蛇人間

蛇人間

Serpent People/Serpent Man

独立種族
登場作品
概要
関連/他
  • 「影の王国」(ラヴクラフト)
  • 「七つの呪い」(スミス)
  • 「闇をさまようもの」
  • 「スリシック・ハイの災難」
  • 「最も忌まわしきもの」
  • その他多数

【住処】

  • 現在:地下深部の封印された部屋、ウェールズの丘陵地帯の穴、ヨスの洞窟など
  • 過去:ヴァルーシア帝国、トゥリアン大陸の第二王国、ヤンヨガ

本報告は、「ヴァルーシアの支配者」「古の爬虫類種族」として知られる蛇人間についての調査記録である。

形態的特徴として、二足歩行する爬虫類種族である。一部は人間に化身する能力を持つ。起源については、地球での自然進化説が有力だが、金星からの来訪者とする説も存在する。

この種族は約2億7500万年前、恐竜時代以前の二畳紀に最初の王国ヴァルーシアを築いた。黒い玄武岩で都市を建設し、実験施設と神々の神殿を備えた高度な文明を発展させた。偉大な魔術師かつ科学者として、魔術的な作業、強力な毒の調合、遺伝子操作装置や殺人機械の開発など、科学と魔術の両方に秀でていた。

しかし、2億2500万年前の恐竜の出現により最初の王国は崩壊し、地下深くの要塞への退避を余儀なくされた。その後、人類の先史時代にトゥリアン大陸の中央部に第二王国を築くも、これも人類によって滅ぼされ、最後の砦ヤンヨガも紀元前1万年に陥落した。

現在、蛇人間は複数の形態で存在している。その多くは地下深くの封印された部屋で冬眠しており、これらの個体は知性と魔術能力を維持したまま、時折目覚めては地球奪還の機会を窺っている。一方で冬眠を選ばなかった者たちは、時の経過と共に退化し、一般的な蛇のような原始的な姿となった。ただし、この退化した集団の中にも、比較的高度な能力を保持する少数の個体が存在することが確認されている。

宗教的には主にイグを崇拝するが、過去にツァトグァを崇める異端派が出現し、内戦に発展した。大半の異端者は殲滅されたが、一部は生き延び、現在も冬眠状態で惑星と蛇人間種族全体の支配を狙っているとされる。

他の崇拝対象として、バイアティス、ハン、シュブ=ニグラスなどが確認されている。また、伝説的な「コブラの王冠」の力を借りて支配を行っていたとされる。

現代では極めて少数が生存するのみで、厳重な潜伏を強いられている。個人主義的な性格のため協調行動は稀少だが、科学と魔術の双方に通じ、特に毒物製造に高度な知識を持つため、依然として油断のならない存在とされる。

【関連魔導書】

  • 『スケロスの書』

【相関】

  • イグ(主要な崇拝対象)
  • ツァトグァ(異端派の崇拝対象)
  • バイアティス(崇拝対象)
  • ハン(崇拝対象)
  • シュブ=ニグラス(崇拝対象)

【能力】

  • 呪文術と科学技術…蛇人間は、魔術に関心がある者と、科学に関心がある者で分かれている。
  • 言語…蛇人間の言語は通常ナカアル語でやりとりをしている。

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