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【完全版】無形の落とし子│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】無形の落とし子│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Formless Spawn

奉仕種族

危険度: ★★★☆☆☆☆☆☆☆

本報告は、「黒き変幻者」「光なき洞窟の番人」として知られる無形の落とし子についての調査記録である。

この存在は黒い変幻自在の生命体で、生きている粘性のある液体としての性質を持つ。形態的特徴として、ヒキガエルに似た塊から無数の未発達の脚を持つ細長い形態まで、瞬時に姿を変化させることができる。また、小さなひびを通ってにじみ出る能力を持ち、ほぼあらゆる障害を通過する方法を見つけ出すことができる。付属肢を自在に拡大する能力も有している。

発声能力に関して、奇妙な音を発するための器官を形成することができるが、人間の理解できる言葉での会話の記録は存在しない。ただし、知性を持ち、一部の個体は呪文を唱えることができるとされる。

主な活動場所として、ツァトゥグァを奉じる神殿や光の届かない洞窟の奥深くが挙げられる。そこでは主に秘密の護衛者あるいは番人としての役割を果たしている。オールド・ワンと共に、あるいはその先触れや代理として出現することもある。時には黒い水たまりの形で何年もの間動かずに留まり、不注意な者の接近を待ち構えることもある。

この存在の起源については不明な点が多く、特定の魔術的創造物から生まれた可能性も指摘されているが、確証は得られていない。

【住処】

  • コモリウム ツァトゥグァの神殿

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
(2D6+11)*5(2D6+4)*5(4D6+10)*5(2D6+12)*5
POWINTHPMP
3D6*5(2D6+6)*51014
DBビルド移動正気度喪失
+0091/1D10

行動

  • 攻撃回数:2回(近接戦闘、つかむ)/1回(噛みつき)
  • 近接戦闘:60%/2D6+DB
  • 噛みつき:30% …命中した対象を飲み込む。次のラウンドから1ダメージを与え続け、2ラウンド毎にダメージが1増える。抜け出すにはHPの半分のダメージを与える必要がある。飲み込んでいる間、無形の落とし子は移動することができない。
  • つかむ:60% …SIZ/5の射程にいる対象をつかんで押さえ込む。次のラウンドにダメージボーナスの半分のダメージを与える。抜け出すにはSTRかDEXの対抗ロールに勝利する必要がある。
  • 回避:47%

装甲

  • なし。
  • 普通の武器、魔力を付与した武器ではダメージを与えない。
  • 炎、化学物質、爆発、寒さは毎ラウンド1D6のダメージを与える。

魔術

  • 呪文:25%の確率で、1つの呪文を知っている。

技能

  • 隠密:80%・獲物を嗅ぎつける:50%。

能力

  • なし。

原作「サタムプラ・ゼイロスの物語」では

  • 大泥棒サタムプラ・ゼイロスと相棒ティロウヴ・オムパリスが生活に苦しくなる
  • 2人が廃都コモリオムの古代の財宝を狙うことを決める
  • コモリオム郊外の密林に埋もれた邪神ツァトゥグァの神殿にたどり着く
  • 悪臭がする粘液の入った大鉢を発見
  • 大鉢を覗き込んだ際、粘液が怪物に変じて2人に襲いかかる
  • 2人が必死で森を逃げ回るが、元の神殿に戻ってしまう
  • 2人が再度神殿に逃げ込み、二手に分かれて身を隠す
  • 怪物がティロウヴ・オムパリスを呑み込む
  • サタムプラ・ゼイロスは怪物の触腕に右腕を食われるが、命からがら逃げ出す
筆者:たいき

神殿の外に出ても追ってくる執着心もですが、逃げても神殿に戻っている方が怖い演出でした。

シナリオ導入例

1:下水道潜伏型

  • 都市部の下水道工事で作業員が行方不明になり、現場で黒いスライム状の物質を発見する
  • 下水道に古いカルト施設の痕跡があり、そこに無形の落とし子が潜伏している
  • 無形の落とし子が下水管を通じて都市全体に拡散し、市民への脅威となり始める
  • 無形の落とし子を対処した先にツァトゥグアがいる

2:古代遺物護衛型

  • 博物館の収蔵庫でツァトゥグァ関連の古代遺物が盗難に遭い、警備システムが謎の故障を起こす
  • 防犯カメラには黒い液体状の何かが這い回る映像が記録されている
  • ツァトゥグアのカルティストが無形の落とし子と契約し、護衛として雇用していた
  • カルティストを追うと、遺物を守る無形の落とし子が次々と追跡者を襲撃し始める
筆者:たいき

奉仕種族なので単体で存在するよりかは、黒幕にツァトゥグアを用意した方が自然かもしれませんっ。

演出のヒント

1:侵入不可能な場所への侵入演出

  • 髪の毛ほどの細い隙間から染み出してくる
  • 完全密閉したはずの容器から漏れ出る、超自然的な浸透力

2:奇音発声の不気味演出

  • 人間の言葉ではない威嚇
  • 意思疎通は不可能だが明らかに知性を感じる
  • 呪文詠唱時の人間的でない異質な発音
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

流動的で無形なのがわかりやすく、しかし凶悪な口が危険な存在の象徴になっている
ただの器官が少ないが、沸々とした細胞が器官への進化過程にも見える

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

ツァトゥグァ
信仰

登場作品

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