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【完全版】ミゼーア│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】ミゼーア│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Mh'ithrha

外なる神

危険度: ★★★★★★★★★★

本報告は、「ティンダロスの大君主」「角を持つ食らうもの」として知られるミゼーアについての調査報告である。

形態的特徴として、肉体、光、その他の異質な物質から成る複数の角状構造を持つ。我々の次元とは異なる存在であるため、その全容を認識することは不可能とされる。稀に次元の位相が重なった際には、紫がかった黒煙を纏った巨大な狼のような姿として知覚されることがあり、北欧神話のフェンリルの原型である可能性が指摘されている。

超空間と呼ばれる現実の外側に存在するティンダロスの街に常駐し、そこから出ることはないとされる。その本質について、外なる神に分類する説もあるが、既知の次元の生命系統とは無関係との見方が優勢である。一説では、ミゼーアこそがティンダロスの本体であり、街はその実体化した現れとする解釈も存在する。

ティンダロスの存在に関する特異な仮説として、彼らが宇宙の共通理解を超えた起源を持ち、異質な意識と生命形態を有するという説がある。この説では、彼らが最終的に現実を融合・吸収し、オールド・ワンや外なる神をも飲み込んで新たな宇宙秩序を生み出すとされる。

ヨグ=ソトースとの関係性が特に注目されており、両者の間で絶え間ない戦いが続いているとされる。この闘争の性質については、時空の支配権を巡る争いとする説や、ミゼーアがヨグ=ソトースの落とし子で親殺しを目論んでいるとする説など、複数の解釈が存在する。

生命エネルギーの捕食者としての性質が顕著であり、我々の現実の生命体から生命エネルギーを摂取することを強く欲する。これは単なる捕食行動を超えた、存在の維持に関わる本質的な要求とされている。

【住処】

  •  ティンダロスの街(超空間)

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
400400400170
POWHPMPDB
4008080+9D6
ビルド移動正気度喪失
10501D10/1D100

行動

  • 攻撃回数:1回
  • 近接戦闘:100%/4D6+青い膿
  • 噛みつき:100%/1D4+STR・DEX・CON・APPに1D10 …SAZ1500以下のものを全て噛みつき、丸のみができる。丸のみされた対象は1D10+6ラウンド後に消化され死亡する。抜け出すには魔術か魔力の付与した武器で12以上のダメージを与える必要がある。体内にいる対象は毎ラウンド1D4のダメージと、STR・DEX・CON・APPをそれぞれ1D10失う。
  • 青い膿:攻撃されたものは粘着物が付着する。青い膿は生きていて毎ラウンド2D6のダメージを与える。ふき取るかDEXロールに成功すれば青い膿はなくなる。洗い流したり、燃やして剝がそうとした場合は火傷して1D6のダメージを受ける。
  • 舌:100%/POW・STRに4D6 …ミゼーアが舌を伸ばして対象の体に穴を空ける。この時血は出ず、痛みも感じない。ただ、POWとSTRをそれぞれ4D6失う。POWは永久的だが、STRは一定期間で回復する。POW5吸い取る毎に、ミゼーアのMPが1増える。

装甲

  • 8ポイント。
  • 普通の武器はダメージを与えない。
  • 毎ラウンドHPが8回復する。
  • HPが0になればガラスの破片のように砕け、辺りに飛ばす。回避に失敗したものは1D4のダメージを受ける。その後1D100年後に復活する。

魔術

  • 呪文:「稲妻を呼ぶ」・「記憶を曇らせる」・「重力に逆らう」・「精神の溺死」・「門の発見」・「門の創造」・「リンボの門」・「門の移動」・「装置を無効にする」・「時間の裂け目」・「超空門」・その他キーパーの任意。

能力

  • 死体安置所の臭い:10m以内にいるものは、その臭いで気分を害し、吐くこともある。
  • 超視界:一定の範囲を4次元に見ることができる。
  • 角を通る:角から角へ一瞬で移動ができる。
  • 時間跳躍:空間の一部の時間を操り、進めることも、戻すこともできる。
  • 空間をねじる:空間にねじれを生じさせて、空間内の者は自身の体もねじれているように見える。

恩恵

  • 超視野:5m範囲内を4次元に見ることができる。
  • 角を通り抜ける:角を通って別の地点から別の地点に移動できる。
  • 一瞬の引き裂き:肉体をねじ曲げ引き裂く。また、対象に触れる場合は、その部分が多次元空間を通し激しく損壊される。

原作「クトゥルフ神話TRPG」では

  • なし。

シナリオ導入例

1.:ティンダロス侵食拡大型

  • 現実世界の各地で「角」のある場所に異常現象が発生
  • それらの場所が徐々に「超空間」に置換され、現実から切り離されていく
  • 置換された区域では物理法則が機能せず、入り込んだ人間が行方不明となる
  • 古代文献の解読により、ミゼーア自体がティンダロスの実体化した姿である可能性
  • 地球にティンダロスの都市を実体化させて乗っ取ろうと企てている

2:ヨグ=ソトース戦争巻き込み型

  • 世界各地で時空の歪みと、角で構成された建造物の出現する
  • 歪みの中心部では、重力の異常と時間の流れの不規則になっている
  • オカルト研究者が現象をヨグ=ソトースとミゼーアの宇宙的戦争の余波と分析
  • 人類は両存在の争いに巻き込まれ、地球が戦場となる
  • どちらが勝利しても人類文明の存続は不可能な絶望的な状況
筆者:たいき

ミゼーアはヨグ=ソトースと同等の強さを持っていると考えられます。なので、顕現した時点で地球はほぼ壊滅します。いっそのこと1と2の導入例を混ぜて、ヨグ=ソトースを味方につけるとかもありかもっ。

演出のヒント

1:角の認識困難

  • 肉体・光・未知の物質が組み合わさった不可解な材質感
  • 見る角度により全く異なる形状に見える
  • 角の数や位置が観察のたびに変化する流動的で不定形

2:生命エネルギー捕食の段階性

  • 最初は軽い疲労感から始まり、徐々に生命力が奪われる
  • エネルギーを失うことで肉体が透明化していく
  • 完全に捕食されると、存在そのものが消失する

3:超空間からの監視恐怖

  • 人間には想像ができない、4次元から現実世界を一方的に観察される
  • 角のある場所全てが侵入経路となる
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

ティンダロスの猟犬
配下
ヨグ=ソトース
対立
アザトース
一部説

ダオロス
同一視
北欧神話のフェンリル
関連

登場作品

  • クトゥルフ神話TRPG

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