登場作品
概要
関連/他
- オーガスト・ダーレス「暗黒の儀式」
【住処】
- アザトースの宮廷
本報告は、「悪魔のフルート吹き」「アザトースの楽師」として知られる従者についての調査記録である。
形態的特徴として、この存在は不定形であり、転がり、這い、よろめきながら移動する。その姿は絶えず変容し続け、正確な描写は困難とされるが、カエルあるいはイカに似た特徴を持つとの報告がある。冒涜的にゆがんだ形態を呈すると記録されている。
主たる活動の場としてアザトースの宮廷が挙げられ、そこで「悪魔的なフルート」を演奏する。その音色は正気を失ったような不協和音を伴う悲しげな調べとして記述され、特筆すべき効果として、アザトースの意識を慰撫あるいは鎮静化する働きを持つとされる。伝承によれば、この音が途絶えた場合、アザトースが完全に目覚め、人知を超えた破壊の波で宇宙に終焉をもたらすとされる。また、その笛の音は魔術的エネルギーの波動を運び、他の存在がそれを享受したり、特定の思考形態を植え付けられたりする現象も報告されている。
地上での活動として、カルティストによる召喚や他の存在による派遣を通じて地球に来訪することがある。その際は音楽演奏を通じて闇の存在や神々の召喚を補助し、重要な儀式や儀礼の成功を確実なものとする役割を果たす。しかし、カルティストが快適な環境と供物を提供しても、ほとんどの従者は惑星上に長く留まることを好まず、宇宙の虚空へ帰還する傾向が観察されている。
【相関】
- アザトース(主人、音楽による慰撫対象)
- クトゥルフ神話の神格(随伴者としての関係)
- カルティスト(召喚者)
【能力】
- 狂気の音楽…外なる神の従者が奏でる音楽に影響された人間は、音楽に合わせて踊り続けることになる。