
【読了ガイド】『クトゥルー3』│収録作品・購入方法まで紹介
はじめに
本作は、クトゥルフ神話を彩る作家陣の代表作を一冊に集めた短編集。ラヴクラフト、ビアース、チェンバース、スミス、ダーレス、ブロックといった神話文学の巨匠たちが、それぞれ異なる恐怖の世界を描き出している。
収録作品リスト
- 「カルコサの住民」 アンブローズ・ビアース
- 「黄の印」 ロバート・W・チェンバース
- 「彼方からのもの」 C・A・スミス
- 「邪神の足音」 ダーレス&スコラー
- 「暗黒のファラオの神殿」 ロバート・ブロック
- 「サンドウィン館の怪」 オーガスト・ダーレス
- 「妖術師の帰還」 C・A・スミス
- 「丘の夜鷹」 オーガスト・ダーレス
- 「銀の鍵の門を超えて」 H・P・ラヴクラフト
- 「クトゥルー神話ー逆転の発生学」 大瀧啓裕
文庫版仕様の詳細
出版社:青心社
発売日:1989/1/1
ページ数:331ページ
価格:紙版:814円/電子版:660円
購入ガイド
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読者レビューまとめ
良い点
- ラヴクラフトの有名キャラクター「ランドルフ・カーター」と「銀の鍵」が登場する重要作品を収録
- 邪神「ハスター」が登場する「黄の印」など著名作品が読める
- ラヴクラフト以前のビアース「カルコサの住民」とチェンバーズ「黄の印」という貴重な源流作品を収録
- 「銀の鍵の門を越えて」は別格の瞑想系幻想文学として圧巻
- ダーレス「丘の夜鷹」は雰囲気が良く、設定で楽しませてくれる
- ロバート・ブロック「暗黒のファラオの神殿」はトリックスター的要素で魅力的
- 大瀧啓裕の解説が勉強になる
- 複数作家によるアンソロジーとして多様性がある
気になった点
- 訳者によって翻訳の巧拙に差がある
- クトゥルーものの登場メンバー、真相、結末がパターン化している
- 何編かで似たような思わせぶりな展開が続き、やや飽きがくる
- 「丘の夜鷹」は「ダニッチの怪」を読んでいないと面白さが半減する
- 展開に大きな差が見られず、マンネリ感がある
こんな人におすすめ!
- ランドルフ・カーターシリーズに興味がある人
- ラヴクラフトの夢の世界を体験したい人
- クトゥルー神話の源流作品を読みたい人
- ナイアーラトテップやハスターなどの邪神に興味がある人
- 瞑想系の幻想文学を楽しめる人
- ホラー小説のアンソロジーとして楽しみたい人
- クトゥルー神話の歴史的変遷を学びたい人
まとめ
特に注目したいのは、ロバート・W・チェンバースの「黄の印」。人気の邪神ハスターが登場するこの作品は、黄衣の王の恐怖を存分に味わえる名編だ。アンブローズ・ビアースの「カルコサの住民」と合わせて読むことで、ハスター神話の奥深さがより一層理解できる。
H・P・ラヴクラフトの「銀の鍵の門を超えて」は、クトゥルフ神話を代表する作品の一つ。夢幻世界への扉を開く壮大な物語は、何度読み返しても新たな発見がある。ラヴクラフト文学の到達点を示す重要な作品。
大瀧啓裕氏による「逆転の発生学」は、この短編集のみに収録されている。