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【完全版】膿の母│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】膿の母│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Mother of Pus

外なる神

危険度: ★★★☆☆☆☆☆☆☆

本報告は、「涙もたらすもの」「よどんだ淵の者」として知られる膿の母についての調査記録である。

形態的特徴として、この下級の外なる神は粘着物、触手、目、口から構成されている。その起源については複数の説が存在し、人間とシュブ=ニグラスの化身との間で行われた儀式から生まれたとする説と、千匹の仔を孕みし森の黒山羊の異常な副産物、あるいは黒い仔山羊の突然変異体であるとする説が並立している。

この存在に関する最も重要な記録の一つは、ディリア・ビショップによる『古き森の物語』(アーカム、1876年)に収められている。ビショップはこの存在を「涙もたらすもの」と呼び、よどんだ淵の底に棲み、「母の叫びが呼ぶその日」を待っているとしている。具体的な所在地は明記されていないが、ビショップが「ミスカトニックの荒野」に滞在した経験に言及していることから、マサチューセッツ州周辺に存在する可能性が指摘されている

現在の状態として、眠りあるいは停止状態にあると考えられている。自身が横たわる水中やその周囲の生命体との交流は可能だが、水から出ることはできないとされる。ただし、これは推測の域を出ず、シュブ=ニグラスに関連する特定の魔術やアイテムによって活動を開始させることができる可能性や、十分な原料を摂取することで成体へと成長する可能性も指摘されている。

特筆すべき能力として、人間に対して精神を介した何らかの命令を下す力を持つと考えられている。ビショップの記述によれば、この存在に「触れられた者」の手によって、新たな水の多い棲みかへと密かに移動させられたとされる。

【住処】

  •  よどんだ淵の底(推定:マサチューセッツ州周辺)

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
20040015020
POWHPMPDB
2005540+3D6
ビルド移動正気度喪失
411D3/2D6

行動

  • 攻撃回数:6回
  • 近接戦闘:70%/3D6
  • つかむ:70% …最大6人までを対象につかむことができる。捕まれた対象をPOWでクリティカル成功する必要があり、失敗するとPOWを1D10永久に失う。抜け出すにはSTRの対抗ロールに勝利する必要があるが、擬足1本の場合はSTR60で、2本目以降はSTRを+10する。

装甲

  • なし。
  • 普通の武器は最小のダメージになる。
  • 膿の母は水底にいるため、狙うにはペナルティダイスを付与することになる。
  • HPが0になれば液化する。その後2D10年後に復活する。

魔術

  • 呪文:「黒い仔山羊の召喚・従属」・その他キーパーの任意。

能力

  • 悪夢:半径32km以内のものに現実的な悪夢を見せる。
  • 常軌を逸した膨らみ:膿の母が触れた部分が膨らみ始め、10ヶ月後にはそこから謎の有機物が生まれる。
  • 液を滴らせる呪い:膿の母に近づき影響されたものは、全身に腫れ物ができる。

恩恵

  • 未熟であるために恩恵を与えるほどの能力がない。

原作「クトゥルフ神話TRPG」では

  • なし。

シナリオ導入例

1.:ミスカトニック発掘型

  • マサチューセッツ州の湿地帯で環境調査中に研究チームが古い沼を発見
  • 沼の底で粘着質の物質に覆われた異形の存在を確認し、触手と無数の目を目撃
  • 調査チームの一部が原因不明の精神異常を示し、「母が呼んでいる」と繰り返す
  • ディリア・ビショップの『古き森の物語』から膿の母に関する記述を発見

2:シュブ=ニグラス儀式覚醒型

  • 秘密カルト集団がシュブ=ニグラス復活のため古代儀式の準備をする
  • 儀式に必要な「母なる存在の力」として膿の母の覚醒を計画する
  • カルトの魔術師が特殊なアイテムを用いて、膿の母との交信を開始する
  • 覚醒の兆候として周辺の水生生物が異常行動を示し、水質が劇的に悪化する
筆者:たいき

触れられただけで、その箇所が冒涜的な「妊娠」をします。
カルティストは認められたとか、恩恵と受け取るかもしれませんが、一般的には不快な出来事なので、覚醒の兆候として誰かを妊娠させると面白いかもっ。

演出のヒント

1:複合体の嫌悪演出

  • 粘着物、触手、目、口が混然一体となった生理的に不快な外見
  • ぬめぬめとした表面から滴り落ちる体液の、不衛生で気持ち悪い質感
  • 無数の目がばらばらな方向を見つめる統一性のない視線の不気味さ
  • 口が同時にぱくぱく動く幼体らしさ

2:水中拘束の制限演出

  • 水から出ることができない制約
  • 淵や湖底という隔離された生息地での遭遇の恐怖
  • 水中での戦闘や交渉という人間に不利な環境
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

まだ未熟な存在で、この見た目こそ全ての邪神の生まれ落ちた姿なのかもしれない

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

シュブ=ニグラス

【関連魔導書】

  • 『古き森の物語』

登場作品

  • クトゥルフ神話TRPG

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