【概要】
本資料は地球の神(大いなるもの)と呼ばれる存在についての調査報告である。
外見的特徴として、基本的に人間に似た姿をしているが、とがった顎、長い裂け目のある耳、薄い鼻などの特徴により死すべき者と区別される。イースター島の巨像に不思議なほど類似しているという報告もある。
現在、主な住処はレン高原と結びつけられるカダスとされる。カダスが実際にレン高原のどこかに存在するのかは不明である。彼らは空中を歩くことができ、別の次元へも移動可能とされている。
特筆すべきは、彼らの起源と他の存在との関係性である。ある説によれば、彼らは実際には旧き神であり、グレート・オールド・ワンを打ち負かしたのではなく、旧き神がベテルギウスからやって来た時にはグレート・オールド・ワンは既に眠りについていたという。彼らは異質な外なる神々の庇護下にあり、ゆるやかにドリームランドを支配しているとされるが、この関係がどのように成立し、外なる神々がどのような恩恵を受けているかは不明である。
彼らは人間の居住地を訪れ、時に人間の女性と交わって半神半人を産むこともある。インクァノクの民には彼らの血が流れているとされる。彼らはおおむね弱く忘れっぽいとされるが、その気遣いは彼らを保護している異形の神のものよりは望ましいものとされる。強力な力を持つが、時に技能や機知、超次元的な科学の力で罠にかけられたり打ち負かされたりすることもあるという。ただし、そのような試みは危険極まりなく、成功すれば外なる神々の介入を招き、人類にとって大変な結果をもたらす可能性がある。
有名な地球の神としては、真実を運ぶものアリエル、待てるアーガルド・リーオニス、炎の主人カラカル、夜の女王リリス、サルナスの失われた神格ロボン、セレファイスの神ナス=ホルタース、カビの神ロビグス、生と死を統べるゾ=カラールなどが知られている。