
Call of Cthulhu®
概要
クトゥルフ神話のサスペンスアドベンチャーゲームがNintendo Switchに登場!
コール・オブ・クトゥルフとは、アメリカのゲーム会社であるケイオシアム社が製作した古典的なTRPGにインスパイアされた公式ゲームである。あなたは、人類の理解を遥かに超えた古の神々が君臨する狂気の世界、ラヴクラフトの象徴である宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)の深淵へ、足を踏み入れることになる。
1924年、禁酒法時代のアメリカ。私立探偵エドワード・ピアースは孤島、ダークウォーター島で起きたホーキンス一家の死亡事件の調査を依頼され、島へと派遣される。
ほどなくしてピアースはこれが、依頼主の言う通りただ悲劇的なだけの事件ではないと知る。調査を進めるほどに、島内の陰謀、謎めいた宗教の狂信者たち、そして宇宙的恐怖が渦巻く狂気の世界へと引き込まれていく。目に見えるものが全て真実とは限らず、暗闇の囁きが正気を脅かす。クトゥルフ神話の世界では奇妙な生物、異様な科学、そして邪悪な宗教が、人の理解の及ばない狂った計画でこの世の終末を望んでいる。
目の前で起きている現実を疑いながら、あなたの心は正気と狂気の狭間で苦しむことになるだろう。深い暗闇の中では、誰も、何も信用してはならない。潜んだ影が忍び寄る中、クトゥルフがいま目覚めようとしている……
公式サイトより引用
Steam:「Call of Cthulhu®」
任天堂:「コール・オブ・クトゥルフ」
Play Station:「コール・オブ・クトゥルフ」
紹介

Steam版、PS4版、スイッチ版と多機種で遊ぶことができるクトゥルフ神話題材のゲーム!。
物語の主人公は探偵エドワード・ピアース。ある日、彼の元に一件の依頼が舞い込む。ダークウォーター島に住むホーキンス家で火災が発生し、住人が命を落としたというのだ。依頼内容はその事件の真相究明。事件の鍵を握るのは、画家のサラ・ホーキンスという女性だった。
調査を進めるピアースは、やがて島全体を巻き込む宗教団体の存在に気づく。単なる火災事故と思われた事件は、より深い闇へと続いていた。そして最初は一つの依頼に過ぎなかったこの事件が、やがて世界の命運を左右する壮大な物語へと導いていく…。
タイトルからわかる通り、本作にはクトゥルフ信仰の宗教団体が登場する。
クトゥルフ神話らしい要素が盛りだくさんで、クトゥルフ神話の世界観を体験したい人におすすめしたい。

↑事件の概要はポーズメニューからも確認ができる。
ゲームの内容は、主人公ピアースを操作して事件を調査し、各章の目標達成を目指すこと。一見すると謎解きホラーゲームに見えるが、最大の魅力はピアースの「技能値」を自由に振り分けられるシステムにある。
TRPGでお馴染みの技能が多数登場し、プレイヤーの選択によって事件へのアプローチが大きく変わるのが面白い。「調査」や「目星」技能を伸ばせば重要な手がかりを発見でき、「筋力」に特化すれば力業で難題を解決することも可能だ。まさに自分だけの探偵を育てる楽しさがある。

↑技能値を上げると成功率が上がる。安定した攻略をするには「調査」技能は必須となる。
マルチエンディング仕様で、ピアースの行動次第で結末が変化する。ただしトゥルーエンドには特定の技能が必要となるため、幅広い攻略ルートがありながらも最終的には収束してしまう点は惜しい。とはいえ、「筋力」で奇行に走るとトゥルーエンドから遠ざかるという仕組みは、TRPGの教訓を込めたメッセージなのかもしれない。
ストーリーとデザインのクオリティは高く、技能システムと相まってTRPGセッションを体験しているような没入感を味わえる。謎解きの難易度もしっかりと歯ごたえがあり、広いマップでの探索要素も充実している。
ピアースのSAN値設定や閉所恐怖症、現実逃避のためのお酒といった細かな要素も、キャラクターに深みを与えている。技能システムによる多様なアプローチと、本格的な謎解きが楽しめるゲームとなっている。