【登場作品】
- 「The Family Tree of the Gods」(C.A.スミス)
【住処】
- 現在:山脈の地下/深海(監禁状態)
- 過去:ユゴスの深い洞窟(サクサクルースから避難)、「遠く離れた見えない場所」(地球到来前)
【概要】
本報告は、深海に監禁されているとされる謎めいた存在についての調査記録である。
形態的特徴について具体的な記述は少ないが、深きものの装飾品に見られる金の偶像から、その姿をある程度推測することができる。一説では大いなるクトゥルフの別の化身、もしくはリヴァイアサンとして知られるクトゥルフの化身の異形とする説もある。
血縁関係については複数の説が存在する。ハイパーボリアの学者たちによれば、サクサクルースの子であり、ズスティルゼムグニとの交配によってツァトゥグァを生んだとされる。しかし、近年の研究者たちはこの解釈を人間本位な見方として否定的である。むしろ、サクサクルース、ツァトゥグァ、ギズグスは元々一つの存在(possibly幼生体)が分割または分離して生まれた可能性が示唆されている。
来歴として、「遠く離れた見えない」場所から地球にやって来たとされ、その到来時には海の沸騰と大津波を引き起こしたという。これは隕石の落下に類似した現象として記録されている。旧きものの関与によって地球に落とされたという説が有力で、その後千年もの間、海底で動かずにいたとされる。目覚めた後は山脈の地下に囚われていることを認識したという。
現在の活動として、何らかの方法で深海に監禁または拘束されている状態にあるとされるが、時折海上に出現し、船舶や乗組員の神秘的な失踪に関与している可能性が指摘されている。特に注目すべき事例として、モーティマー=パークス探検隊(ケチャムパークス工業の出資)が1903年にセントポール島を出発後、行方不明となった事件がある。残された断片的な記録から、ギズグスが少なくとも一度は陸上に出現した可能性が示唆されている。