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【2025年版】『Call of Cthulhu®』│あらすじ・登場神話生物・レビューや購入先までまるっと紹介※ネタバレ注意※

【2025年版】『Call of Cthulhu®』│あらすじ・登場神話生物・レビューや購入先までまるっと紹介※ネタバレ注意※

ジャンル・テーマ:ホラーアドベンチャー

開発・発売元:Cyanide Studio

対応機種:スイッチ/Xbox/PC

リリース情報:Steam版:2018年10月30日/PS4・Xbox版:2019年3月28/スイッチ版:2020年7月23日

価格:パッケージ版:7678円/DL版 2580円/Steam版:3200円

体験版の有無:

物語の主人公は探偵エドワード・ピアース。ある日、彼の元に一件の依頼が舞い込む。ダークウォーター島に住むホーキンス家で火災が発生し、住人が命を落としたというのだ。依頼内容はその事件の真相究明。事件の鍵を握るのは、画家のサラ・ホーキンスという女性だった。

調査を進めるピアースは、やがて島全体を巻き込む宗教団体の存在に気づく。単なる火災事故と思われた事件は、より深い闇へと続いていた。そして最初は一つの依頼に過ぎなかったこの事件が、やがて世界の命運を左右する壮大な物語へと導いていく…。

エドワード・ピアース

物語の主人公。探偵事務所を構えていて、一つの事件の調査から、世界の命運を揺るがす事件に巻き込まれる。

エドワード・ピアース…物語の主人公。探偵事務所を構えていて、一つの事件の調査から、世界の命運を揺るがす事件に巻き込まれる。

イーサン・ブラッドリー

ダークウォーターの警察官。いかつい見た目をしているが、終盤までピアースを支えるほどの頼りがいがある。

イーサン・ブラッドリー…ダークウォーターの警察官。いかつい見た目をしているが、終盤までピアースを支えるほどの頼りがいがある。

キャサリーン・ベイカー(通称:キャット)

ダークウォーターに住む密売人。気性が荒いが物語には欠かせない強い女性。

キャサリーン・ベイカー(通称:キャット)…ダークウォーターに住む密売人。気性が荒いが物語には欠かせない強い女性。

マリー・コールデン

2人目の主人公。リバーサイド病院で看護師をしており、病院内の秘密に気づき調査を始める。

マリー・コールデン…2人目の主人公。リバーサイド病院で看護師をしており、病院内の秘密に気づき調査を始める。

アルジャーノン・ドレイク

骨董商。オカルトに精通していて、空鬼の退散に協力してくれる。

アルジャーノン・ドレイク…骨董商。オカルトに精通していて、空鬼の退散に協力してくれる。

サラ・ホーキンス

事件の主要人物。画家で彼女の描いた絵が大きな事件を起こしてしまう。

サラ・ホーキンス…事件の主要人物。画家で彼女の描いた絵が大きな事件を起こしてしまう。

空鬼

サラ・ホーキンスの絵画から飛び出し、主人公に襲い掛かる。

空鬼…サラ・ホーキンスの絵画から飛び出し、主人公に襲い掛かる。

ジェームズ・フィッツロイ

ダークウォーターの船長。島の秘密を知っている。

ジェームズ・フィッツロイ…ダークウォーターの船長。島の秘密を知っている。

トーマス・フラー

リバーサイド病院の院長。島の秘密に関与している。

トーマス・フラー…リバーサイド病院の院長。島の秘密に関与している。

チャールズ・ホーキンス

サラ・ホーキンスの夫。島の秘密に関与している。

チャールズ・ホーキンス…サラ・ホーキンスの夫。島の秘密に関与している。

ゲームの内容は、主人公ピアースを操作して事件を調査し、各章の目標達成を目指すこと。一見すると謎解きホラーゲームに見えるが、最大の魅力はピアースの「技能値」を自由に振り分けられるシステムにある。

