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【完全版】ハン┃登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】ハン┃登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Han

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★★★☆☆☆☆

本報告は、「暗きハン」「予言の先触れ」として知られるハンについての調査報告である。

形態的特徴として、半ば人間のような姿を持つとされ、影のような形態で出現することもある。その姿は次第に実体化し、最終的に完全な形で顕現するという。

イグとの関係性については複数の解釈が存在する。イグの子孫である可能性や、イグによって選ばれ特別な能力を授けられた存在である可能性が指摘されている。その半人的な特徴から、かつて人間もしくは蛇人間であった個体が変容した存在との推測もなされている。

不吉な予兆をもたらす存在とされ、特定の人物の背後に影として現れ、数日間に渡って追跡した後に姿を顕すという。この出現に際して対象者に未来視の能力を付与することがあり、多くは破局的な出来事の予見を伴う。一見すると人類への警告とも解釈できるこの行為だが、その真意についてはイグやオールド・ワンたちの意図に関連するものと推測されている。

D.メールシェ夫人の『私の暗い鏡』によれば、ハンはバイアティスと名前不詳の第三の存在とともに「運命の三神」を形成し、ニャルラトテップの意思を伝える器として機能するという。この三者の合一は世界の終焉と人類の苦難の始まりを示すとされている。

『妖蛆の秘密』には、オールド・ワンたちの時代の再来に際してハンが出現することが予言されており、その居処は不可解なレン高原とされる。そこでイグに関連する何らかの重要な品を守護しているとの記述がある。

【住処】

  •  レン高原

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
不明150125100
POWHPMPDB
2002740不明
ビルド移動正気度喪失
不明101D6/2D6+4

行動

  • 攻撃回数:1回
  • 萎縮のタッチ:75% …触れた対象のPOWを1D100吸い取る。霧の中にいるハンに気づくには目星か聞き耳に成功する必要がある。ハンの存在に気づいた場合、回避を振るチャンスがある。POWを吸い取られた探索者はPOW5毎に10歳分老ける。

装甲

  • なし。
  • 普通の武器はダメージを与えない。
  • HPが0になれば姿を消して何も残さない。その後1D100日後に復活する。

魔術

  • 呪文:予知に関わる呪文。その他キーパーの任意。

能力

  • 予言:正確な未来を教えてくれる。
  • 黒い強風:ハンを纏っている霧は渦巻いていて、手足を使い渦を強めることができる。
  • 影のクリーチャー:ハンの外套は動くと剥がれ、蝙蝠や蛇のような影のクリーチャーになり消え去る。
  • 霧のベール:半径50m内で霧が発生し、その霧の中にいると幻覚や幻聴が聞こえる。

恩恵

  • 先見:一瞬を切り取ったような予知能力が身につく。

原作「妖蛆の秘密」では

  • 16世紀、錬金術師ルドウィク・プリンが召喚した目には見えざる使い魔の群れに仕えられて暮らしていた
  • ルドウィクが魔女裁判で捕らえられ、獄中で文書を残す
  • ルドウィクが処刑されるが、文書が持ち出されて『妖蛆の秘密』として出版され、禁書に指定される
  • 現代、主人公が古書店で『妖蛆の秘密』の初版本を1ドルで入手
  • ラテン語で書かれていたため、主人公が友人に解読を依頼
  • 友人が翻訳にのめり込み、「星から召喚した不可視の下僕」について書かれた呪文を読み上げる
  • 友人が空中に浮かび上がり、見えない何者かが血を吸う
  • 友人は死亡し、不可視の怪物が血の色で染まった姿を現す
  • 魔物が窓から去り、主人公が友人宅に火を放ってプロヴィデンスを離れる
筆者:たいき

本作にハンは登場せずに言及だけで終わります。

シナリオ導入例

1.:影による予兆型

  • 各地で著名人や研究者の背後に謎の影が目撃され、数日後に彼らが破局的予言を語り始める
  • 影に追跡された人物は皆、同じ災厄の未来視を体験し、その内容が段階的に詳細化
  • 予言の共通点から、人類文明の重要な転換点が迫っていることが判明する
  • 影の正体を探る中で、イグ信仰の古代遺跡や蛇人間の痕跡が各地で発見される
  • 最終的に影が実体化し、「暗きハン」として探索者たちの前に姿を現す
  • 探索者は世界を救うか行動を迫られる
筆者:たいき

未来を見せるくれる邪神で、慈悲があるわけではないけど無害な存在です。
世界の存続に関わるような未来だけを見せるので、世界を救ってほしいと思っているのか、もしくは救おうと行動することが世界の破滅に繋がるのか…、邪神である以上、100%は信用できません…。

演出のヒント

1:影から実体への段階変化

  • 最初は壁や地面の影が不自然に動く程度の微細な現象
  • 徐々に人型の影が独立して動き、明確な意志を持った行動を示す
  • 影に厚みが生まれ、三次元的な存在感を持つようになる
  • 最終的な実体化時の半人的特徴(人間と蛇の中間的な外見)の不気味さ

2:予兆としての不吉な先触れ

  • ハンの出現前後に起こる動物の異常行動や植物の枯死現象
  • 気温の急降下、電子機器の誤作動、時計の逆回転など物理現象の異常が起こる
  • 予兆を感じ取った動物や霊感の強い人物の逃げ出す

3:未来視の破局的内容演出

  • 美しい未来ではなく、常に破滅や苦難の場面のみが見える絶望感
  • 映像の鮮明さと現実感により、見た者が確信を持ってしまう説得力
  • 未来を変えようとする努力が逆に破滅を招く皮肉な因果関係
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

死の予言をするため死神のような描かれ方となっているのか、他の邪神とは違う空気を放っている

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

イグ
親説
ニャルラトテップ
関連
バイアティス
運命の三神の一員

ヘビ人間
配下

【関連魔導書】

  • 『妖蛆の秘密』
  • 『私の暗い鏡』

登場作品

  • 妖蛆の秘密」 (ブロック)
  • 「The Book of Preparations」 (カーター)
  • 「The Utmost Abomination 」(カーター&C.A.スミス)
  • 「Scales of Justice」 (マッキー)

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