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【完全版】蛇人間│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】蛇人間│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Serpent People/Serpent Man

独立種族

危険度: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

本報告は、「ヴァルーシアの支配者」「古の爬虫類種族」として知られる蛇人間についての調査記録である。

形態的特徴として、二足歩行する爬虫類種族である。一部は人間に化身する能力を持つ。起源については、地球での自然進化説が有力だが、金星からの来訪者とする説も存在する。

この種族は約2億7500万年前、恐竜時代以前の二畳紀に最初の王国ヴァルーシアを築いた。黒い玄武岩で都市を建設し、実験施設と神々の神殿を備えた高度な文明を発展させた。偉大な魔術師かつ科学者として、魔術的な作業、強力な毒の調合、遺伝子操作装置や殺人機械の開発など、科学と魔術の両方に秀でていた。

しかし、2億2500万年前の恐竜の出現により最初の王国は崩壊し、地下深くの要塞への退避を余儀なくされた。その後、人類の先史時代にトゥリアン大陸の中央部に第二王国を築くも、これも人類によって滅ぼされ、最後の砦ヤンヨガも紀元前1万年に陥落した。

現在、蛇人間は複数の形態で存在している。その多くは地下深くの封印された部屋で冬眠しており、これらの個体は知性と魔術能力を維持したまま、時折目覚めては地球奪還の機会を窺っている。一方で冬眠を選ばなかった者たちは、時の経過と共に退化し、一般的な蛇のような原始的な姿となった。ただし、この退化した集団の中にも、比較的高度な能力を保持する少数の個体が存在することが確認されている。

宗教的には主にイグを崇拝するが、過去にツァトグァを崇める異端派が出現し、内戦に発展した。大半の異端者は殲滅されたが、一部は生き延び、現在も冬眠状態で惑星と蛇人間種族全体の支配を狙っているとされる。

他の崇拝対象として、バイアティス、ハン、シュブ=ニグラスなどが確認されている。また、伝説的な「コブラの王冠」の力を借りて支配を行っていたとされる。

現代では極めて少数が生存するのみで、厳重な潜伏を強いられている。個人主義的な性格のため協調行動は稀少だが、科学と魔術の双方に通じ、特に毒物製造に高度な知識を持つため、依然として油断のならない存在とされる。

【住処】

  • 現在:地下深部の封印された部屋、ウェールズの丘陵地帯の穴、ヨスの洞窟など
  • 過去:ヴァルーシア帝国、トゥリアン大陸の第二王国、ヤンヨガ

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
3D6*53D6*53D6*5(2D6+6)*5
POWINTHPMP
(2D6+6)*5(3D6+6)*510∼1113
DBビルド移動正気度喪失
+0080/1D6

行動

  • 攻撃回数:1回
  • 近接戦闘:50%/1D3+DB
  • 噛みつき:35%/1D8+毒 …噛みつかれた対象はCONロールを行い、失敗すると毒が回り1D8のダメージを追加で受ける。
  • 回避:25%

装甲

  • 1ポイント。

魔術

  • 呪文:2D6種類の呪文を知っている。

技能

  • 威圧:60%・科学(化学):40%・科学(生物学):40%・目星:35%・言語(ナカアル語):70%・言語(任意の言語):50%。
  • 科学に精通している個体は、科学の技能の値を60∼90%にしてもよい。

能力

  • 呪文術と科学技術:蛇人間は、魔術に関心がある者と、科学に関心がある者で分かれている。
  • 言語:蛇人間の言語は通常ナカアル語でやりとりをしている。

原作「七つの呪い」では

  • 科学に精通した蛇人間が集団で研究をしていたが、人間には興味がなく、別の存在に向かう呪いをかける
筆者:たいき

蛇人間にすら見放される主人公に同情します。
ただ逆に言うと、関心が無かったらわざわざ命を狙ってこないという慈悲ですねっ。

シナリオ導入例

1:地下遺跡覚醒型

  • 地下鉄建設工事で古代の建造物を発見し、調査が開始される
  • 遺跡内部で完璧に保存された、蛇人間の冬眠カプセルを複数発見する
  • 調査チームの一人が誤ってカプセルを起動させ、2億年の眠りから蛇人間が覚醒する
  • 覚醒した蛇人間が高度な魔術と科学技術を駆使して地上世界の偵察を開始する

2:人間社会潜入型

  • 製薬会社や研究機関で、新薬開発に成功した天才科学者の正体に疑念が浮上する
  • 科学者の研究内容が現代技術を遥かに超える毒に関する知識と、遺伝子操作技術であることが判明する
  • 周囲の人間が原因不明の中毒症状を示し、一部は爬虫類的な身体変化を起こす
  • 科学者が実は人間に化身した蛇人間で、人類を蛇人間に変える実験を進行中だった
筆者:たいき

蛇人間はかなり個体差が大きく所属している集団によって、「科学」、「魔術」、「宗教」のどれかにハマっています。
どういうシナリオにしたいか、黒幕に邪神を持ってくるか、蛇人間だけで完結させるか、幅広い活用ができるのが特徴的ですっ。

演出のヒント

1:爬虫類の異質性演出

  • 二足歩行しながらも明らかに人間とは異なる爬虫類的な体型
  • 鱗に覆われた皮膚の質感と冷血動物特有の体温の低さ
  • 縦に細い瞳孔と瞬膜による非人間的な眼球の動き

2:人間変身能力の不安演出

  • 完璧な人間の姿に化ける高度な擬態能力
  • 変身時の微細な異常(体温、瞳孔、舌の動きなど)

3:個人主義的行動の演出

  • 種族の利益より個人の目的を優先する独立性
  • 協調性の低さによる組織的脅威
  • 一匹狼的な行動パターン
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

トカゲと、手足が生えたヘビは違うが、なぜかこのイラストも蛇だとわかる
四肢が生えるだけで一気に人間感が増して不気味の谷が起きる

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

イグ
信仰
ツァトグァ
異端派の信仰
バイアティス
信仰
ハン
信仰
シュブ=ニグラス
信仰

【関連魔導書】

  • 『スケロスの書』

登場作品

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