作家の視点から味わいたい人向け。

初読者には「真ク・リトル・リトル神話体系3」がおすすめっ。現在、邦訳版はこの書籍にのみ収録されています。
購入ガイド&リンク集
「真ク・リトル・リトル神話体系3」:紙版/電子版
- amazon(Kindle版:有):「https://amzn.to/3I0uS2B」
- ebookjapan:「新編 真ク・リトル・リトル神話大系3 – 著:A.ダーレス – 無料漫画・試し読み!電子書籍通販 ebookjapan」