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【読了ガイド】『クトゥルー5』│収録作品・購入方法まで紹介

【読了ガイド】『クトゥルー5』│収録作品・購入方法まで紹介

クト5

『クトゥルー5』は、クトゥルフ神話の中でも特に人気の高い神話生物「ティンダロスの猟犬」のデビュー作となる、F・B・ロングの代表作を筆頭に、ラヴクラフト&ダーレス、R・E・ハワード、ロバート・ブロック、C・A・スミスなどによる傑作11篇を収録した短編集。

大瀧啓裕氏による「クトゥルー神話ー邪神の系譜学」が収録されていることだ。この解説は本書籍でしか読むことができない独占収録となっている。

  • 「ビーバディ家の遺産」 ラヴクラフト&ダーレス
  • ティンダロスの猟犬」 F・B・ロング
  • 墓はいらない」 R・E・ハワード
  • 臨終の看護」 ヒュー・B・ケイブ
  • 闇の魔神 」 ロバート・ブロック
  • 無貌の神」 ロバート・ブロック
  • 「戸口の彼方へ」 オーガスト・ダーレス
  • 谷間の家」 オーガスト・ダーレス
  • 魔導士エイボン」 C・A・スミス
  • 「アタマウスの遺言」C・A・スミス
  • 「クトゥルー神話ー邪神の系譜学」 大瀧啓裕

出版社:青心社

発売日:1989/6/1

ページ数:335ページ

価格:紙版:814円/電子版:660円

良い点

  • F・B・ロングの「ティンダロスの猟犬」で、人気の神話生物のデビュー作が読める
  • C・A・スミスの「魔道士エイボン」「アタマウスの遺言」では、ツァトゥグアの品のある描写が秀逸で、作家の邪神への愛情が感じられる
  • R・E・ハワードの「墓はいらない」は題名とオチの妙が光る短編の傑作
  • ロバート・ブロックの「無貌の神」では、ナイアーラトテップの複雑な設定と超自然的な力の描写が印象的
  • 読者を恐怖の世界に引き込む力が強く、幼い頃の暗闇への恐怖を呼び起こす体験ができる
  • 各作家の個性と神話生物への愛情が作品から伝わってくる短編集ならではの魅力
  • 大瀧啓裕氏による邪神の系譜学で、神話体系の理解が深まる

気になった点

  • 青心社の装丁が一部読者には気になる可能性がある
  • 恐怖描写が強烈なため、ホラーが苦手な読者には向かない場合がある
  • 神話的知識がある程度必要で、初心者には敷居が高い作品もある

こんな人におすすめ

  • ティンダロスの猟犬に興味がある神話ファン
  • C・A・スミスの独特な文体とツァトゥグア描写を楽しみたい人
  • 幼い頃の暗闇への恐怖を思い出したい人
  • クトゥルー神話の邪神の系譜を詳しく知りたい人

本巻は人気神話生物ティンダロスの猟犬のデビュー作を含む、クトゥルー神話短編集の中でも特に充実した内容となっている。読者を恐怖の渦中に引き込む力は圧倒的で、まさに「いつの間にか忍び寄ってきて、恐怖に戦かざるを得ない」体験ができる秀作揃いだ。

特に注目すべきは、C・A・スミスによるツァトゥグアの品ある描写と、作家の邪神への愛情が伝わる「魔道士エイボン」「アタマウスの遺言」。また、大瀧啓裕氏の「邪神の系譜学」は他では読めない貴重な資料として神話ファン必読の内容となっている。

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