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【完全版】バイアティス│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】バイアティス│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Byatis

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★☆☆☆☆☆☆

本報告は、「バークリイのヒキガエル」「ヘビをひげのごとくはやすバイアティス」として知られる存在についての調査記録である。

形態的特徴として、多色の体表と独眼を持つヒキガエル状の姿を呈し、特徴的な鼻とカニのようなかぎ爪、口の下に触手列を有する。その真の姿を描いた絵画や彫刻に触れることで、バイアティスの精神が目覚め、時に召喚が引き起こされるという。

能力として、獲物に対する催眠術の使用が確認されている。捕食のたびに体躯が増大するという特徴を持つが、これが現在の幽閉状態での行動制限の一因となっている。かつてはセヴァン谷周辺での飛行能力も示唆されているが、現在は旧き封印により抑制されているとみられる。

歴史的な経緯は詳細に記録されている。深きものによってその偶像が地球にもたらされ、これへの信仰を通じてバイアティスは地球を認識し、来訪を果たした。ヴァルーシアのヘビ人間やムーの住民による崇拝を経て、イギリスで最も強大な信仰を集め、豊穣神として崇拝された。その後、ブリタニアでのローマ軍による発見と封印、ノルマン城の建設を経て、18世紀には魔術師サー・ギルバート・モーリイによる支配下に置かれた。モーリイは民を生贄として差し出す代わりに、バイアティスを通じて他のグレート・オールド・ワンとの交信を行ったとされる。

現在の状況について、バークリイ近郊の地下に封印されているとされるが、その正確な場所は偽装により隠蔽されている長期の断食により体躯は縮小し、地下牢内での移動は可能になっているとみられる。石扉には星の刻印が施され、脱出時の再捕獲のための魔術的措置とされる。

本質については議論が続いており、その比較的限定的な力から、グレート・オールド・ワンではなく、外なる神の落とし子やツァトゥグァの弱化した同類である可能性も指摘されている。

【住処】

  •  現在:セヴァン谷近郊バークリイの地下
  • 過去:イギリス各地の信仰地

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
17530015075
POWHPMPDB
1604532+3D6
ビルド移動正気度喪失
48/飛行101D6/1D20

行動

  • 攻撃回数:2回(かぎ爪、噛みつき)・1回(蛇状の触手、つかむ、噛みつき)
  • 近接戦闘:85%/3D6 …バイアティスは食事の状況によって体の大きさが変わる。戦闘中でも大きくなればダメージボーナスが変動する。
  • 噛みつき:60%/1D8
  • 蛇状の触手:85% …1本1本の触手が蛇のような目も口もあり、対象を押しつぶして3D6のダメージを与える。もしくは主の口に持っていき食べて2D6のダメージを与える。抜け出すにはSTRかDEXでクリティカル成功する必要がある。

装甲

  • 10ポイント
  • HPが0になれば爆発して煙をあげる。その後1年後に復活する。

魔術

  • 呪文:すべての召喚と接触呪文。その他キーパーの任意。

能力

  • 大きくなる:人間を食べるたびにその体が大きくなる。
  • 凝視による催眠:バイアティスの目を見たものは、この存在に近づいていってしまう。
  • 招来:呪文を詠唱しなくても、バイアティスの絵や偶像にふれるだけで招来されることがある。

恩恵

  • 大きく成長する:体を大きくすることができる。
  • ヒキガエルもどき:ヒキガエルのような怪物の姿になれる。

原作「城の部屋」では

  • 旧神に封印されていたがローマ軍によって封印から解かれ、「バークリイの蟇」の異名で恐れられるようになった
  • 18世紀に魔術師ギルバート・モーリイ卿に使役され、卿から餌として与えられる人間を食べながら生活していた
  • 食事によって得たエネルギーで他の邪神達の思念を受け取る能力を発揮し、魔術師との間で超常的な情報交換を行っていた
  • モーリイ卿が消息を絶った後もセヴァンフォードの古城地下に潜伏し続け、20世紀まで生存していた
  • 調査に訪れた主人公の前に巨大な蛇のような触手を地下から伸ばして出現し、人間の胴ほどの太さの触手で存在を示した
  • 主人公が建物の仕掛けを作動させて、さらなる地下階段と共に姿を現した
  • 主人公が建物に火を放つ
筆者:たいき

生贄を用意すれば恩恵が得られるという流れが明確な作品です。
見た目こそ気持ち悪いですが、ペット感とかどこか可愛げもあるから憎めません。

シナリオ導入例

1.:古代美術品触手事故型

  • 大英博物館で展示予定の古代ブリタニア彫刻に、学芸員が誤って直接触れてしまう
  • 触れた瞬間から学芸員の行動が豹変し、バークリイ地方への異常な執着を示す
  • 彫刻はヒキガエル状の異形神を描いており、触れた者に精神的影響を与える
  • 同時期にバークリイ周辺で地下から響く謎の振動と、住民の失踪事件が発生
  • 学芸員の調査ノートには「封印の石扉」への言及が記されている

2:地下開発工事事故型

  • バークリイ近郊の地下鉄延伸工事中に、作業員が謎の石室を発見する
  • 石室の扉には古代の星座文様が刻まれ、内部から異様な臭気が漂う
  • 工事関係者の一部が原因不明の催眠状態に陥り、「豊穣の主への奉仕」を口にする
  • 地質調査で、石室周辺の土壌に異常な生体反応と栄養成分が発覚する
  • 18世紀の古文書に、この地域での「モーリイの悪魔との契約」の記録が見つかる
筆者:たいき

かつては人間に飼われていた邪神です。食べるほど大きくなるので、逆に言うとずっと食事をしていない状態で登場させたら、そこまで大きくはありません。
暴食の邪神なので空腹状態で見つかったら生きて帰れるかわかりませんが…。

演出のヒント

1:ヒキガエル的異形の不気味さ

  • 単眼の巨大な瞳が放つ催眠的で不気味な視線の表現
  • カニのかぎ爪による捕獲の効率的な動作
  • 口下の触手列が蠢く様子の気持ち悪さ

2:催眠術の精神支配演出

  • 視線を合わせた瞬間から始まる意識の混濁と抵抗不能感
  • 催眠下での記憶の欠落と、覚醒後の困惑・恐怖
  • 催眠の影響が徐々に深まり、人格が変化していく過程

3:18世紀魔術師の遺産演出

  • サー・ギルバート・モーリイの残した詳細な交信記録
  • 生贄リストに記された当時の住民名と儀式の詳細
  • 魔術師の屋敷に残る儀式用具と魔法陣の痕跡
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

蛙、カニ、サソリ、そして単眼とすべての特徴を描写していて、このまま本当に存在するかのような見た目となっている。
かつて空を飛んでいるとこを目撃されているが、この姿で飛んでいたら、しばらくは悪夢が続きそうである

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

イグ
親説
ヒプノス
同一説
深きもの
配下
ヘビ人間
配下

【関連魔導書】

  • 『妖蛆の秘密』

登場作品

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