
【読了ガイド】『真ク・リトル・リトル神話体系1』│収録作品・購入方法まで紹介
はじめに
本書は、H・P・ラヴクラフトが創造し、A・ダーレスらによって拡大され続けるクトゥルフ神話の真なるアンソロジーの新装版である。
1982年に刊行された旧シリーズから小説作品のみを抽出して再編された。
収録作品リスト
- 「廃都」 (H・P・ラヴクラフト)
- 遥かアラビア砂漠の彼方にある無名の都市を、勇敢な考古学者が目指す。
伝説的詩人アブドゥル・アルハザードの夢に現れた場所と同じ廃墟に足を踏み入れると、異様に低い天井と非人間的な構造に動揺する。
身をかがめながら探索を続けるうち、地下の古代寺院で不気味な装飾の箱を発見する。
真実を求める探究心から蓋を開けた瞬間、考古学者の運命と人類の認識が大きく変わる。
砂漠に眠る古の都市が秘めた真実と、かつて住んでいた得体の知れない種族の正体とは。
- 遥かアラビア砂漠の彼方にある無名の都市を、勇敢な考古学者が目指す。
- 「妖魔の爪」 (S・グリーン)
- 「怪異の森」 (F・B・ロング)
- 「俘囚の塚」(Z・ビショップ)
- 「電気処刑器」 (A・デ・カストロ)
- 「夜歩く石像」 (F・B・ロング)
文庫版仕様の詳細
出版社:国書刊行会
発売日:2007/9/20
ページ数:309ページ
価格:紙版:1650円/電子版:660円
購入ガイド
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読者レビューまとめ
良い点
- 80年代に刊行された元祖クトゥルフアンソロジーシリーズが復刊され、文字も大きめで見やすくなっている
- どの一篇もそれぞれ面白く、ホラー好きの琴線に触れる魅力に満ちた短篇集
- ネイティヴの伝説、ブラックユーモア、著者の見た夢を具象化した作品など、多様性に富んでいる
- クトゥルフの血が脈々と流れ、ファンには堪らない作品集
- 少しぞくっとするけどワクワクする内容で、神話が好きな人にはたまらない
気になった点
- 初期の日本語訳のため読みづらい部分がある可能性
- 内容が難しく、神話をかじってみようとする初心者には敷居が高い
- 漢字にふりがながあまりふられておらず、読解に苦労する場合がある
こんな人におすすめ!
- クトゥルフ神話ファンで、創生初期の名作を読みたい人
- ホラー好きで琴線に触れる作品を求める人
- 旧版の誤植に悩まされていた人
まとめ
本書は、クトゥルフ神話の創生初期における重要作品を集めた貴重なアンソロジーの復刊版である。初期の翻訳による読みづらさはあるものの、神話体系の根幹を成す名作群を通じて、この架空神話の魅力と影響力を存分に味わうことができる一冊となっている。