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【完全版】タウィル・アト=ウルム│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】タウィル・アト=ウルム│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

'Umr at-Tawil

外なる神

危険度: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

本報告は、究極の門の神秘的な守護者であり、ヨグ=ソトースの化身として知られる存在についての調査記録である。

形態的特徴として、人型の姿を持ち、薄い織物による優美なドレープで体を覆っている。その本体の詳細はほとんど不明である。ほぼ幽霊のような性質を持ち、出現時には地面の上を滑るように移動する。片手には虹色に輝く金属の球を所持し、灰色の布をまとって現れる。

特筆すべき特性として、その姿は召喚者の特徴に応じて変化するという性質を持つ。つまり、人間が呼び出せば人間のような姿を見せ、人間以外の存在が呼び出した場合もその呼び出した者に似た特徴を示す。

主たる役割は「究極の門」の守護であり、「ふさわしい旅行者」の前に顕現して、門の通過を許可する。この門の本質と目的については研究者間で意見が大きく分かれている。ある説では、この門がヨグ=ソトースの棲む宇宙の時間流へとつながる次元の狭間への入り口であり、そこを通じてあらゆる時空への移動が可能になるとされる。また別の解釈では、この門が生命の終焉と再生を表す象徴であり、超宇宙の永遠なる円環やリズムを体現するものとされる。この場合、門の通過により存在は高次のプレーンへと超越し、認知の変化や強化がもたらされるという。

さらに、終末の時にアザトースが目覚め、タウィル・アト=ウムルに開門を命じるという説も存在する。この説によれば、門を通じてヨグ=ソトースとの結合が起こり、人知を超えた新たな存在が生まれ、全世界の終焉がもたらされるという。また、門の向こう側には古きものの領域が広がっているとする説もある。これは外なる神の同族が超越を遂げた領域であり、外なる神やオールド・ワンの究極の道である可能性が示唆されているが、その規模と広がりは人知を超越しているとされる。

人類との関わりについては、主に地球のドリームランドを旅する者との偶発的な遭遇が報告されている。また、特定の招来儀式により、別の場所への道を開くよう請願することも可能とされるが、その際には知識、生命力、特別な鍵などのアーティファクトといった様々な代価が要求される。この代価は依頼者により大きく異なるという。人間の魔術師たちはしばしば知識を求めてこの存在を召喚するが、ある者にとっては知恵を与える存在として、また別の者にとっては冷たく神秘的な恐怖の対象として認識される。一説では、この存在は正しい知識を獲得するために克服すべき精神の一部であるとも言われている。

この存在は「長く延ばされた人生」を意味するアラビア語名「タウィル・アト=ウムル」で知られ、古きものの長として、また銀の鍵の所有者によって開かれる最後の門の守護者としての地位を持つ。その本質については、純粋にヨグ=ソトースの化身であるという説と、かつて門を通過して守護者の地位を得た一人の人間であるという説が存在する。『ネクロノミコン』と『トートの書』の記述によれば、この存在との関わりは極めて危険で悲惨なものとされ、接触後に生還できた者は皆無とされている。

【住処】

  •  究極の門周辺
  • ドリームランド(不定期出現)

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
150300125150
POWHPMPDB
50085100+2D6
ビルド移動正気度喪失
3851D10/1D100

行動

  • 攻撃回数:1回
  • 触れる:100%/2D10+2D6 …ダメージを与えるか、触れたものを瞬時に別の空間に移動させる。

装甲

  • なし。
  • 普通の武器ではダメージを与えない。
  • HPが0になれば輝き自壊する。その後1D10時間後に復活する。

魔術

  • 呪文:「ト占」・「真実の一瞥」・「ヨグ=ソトースのこぶし」・「召喚」・その他、時間と空間を扱う呪文。

能力

  • テレパシー:口がないため精神的にやりとりをする。
  • 全知:対価が必要だが、過去、現在、未来の出来事や、呪文などを教えてくれる。
  • 入り口:戸口を開き、そこを覗くと過去、現在、未来の光景が広がっている。

恩恵

  • なし。

原作「銀の鍵の門を越えて」では

  • 銀の鍵を使用して高次元に行ったカーターの前に現れる
  • 小人の賢者みたいな容姿で、カーターを案内する
筆者:たいき

会話はできるけど、内容が高次元すぎて本作を理解するのは難しすぎました。

シナリオ導入例

1.:時空間異常調査型

  • 都市部で時間の流れが不規則になる現象が多発し、同じ場所に異なる時代の建物が重複出現
  • 現象の中心地で古代の石造りの門と、灰色の衣をまとった人影が目撃される
  • 政府機関が極秘に調査チームを編成し、現象の原因究明を開始

2:門の遺跡発見型

  • 砂漠の奥地で考古学調査隊が、どの文明にも属さない巨大な石の門を発掘
  • 門の周辺で発見された壁画に「灰色の守護者」と「虹の鍵」の図像が描かれている
  • 発掘現場で調査員が次々と行方不明になり、最後に「門が開いた」との無線が入る
筆者:たいき

ヨグ=ソトースは強すぎるから、ちょっと難易度を下げてタウィル…みたいな扱いになるかと思います。彼のいいとこは会話ができるとこと、特別敵意がないとこです!。

演出のヒント

1:究極の門の威容演出

  • 規模の圧倒:「どれほど離れても門の全体像が把握できない」巨大さ
  • 材質の謎:石なのか金属なのか判別不可能な、時代を超越した建材
  • 空間歪曲:門の周辺では距離感と方向感覚が狂い、真っ直ぐ歩けない
  • 時間停止感:門の前では時計の針が止まり、時間の概念が曖昧になる

2:守護者の威厳演出

  • 存在感の重圧:その場にいるだけで、宇宙の法則を司る存在だと直感できる
  • 無言の審判:言葉を交わさずとも、探索者の資格を見極めている感覚
  • 古代の知恵:数万年の時を生きた存在の、人知を超えた叡智のオーラ
  • 絶対的中立:善悪を超越し、ただ宇宙の秩序に従って行動する冷徹さ

3:代価要求の演出

  • 価値の天秤:要求される代価が、探索者にとって最も大切な物から選ばれる
  • 等価交換法則:得たい知識や力に正確に見合った代価が直感的に分かる
  • 不可逆性:一度支払った代価は二度と取り戻せないという確信が込み上げる
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

人型でたってるだけなのに、簡単に近づいちゃいけないオーラを感じる
ヨグソトースの球が、たまたま人の形に集まっただけに見えるのが、ある意味本質なのかもしれない

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

ヨグ=ソトース
本体
アザトース
終末時の関係

【関連魔導書】

  • 『ネクロノミコン』
  • 『トートの書』

登場作品

  • 「幻影の王」 (E.プライス)
  • 銀の鍵の門を越えて」 (ラヴクラフト & E.プライス)
  • “The Book of the Gates” (カーター)
  • “Outside the Circles of Time” (グラント)

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