
【2025年版】『災難探偵サイガ 名状できない怪事件』│あらすじ・キャラ・レビューや購入先までまるっと紹介※ネタバレ注意※
目次
ゲーム概要

ジャンル・テーマ:コミカル災難アドベンチャー
開発・発売元:ゲーム・アニメ・映画等のCG制作 株式会社ディッジ
対応機種:Nintendo Switch・PC
リリース情報:Switch版2023年3月3日/Steam版2023年3月13日
価格:パッケージ版5760円/ダウンロード版2728円(Steam版:2728円)
体験版の有無:体験版でエピソード1までプレイ可能
収録:全6章構成のメインストーリーに加え、2つのサイドストーリー
あらすじ&世界観 コミカル要素とオカルト要素の融合
物語の主人公は、災厄レベルの不幸体質を持つ探偵・天堂サイガ。彼の元に舞い込んだのは、飼い猫を探してほしいという一見単純な依頼だった。ラッキーちゃんと呼ばれる猫を探すだけでも次々と災難に見舞われるサイガ。ようやくラッキーちゃんを発見するが、突如として猫は異形の姿へと変貌してしまう…。

↑ちゃんとSAN値が削れる見た目のラッキーちゃん。(筆者プレイ画像)
一度逃げ出したサイガは、改めて調査を開始する。翌日、駅前を歩いていると占い師のヒン・レイに声をかけられる。彼女の占いもまた災厄レベルで的中する。家も記憶も失った彼女は、そのままサイガの探偵事務所に居候し、彼の助手となった。単なる猫探しの依頼が、やがて世界を巻き込む壮大な災厄へと発展していく。
登場するキャラクター
天堂サイガ(CV:小林親弘)
天災レベルの不運探偵。人望には恵まれているのは探偵としての強みか…。

ヒン・レイ(CV:内田真礼)
的中率100%!?謎の占い師兼探偵助手。彼女の正体は一体…。

蝶乃サナギ(CV:日野まり)
探偵に憧れているのか、ただサイガに近づきたいだけなのか、乙女な少女。

尾田国麿(CV:Bugって花井)
不思議なことが大好き、お面をかぶっているのが特徴的な少年。ちょっと生意気なとこもご愛敬。

ミルぽん(CV:千山那々)
SNSを活用したギャル系情報屋。

DG(CV:中村精道)
普段はよぼよぼのおじいちゃんだけど、ドローンを持つと性格が変わる。

テケリ(CV:???)
正体不明、声も容姿も全てが謎に包まれている、初対面のヒン・レイを欺く。

ゲームシステム
ゲームシステムは依頼をこなすアドベンチャー形式で、簡単なミニゲームも含まれるが、基本的には選択肢を選んで進む読み物スタイルだ。個性豊かなキャラクターたちのボイスも魅力的で、フルボイスではないもののボイスドラマとしても楽しめる。

プレイレビューまとめ
良い点
- 高品質なイラスト・背景画・一枚絵で視覚的に楽しめる
- 日本語完全対応で誤字脱字が少なく、読みやすい文章
- 一部ボイス付きで質の良い声優陣を起用
- 個性豊かで魅力的なキャラクター設定
- 丁寧に作り込まれた世界観と背景設定
- コメディ色が強く、気軽に楽しめる雰囲気
- テンポの良いストーリー進行
- ゲームオーバー時の復帰が親切な設計
- 軽いオカルト・ホラー要素で怖すぎない
気になった点
- 全体で約6時間と短めでボリューム不足
- 定価が高めでコストパフォーマンスに課題
- 選択肢の重要度が低く、ストーリー分岐もなし
- 必須のミニゲームがアクション苦手な人には難しいかもしれない
- ミニゲームのスキップ機能がない
- 物語に起伏が少なく単調に感じる場面も
- 操作説明が不十分(特にキーボード操作)
- 終了ボタンがないなどUI面の不備
- 一部コントローラーで入力が反応しない問題
- フルボイスではない
こんな人におすすめ!
- 短時間でサクッと完結する物語を求める人
- 本格的なホラーは苦手だが、軽いオカルト要素は楽しめる人
- コメディ要素のあるミステリー・オカルト作品を求める人
- 質の高いビジュアルノベルを読み物として楽しみたい人
- クトゥルフ神話風の雰囲気を軽く味わいたい人
- 個性的なキャラクターとの交流を楽しみたい人
購入・ダウンロードリンク・公式ストアリンク
- 公式サイト:「災難探偵サイガ」
- My Nintendo Store:「災難探偵サイガ~名状できない怪事件~ | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)」
- Steam:「Steam:災難探偵サイガ~名状できない怪事件~」
まとめ
クトゥルフ神話をモチーフとしたゲームは通常R指定が付くようなゴア描写のホラー作品が多いが、本作は全年齢対象として、コズミックホラーとコメディを巧妙に組み合わせた作品となっている。
頼りない探偵サイガ、秘密を抱えるヒン・レイをはじめ、探偵気取りの少年少女、容姿や声を自在に変える謎の人物、情報屋のギャル、ドローンを操る老人など、登場人物は某有名少年探偵作品を彷彿とさせるラインナップとなっている。その名作へのオマージュも含めて、本作もまた名作と呼べる仕上がりだ。
クトゥルフ神話へのリスペクトも感じられ、中でもラヴクラフトのとある原作と思わせるエピソードもあるため、ラヴクラフトファンも必見。
物語の根底には邪神やそれを崇拝する組織が暗躍している。謎に満ちた邪神の正体、サイガとヒン・レイが抱える秘密、全ての謎が一つに繋がる瞬間、きっと誰かにこの作品を紹介したくなるはず。