食屍鬼

食屍鬼

Ghoul

独立種族
登場作品
概要
関連/他
  • 「ピックマンのモデル」(ラヴクラフト)
  • 「未知なるカダスを夢に求めて」(ラヴクラフト)
  • 「遙かな地底で」(ラヴクラフト)
  • 「Identity Crisis」(クルーガー)
  • “Delta Green”(デトワイラー、グランシー、タインズ)
  • “Pickman’s Student”(ハーバー)
  •  「哄笑する食屍鬼」
  •  「名もなき末裔」
  •  「食屍姫メリフィリア」
  • 「ネクロノミコン アルハザードの放浪」
  • 「アルハザード」

【住処】

  • 地下墓地、墓場の地下トンネル網

本報告は、「地下の死体喰らい」「墓場の住人」として知られる食屍鬼についての調査記録である。

形態的特徴として、ゴムのような弾力のある皮膚、ひづめの付いた足、犬に似た顔、長いかぎ爪を持つヒト型の怪物である。前かがみで飛び跳ねるような特徴的な歩行をし、かびのような臭気を放つ。

この存在は地下墓地や墓場の近くに棲息し、複雑なトンネル網を用いて移動する。これらのトンネルは人間の生活圏の地下に張り巡らされており、一部は覚醒の世界を超えてドリームランドにまで通じている。ドリームランドでは食屍鬼の岩山につながり、そこから闇に閉ざされ骨に覆われたナスの谷を見下ろすことができる。

主な活動として、腐敗した死体を捕食し、名状し難い快楽にふける。死体への執着から人間の居住地から遠ざかることはなく、文明の周縁でひっそりと生活している。戦争などで人間の死者が増加する時期には集まってくる習性がある。一部の学者は、死体に残された本質と人生の思い出が食屍鬼にとって甘美な栄養となっているとする説を唱えている。

人類との関係は複雑である。個々の食屍鬼は個性を持ち、魔女、魔術師、そして名状し難い快楽を求める者たちと交際するものもいれば、人間を単なる食事としか見なさないものもいる。言語能力として、「鳴く」「早口」と形容される独特の話し方をするが、人間の言葉を理解し発声することも可能である。

起源については諸説が存在する。特定の状況下で不健康な食物を摂取した人間が、長い時間をかけて食屍鬼へと変身するという伝承があり、全ての食屍鬼が元は人間であったとする説もある。また、時には人間の幼児を攫い、自身の子供と取り替えて仲間として育てる習性も報告されている。

社会構造としては、組織的な階層はほとんど存在しないが、近年では二つの有力な派閥が出現している。伝統的な墓荒らしを信条とし、モルディギアンを崇拝する伝統派と、ニャルラトテップに仕え誘拐も辞さない背教派である。また、夜鬼との同盟関係が知られており、一部の個体はニョグタやモルディギアンといったグレート・オールド・ワンとも関係を持つとされる。

【関連魔導書】

  • 「ネクロノミコン アルハザードの放浪」「アルハザード」

【相関】

  • 夜鬼(同盟関係)
  • モルディギアン(伝統派の崇拝対象)
  • ニャルラトテップ(背教派の崇拝対象)
  • ニョグタ(一部の個体が関係)

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