- 「狂気の山脈にて」(ラヴクラフト)
- 「狂気の地底回廊」(ラムレイ)
- 「暗黒の知識のパピルス」
- “Deities and Demigods Cyclopedia”(ウォード&クーンツ)
【住処】
- 現在:海洋最深部、南極地下湖(推定)
- 過去:南極大陸、地球各地の入植地
本報告は、「最初の科学者」「星からの生命創造者」として知られる古のものについての調査記録である。
形態的特徴として、約8フィートの高さを持ち、両端が先細りになった樽状の円筒形の胴体を持つ。頭部は海星状の五芒星形を呈し、各付属肢には目が一つと、光なしでも周囲を感知できる繊毛、および食事用の5本の管組織を備える。胴体からは三種類の付属器官が生えており、先端に櫛足の付いた5本の筋肉質な触手、円筒の中央部から一定間隔で突き出す5本の触手、そして5本の折り畳み可能な膜状の翼を有する。動物と植物の両方の特徴を持つ特異な生態を示す。水中での生活を好むが、陸上生活も可能で、かつては空も飛ぶことができた。
この種族は約10億年前に星界から地球に飛来し、最先端の科学技術により地球の生命を生み出したと推測されている。特筆すべき創造物として、奴隷種族として使役するためのショゴスと、すべての地球生命の源とされるウボ=サスラがある。また、食用・玩弄用として人類の遠い祖先を含む生物も作り出したとされる。
南極付近に最初の大都市を建設し、そこから地球各地に入植地を広げた。しかし、その後到来したミ=ゴやクトゥルフの星の落とし子との間で何世紀にもわたる戦争が繰り広げられ、さらに反逆したショゴスとの戦いも強いられた。これらの闘争が彼らにもたらした被害は甚大で、多くの都市を放棄せざるを得なくなった。
この時期、種族としての退化も始まっており、膜の翼による星間飛行能力などを失いつつあった。氷河期の到来とともに、南極点近くの山脈にある最初にして最大の都市の地下湖に退避し、外界との関わりを絶った。
現在、南極の凍った都市の廃墟には死んだ個体か凍って冬眠している個体しか確認されていないが、海洋の最深部に生きた共同体が残存しているという。また、一部の禁書には退化していない個体が未だ星間空間に生存していることが示唆されている。
【関連魔導書】
- 『エルトダウン・シャーズ』
- 『グハーン断章』
- 『ナコト写本』
【相関】
- ショゴス(創造物、後に反逆)
- ウボ=サスラ(創造物)
- ミ=ゴ(敵対)
- クトゥルフの星の落とし子(敵対)
- 人類(創造、実験対象)
【能力】
- コミュニケーション…笛のような音を出してコミュニケーションをとる。
- 科学…科学的な探究心が強く、アーティファクトや呪文も扱える。