TRPGでお馴染みの技能が多数登場し、プレイヤーの選択によって事件へのアプローチが大きく変わるのが面白い。「調査」や「目星」技能を伸ばせば重要な手がかりを発見でき、「筋力」に特化すれば力業で難題を解決することも可能だ。まさに自分だけの探偵を育てる楽しさがある。

筆者の初見プレイ時はとりあえず筋力に極振りしたが、ほぼ死にステータスという切なさ。

また、調査の特徴として、事件現場から「再現」モードになることがある。
現場の遺留品や状況から、何が起きたのかを順番に紐づける必要があるため、物語の理解度や推理力が試される。

再現の演出は本当の探偵の気分を味わえる

良い点

  • クトゥルフ神話の雰囲気作りが秀逸でコズミックホラーとして優秀
  • 1924年の時代設定と原作小説の雰囲気を忠実に再現
  • インスマウスを彷彿とさせる陰鬱で魅力的な世界観
  • 現実と非現実の境界が曖昧となる狂気の表現が見事
  • BGMやサウンドのクオリティが高くヘッドホン推奨
  • 正気度システムと精神的トラウマの演出が効果的
  • 3D空間を自在に移動でき純度100%のアドベンチャーゲーム
  • スキルシステムと成長要素でNPCとの会話選択肢や解決方法が変化
  • 必須アイテムを取りこぼすことのない親切設計
  • フルボイス(英語)で声優の質も良好
  • 犯行シーンの再現(Reconstruction)が見応えがある
  • マルチエンド・マルチストーリーで周回要素あり
  • 近年珍しい調査や謎解きに主眼を置いた作品
  • ゲーム内ドキュメントが短く読みやすい

気になった点

  • NPCのグラフィックが貧相で没入感を妨げる
  • 髭面のおっさんが多くて誰が誰だか分からない
  • 物語展開とは無関係なパズル要素が多くもどかしい
  • ステルスアクション要素が唐突で不要
  • スキル値が高いことによる恩恵をいまひとつ感じにくい
  • オートセーブ仕様のため別の分岐を試すことができない
  • 探索者らしい遊び方に欠けプレイヤーの推理力を活かすシステムがない
  • 総当たりを余儀なくされる時間つぶし的要素
  • コストパフォーマンスが低い(12〜20時間で5280円は割高)

こんな人におすすめ

  • クトゥルフ神話ファン(小説読者やTRPGプレイヤー)
  • 昔ながらのアドベンチャーゲームが好きな人
  • ストーリーをゆっくり味わいじっくり物語に浸りたい人
  • ポイント&クリック系アドベンチャーの経験者
  • ラヴクラフト作品とのリンクを楽しめる人
  • 調査や謎解きを重視するゲームを求める人
  • ちょっと豪華なクトゥルフ神話小説を読む感覚で楽しめる人

Steam版、PS4版、スイッチ版と多機種で遊ぶことができるクトゥルフ神話題材のゲーム。

タイトルからわかる通り、本作にはクトゥルフ信仰の宗教団体が登場する。
クトゥルフ神話らしい要素が盛りだくさんで、クトゥルフ神話の世界観を体験したい人におすすめしたい。

マルチエンディング仕様で、ピアースの行動次第で結末が変化する。ただしトゥルーエンドには特定の技能が必要となるため、幅広い攻略ルートがありながらも最終的には収束してしまう点は惜しい。とはいえ、「筋力」で奇行に走るとトゥルーエンドから遠ざかるという仕組みは、TRPGの教訓を込めたメッセージなのかもしれない。

ストーリーとデザインのクオリティは高く、技能システムと相まってTRPGセッションを体験しているような没入感を味わえる。謎解きの難易度もしっかりと歯ごたえがあり、広いマップでの探索要素も充実している。

ピアースのSAN値設定や閉所恐怖症、現実逃避のためのお酒といった細かな要素も、キャラクターに深みを与えている。技能システムによる多様なアプローチと、本格的な謎解きが楽しめるゲームとなっている。

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