
【完全版】イクナグンニスススズ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※
Ycnagnnisssz
目次
基本設定・概要
危険度: ★★★★★★★★☆☆
本資料はイクナグンニスススズと呼ばれる存在についての調査報告である。
形体的特徴として、黒くて膿んだ可塑性の塊であり、常に激しく噴出し炸裂して、少量の泡立つ溶岩のような物質を吐き出しているとされる。その体は常に変わり続け、泡立ち燃え続けるため、長時間見続けることが困難である。
現在、人間による崇拝は確認されていないが、いくつかの異界の種族が何らかの理由で崇拝している可能性がある。また、「知られざる世界の穢れし主」として知られ、アザトースと並ぶ存在とされている。
特筆すべきは、その生殖過程と周囲への影響である。イクナグンニスススズが噴出するごとに、外なる神の沸騰して泡立つ多量の塊を吐き出し、これらの粘つく溶岩のような物質の断片はイクナグンニスススズの落とし子となる。直接塊が当たらない限り、これらの落とし子は直接的な危険を及ぼさず、攻撃も自力での移動もできないとされる。しかし、星辰の位置が正しい時には、これらの落とし子がグレート・オールド・ワンや下級の異形の神へと変容する可能性がある。
この存在の周囲にいる者すべての目はヒリヒリして涙が出始め、視覚関連の能力が徐々に低下し、最終的には失明に至るという特異な影響を及ぼす。即座に離れれば失明は数日後に回復するが、長い時間とどまると永久的な失明を引き起こすとされる。
攻撃方法としては、泡立つ黒い溶岩流のように見える沸き立つ触肢を用い、触れられたものは焼かれて外なる神の沸騰する体に吸い込まれてしまうという。さらに、その膿のような体の奥深くから太鼓をたたくような音を発して、《アザトースの招来》を行うことができるという極めて危険な能力を持つとされる。
ゲーム上ステータス・能力・恩恵等
ステータス(6版)
STR | CON | SIZ | DEX |
99 | 131 | 113 | 6 |
POW | HP | MP | DB |
55 | 122 | 23 | 不明 |
正気度喪失 | ||
1D10/1D100 |
行動
- 攻撃回数:1回
- 触肢:100%/10D6
- 視覚を奪う:イクナグンニスススズを見たものは1D3ラウンドの間、視覚を使う技能の値が半分になる。そのラウンドを過ごしてもなお目視した場合は、1D3ラウンド追加で発生し、視覚を使う技能の値が4分の1になる。このラウンドでも再び目視した場合は失明する。失明した場合は、1D6日後に回復する。イクナグンニスススズの元に9ラウンド以上いた場合、永久的な失明をする。
装甲
- なし。
魔術
- 呪文:「アザトースの招来」
能力
- 不明。
恩恵
- 不明。
シナリオ導入例・演出のヒント
原作「イクナグンニスススズ」では
- 名前のみの登場で詳細は不明。
シナリオ導入例
1:宇宙探索型
- 意識を飛ばして宇宙を旅する体験に参加する探索者たち
- 太陽系を見て回る中で、太陽が二つあることに気づく
- 次第に目に違和感を覚える探索者が現れ、その違和感の原因がイクナグンニスススズと判明する
- 小さな太陽が地球に近づけば、被害が増えてしまうため、退散を試みる

見るだけで目に違和感が起こり、見続けると失明するので対策が難しいです。例のように意識だけを飛ばすことで、仮に失明しても、元の肉体には影響が出ないみたいな保険をかけておくといいかもしれません。
演出のヒント
1:宇宙の広大さと自身の小ささの対比
- 常識のずれ:太陽が二つあるわけないという固定観念で、すぐに気づかないような演出
- 油断:太陽系を見て回り広大なものに目を鳴らさせた後、イクナグンニスススズを登場させて惑星と対比し油断させる



実際目の当りにしたら、まずは目の違和感が起こると思うので、人間の本能的に目をそらさせるようにキーパーが誘導するといいかもしれません。
イラスト・ファンアート・素材紹介


- イラスト:SaishoNo2様「My thinking Ycnagnnisssz by SaishoNo2 on DeviantArt」


- 素材:インスマス計劃様「クトゥルフ神話生物素材集 第7弾!! – インスマス計劃 – BOOTH」
単品価格:200円
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【相関】
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アザトース 関連 |
登場作品
- 「イクナグンニススズ」 (ティアニー)