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ブバスティスの子ら

ブバスティスの子ら

The Bound of Bubastis

ロバート・ブロック クト13
概要
登場人物
あらすじ

本作はは1937年、WTの3月号に掲載された。

  • 語り手
  • マルカム・ケント

【舞台】

  • イギリス コーンウォール

コーンウォールの古びた屋敷。オカルト研究家マルカムの招きに応じた「わたし」は、驚愕の秘密を知らされる。地底に眠る古代エジプトの遺跡。正式発表を提案する「わたし」を押し切り、マルカムは二人きりでの調査に固執する。

海辺の洞窟から始まる地下探索。マルカムは語る。猫神ブバスティスの堕落した神官たちが、この地に逃げ込んだのだと。薄暗い地下墓所に並ぶ人獣キメラのミイラ。それらが実在の生き物だったと悟った「わたし」の背筋に、戦慄が走る。

そして二人は祭壇にたどり着く。散乱する新鮮な人骨。埃一つない床。マルカムの口から語られる衝撃の真実。「わたし」の頭に恐ろしい理解が浮かぶ。自分が生贄なのだと。

その時、穴倉から姿を現したものは―。

古代の呪いと現代の狂気が交錯する地下迷宮。友情は裏切りへと変貌し、知への渇望は命さえも顧みない執着となる。「わたし」の運命やいかに。そして、人智を超えた存在との対面は、何をもたらすのか。

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