
【完全版】ザソグ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※
Zathog
目次
基本設定・概要
危険度: ★★★★★★★☆☆☆
本報告は、惑星ザールの核に棲み、不定形の姿を持ち、生命創造の能力を有するとされる異形の存在についての調査記録である。
形態的特徴として、『ネクロノミコン』によれば大きな不定形の存在であり、地球のショゴスに類似しているとされる。一説では、ショゴスはザソグの肉から古のものが創造した存在とされるが、この説には異論も多い。
エイボンの記述によれば、旧きものとの戦いの後、その眷族が幽閉され、打ち破られ、追放される中で身を隠していたという。その後ゼンティルクス銀河の中心世界であるザールに辿り着き、そこの住人たちの崇拝を受けるようになった。ザールに時空を行き来する能力を与え、グレート・オールド・ワンの解放と引き換えに一つの宇宙を約束したとされる。
ウボ=サスラの双子、あるいはそこから分離した存在という説があり、この説に従えばザソグもまた無数の異様な生命体を産み出す能力を持ち、それらは成長して離れるか、再吸収されるとされる。両者は完全体となるため、いずれ再び一つになろうとしているという。
『エイボンの書』には《ザソグへの祈り》として知られる儀式が記されているが、その性質については招来の儀式とする説と撃退の手段とする説があり、実際の効果は未確認である。
【住処】
- ザールの核(ゼンティルクス銀河の中心世界)
ゲーム上ステータス・能力・恩恵等
ステータス(7版)
STR | CON | SIZ | DEX |
435 | 500 | 800 | 80 |
POW | HP | MP | DB |
375 | 130 | 75 | +14D6 |
ビルド | 移動 | 正気度喪失 |
15 | 1 | 1D6/2D10+4 |
行動
- 攻撃回数:1回
- 近接戦闘:80% …5m以内にいる対象にランダムなダメージを与える。1D6の結果で威力を決定する。
1:1D4
2:1D6
3:2D6
4:4D6
5:8D6
6:14D6 - つかむ:80% …対象を掴んで1D4のダメージを与える。次のラウンドに締め付けて7D6のダメージを与える。もしくは吸収して14D6のダメージを与える。抜け出すにはSTRかDEXでクリティカル成功する必要がある。
装甲
- なし。
- 貫通武器は最小のダメージしか与えない。
- 毎ラウンドHPが20回復する。
- HPが0になれば溶けて流れていく。その後3D100時間後に復活する。
魔術
- 呪文:なし。
能力
- ザソグの雛:ザソグは落とし子を産み、またその子を食べることもある。
- 吸血のタッチ:ザソグに触れられたものは、生命力を奪われる。
- 知性あるもの:ザソグはウボ=サスラと違い、知性がある。
恩恵
- なし。
シナリオ導入例・演出のヒント
原作「The Winds of Zarr」では
- まだ読めてません。翻訳頑張ります。
シナリオ導入例
1.:異星考古学調査型
- 火星探査で発見された古代遺跡から「ザール文字」と思われる碑文
- 碑文解読により「核の主への祈り」と生命創造実験の記録が判明する
- 探査チームが原因不明の「細胞変異症候群」を発症し始める
- 調査を始めたバイオテック企業の研究施設で「培養細胞の暴走」事件が起きる
- 研究員が発見した「自己増殖する原始細胞」と古代文献の関連性
- 施設内で確認される不定形生物の目撃情報と時空間の歪み

黒幕にザソグ、戦闘要員にショゴスを用意して難易度調整が出来そうです。
細胞の暴走でいわばバイオハザードを起こして、ホラー展開も面白そうっ。
演出のヒント
1:不定形の恐怖演出
- 形状変化:壁の一部だと思っていたものが突然蠢き始める
- 質感描写:ショゴスより粘度が低く、水銀のように流動的
- 分裂融合:一つの塊が複数に分かれ、また合体するような不気味な生態



ザソグ本体よりも環境の気持ち悪さを描写すると、ザソグが登場しなくても満足感があると思います!。
イラスト・ファンアート・素材紹介


- イラスト:EldritchArtworks様「Zathog – The Black Lord of Whirling Vortices by EldritchArtworks on DeviantArt」


- 素材:HasuYa様「神話生物素材 「ザソグ」 – HasuYa – BOOTH」
単品価格:200円
他の神話生物・魔導書との関連
【相関】
【関連魔導書】
- 『ネクロノミコン』
- 『エイボンの書』
登場作品
- 「The Color from Beyond」
- 「From Beyond the Stars」
- 『The Winds of Zarr』