01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56
トップ > 作品一覧 > 短編集 > 【読了ガイド】『真ク・リトル・リトル神話体系6』│収録作品・購入方法まで紹介
【読了ガイド】『真ク・リトル・リトル神話体系6』│収録作品・購入方法まで紹介

【読了ガイド】『真ク・リトル・リトル神話体系6』│収録作品・購入方法まで紹介

真6

本書は、新編真ク・リトル・リトル神話大系の第六巻である。

収録作品は「序」、「クラウチ・エンドの怪」、「不知火」、「木乃伊の手」、「暗黒の復活」、「シャフト・ナンバー247」の6編となっている。現代の小説家キングのクトゥルフ神話作品が読める点が特徴で、「シャフト・ナンバー247」も非常に面白い作品として挙げられる。

出版社:国書刊行会

発売日:2020/12/18

ページ数:253ページ

価格:紙版:1650円/電子版:1320円

良い点

  • 復刻で持ち運びがしやすくなったことが非常に良い点
  • 後に映像化もされたスティーヴン・キングの「クラウチ・エンドの怪」が収録されている
  • キング作品は現実世界と隣り合わせの異界を描いており、無闇に長くないのも好印象
  • 典型的なクトゥルー神話から一歩進んだと感じさせる、これまでとは一味違う作品が収録されていて面白い
  • 巻末の『パタリロ!』でおなじみ魔夜峰央のインタビューが非常に興味深く、楽しめる

気になった点

  • アタナジオの「不知火」は、ハードボイルド的な登場人物を使っていて趣向的には新鮮だが、怪奇小説のストーリーとは噛み合っていない
  • キング作品は他のクトゥルー神話とは若干肌触りが異なる感じがする

こんな人におすすめ

  • スティーヴン・キングのクトゥルフ神話作品に興味がある人
  • ラヴクラフト、ダーレス亡き後の第2世代の作家たちの作品を読みたい人

本書は、クトゥルー神話の現代的な解釈と展開を示す第六巻として、特にキングの参加により神話体系の新たな可能性を提示した作品集である。

従来の枠組みを超えた実験的な要素を含みながらも、神話の本質を保持した貴重な一冊となっている

カテゴリー一覧