01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56
トップ > 神話生物 > 独立種族 > 【完全版】ガグ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※
【完全版】ガグ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】ガグ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Gugs

独立種族

危険度: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

本報告は、地下の巨人「垂直な口を持つ者たち」として知られるガグ族についての調査記録である。

ガグ族は巨大な体躯を持つ恐るべき種族である。形態的特徴として、全身は黒い毛で覆われており、その肢体構造は特徴的である。腕は肘の部分で二つに分岐しており、結果として4本の前腕を持ち、それぞれの先端には恐ろしい形状の手が備わっている。最も特異な特徴は頭部にあり、両側面にピンク色の目を持ち、頭部を垂直に走る牙の並んだ口を有している。この口は通常の生物とは異なり、垂直方向に開閉する。

歴史的背景として、ガグ族は元々地球の地表に居住していた。その痕跡は、彼らが建造した壮麗なモノリスとして今なお残存している。彼らは異形の神々、特に「無名の霧」への崇拝を行い、ニャルラトテップにも奉仕していた。しかし、ある夜に彼らが実行した冒涜的な儀式が原因となり、地球の神々の怒りを買う。その結果、地下の洞窟への追放を余儀なくされた。

現在、ガグ族はドリームランドの地下世界、ズィンの近郊に建設された巨大な石造都市に居住している。彼らは記念碑的な建造物を作り出す能力を持つものの、道具、武器、火の使用は限定的であり、比較的原始的な生活を送っているとされる。

生態的特徴として、かつては人間を捕食していたが、現在は主にガーストを常食としている。文化的には異形の神々への崇拝を継続しており、特に「無名の霧」への奉仕を重んじている。

【住処】

  • 現在:ドリームランドの地下世界(ズィン近郊の石造都市)
  • 過去:地球表層(魔法の森、環状列石の建造地)

ステータス(6版)

STRCONSIZDEX
(6D6+24)(3D6+18)(6D6+36)(3D6)
POWINTHPMP
(3D6)(2D6+6)43POW*1
DB移動正気度喪失
+5D6100/1D8

    行動

    • 攻撃回数:1回(噛みつき・踏みつけ)・2回(かぎ爪)
    • 噛みつき:60%/1D10
    • かぎ爪:40%/4D6 …ダメージボーナスはなし。肘から分かれている2本の前腕でひっかく。
    • 踏みつけ:25%/1D6

    装甲

    • 8ポイント

    魔術

    • 呪文:1D100の結果がPOWより高い場合、呪文を知らない。低い場合、低い分だけ呪文を知っている。呪文はキーパーの任意。

    原作「未知なるカダスに夢を求めて」では

    • ドリームランドの地下世界に棲んでいて、食屍鬼、ガストと3つの種族が縄張り争いをしている
    • 体が大きいため、1体で複数のガストを相手にしていた
    筆者:たいき

    種族の生い立ちがしっかりとクトゥルフ神話しててお気に入りです。ただ歪な見た目も、強い体も、原作ではうまく発揮できてなかったのが残念。

    シナリオ導入例

    1:古代モノリス発見調査型

    • 考古学調査でガグ族が建造した壮麗なモノリスを発見
    • モノリスの異常な建築様式や巨大さが学術的関心を集める
    • 探索者は考古学調査の専門家として、または安全管理者として参加
    • モノリス調査中に地下への入口や、ガグ族の痕跡を発見
    • 調査が進むにつれてガグ族の生存と現在の居住地が判明し、接触の危険が生じる

    2:ドリームランド地下探索型

    • 夢の世界ドリームランドでズィン近郊の地下探索を実施
    • 地下世界の調査中に巨大な石造都市の存在を発見
    • 探索者は夢の世界の冒険者として、または研究者として行動
    • 石造都市でガグ族との遭遇が発生し、彼らの文化や生態を目撃
    • ガグ族の「無名の霧」崇拝儀式に巻き込まれる危険に直面する
    筆者:たいき

    一体一体が巨大で強力な存在ですが、ちゃんと集団で生活できるだけの知恵はあります。シナリオとなると、ガグを集団で相手するのは厳しいと思うので、あくまでも個人行動しているガグと遭遇させるくらいに留めておいた方が易しいかも!。

    演出のヒント

    1:垂直な口の異常性演出

    • 開閉方向の違和感:通常の生物とは異なる垂直方向の口の動きによる不気味さ
    • 牙の配列の恐怖:垂直に並んだ牙が生み出す異様で恐ろしい印象
    • 食事の異様さ:縦に開く口での捕食行動の生理的嫌悪感
    • 発声の異常性:垂直な口から発せられる理解困難な音や言語

    2:四本前腕の威圧的存在感演出

    • 肘分岐の不自然さ:人間の常識を超えた肢体構造による認識の混乱
    • 四つ手の脅威:通常の倍の手による圧倒的な作業能力と戦闘力
    • 動作の複雑性:四本の腕が同時に動く複雑で予測困難な行動パターン
    • 握力と器用さ:巨大な体格と四本腕による恐るべき物理的能力

    3:壮麗なモノリス建造技術演出

    • 技術力の矛盾:原始的な生活でありながら記念碑的建造物を作る不可解さ
    • 建築様式の異質性:人間の建築とは根本的に異なる設計思想と美学
    • 材料調達の謎:地下環境での巨大石材の入手と加工方法の不明確さ
    • 建造目的の神秘性:モノリスに込められた宗教的・呪術的意味の深さ
    筆者:たいき

    イラスト・ファンアート・素材紹介

    縦に割れた頭が、後で呪いによって変化したというのがわかる

    他の神話生物・魔導書との関連

    【相関】

    無名の霧
    崇拝
    ニャルラトテップ
    崇拝
    ガスト
    対立

    登場作品

    カテゴリー一覧