- 「時間からの影」(ラヴクラフト)
- 「Papyrus of the Dark Wisdom」(カーター&C.A.スミス)
- 「The Shadow from Yith」(ガレット)
- 『The Worm Shall Ye Fight!』(マーシュ)
【住処】
- 現在:地下洞窟群、深海底
- 過去:玄武岩の塔群都市
本報告は、「不可視の塔の建設者」「風を操る古代種族」として知られる飛行するポリプについての調査記録である。
この存在は約7億5000万年前(一説では6億年前)に宇宙を横断して地球に到来した種族である。人類にはその真の名は不明とされる。到来後、無数の高くて窓のない玄武岩の塔からなる奇妙な都市を建設した。同様の都市は太陽系内の他の惑星(推定では火星、海王星、金星、またはヤークシュ、トンドを含む)にも築かれたという。
地球における歴史として、到来直後にイスの偉大なる種族との戦争が勃発した。電撃銃によって地下への退避を強いられたが、約5000万年前(始新世)に反撃に転じ、イス人を絶滅に追い込んだ。ただし、イスの偉大なる種族は既に精神を未来に転送していたため、完全な勝利には至らなかったとされる。また、海洋への進出を試みた際には古のものによって撃退されている。
その後、多くは集団で地球を離れたが、一部は深い棲みかを求めて残留した。現在の棲みかへの入り口は主に地下に存在し、古代遺跡や石で封印された大井戸、深海底などに点在している。侵入者に対しては容赦のない殺戮を行う。未来においては昆虫知性体としてのイスの偉大なる種族の出現までに絶滅するとされる。
特筆すべき能力として、完全な不可視化能力を持つ。不可視状態でも吐き気を催す笛のような特徴的な音を発し続けるため、おおよその位置は把握可能である。また、元素、特に風と空気の操作に卓越しており、この力を用いて敵を制圧し、破壊的な攻撃を行うことができる。この風を操る能力は、ザールとの同盟関係を示唆するものとされる。
地球に留まった理由や目的については、多くの魔道書が様々な推測を行っているが、現時点で確実な結論は得られていない。
【相関】
- イスの偉大なる種族(敵対関係)
- 古のもの(海洋進出を阻まれる)
- ザール(風の力による同盟関係の示唆)