- 「未知なるカダスを夢に求めて」(ラヴクラフト)
- 「暗黒の儀式」(ラヴクラフト&ダーレス)
- 『クトゥルフ神話図説』(ピーターセン)
- 「クトゥルフ神話TRPG」
本報告は、「這い寄る混沌の狩人」「次元間の追跡者」として知られる狩り立てる恐怖についての調査記録である。
形態的特徴として、黒い翼を持つ巨大なヘビに似た姿を持つ。極めて強靭な肉体を有し、目的のためには煉瓦の壁を突き破り、金属のケースを引き裂くほどの怪力を発揮する。どのような暗闇の中でも障害物を避けて移動できる能力を持つが、強い日光や強力な光源から退散する可能性が指摘されている。
コミュニケーション能力として、耳障りな喉頭音の「声」で会話らしきものが可能で、知識を伝達したり、這い寄る混沌の意思を伝えることができる。ただし、このような言語的なコミュニケーションは稀少である。人間の言葉では「純粋な怒り」としか表現できないほどの野蛮さと凶暴性を持つ。
この存在はニャルラトテップと何らかの関連があるとされ、宇宙と他次元を渡って主人の指図を実行する。主な活動として、ニャルラトテップの先触れや仲介者としての役割を果たし、カルティストや寵愛する者たちにニャルラトテップの言葉を伝える。また、人の夢に侵入して恐怖をもたらすこともある。
秘密の言葉と印章を知る魔術師によって召喚されることがあり、報復や特定の任務の遂行に用いられる。ただし、必要な儀式や慰撫の準備なしに召喚を行った魔術師には災いが降りかかるとされる。召喚には敏感な生物の生贄が必要とされる。
社会性に関して、通常1体または2体以上で遭遇することは稀少で、何らかの社会や共同体を持っているかは不明である。もし存在するとしても、その場所と形態は魔術師やカルトの信奉者の目から巧妙に隠されているとされる。
この存在は元々極めて限られた世界にのみ棲息していたが、現在では複数の銀河系宇宙での目撃例が報告されている。
【相関】
- ニャルラトテップ(主人、この存在を不快な者への制裁として送り込む)
- カルティスト(伝令としての関係)
- 魔術師(召喚者)
【能力】
- 光を恐れる…光に当たると身体に影響が出て、浴び続けると死に至る。