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【完全版】ムーン・ビースト│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】ムーン・ビースト│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Moon-Beasts

奉仕種族

危険度: ★★★★☆☆☆☆☆☆

本資料は月棲獣(ムーン=ビースト)と呼ばれる存在についての調査報告である。

外見的特徴として、通常大きな灰色がかった白色の油まみれのような体をしており、体の容積を縮めたり引き伸ばしたりする能力を持つ。その形状はおおよそヒキガエルに似ており、鼻面の先端にはピンク色の触手の塊があるが、それ以外の感覚器官は確認されていない。しかし、その高い知性と徹底的な冷酷さがこの欠点を補っているとされる。

現在、主にドリームランドと呼ばれる異次元の月に広く分布していると考えられている。地球上には存在しないとされるが、現実の月の裏側に彼らの居留地が存在し、人類の観測から隠れ続けている可能性も指摘されている。アポロ11号の写真分析によってもこの可能性は排除されていない。

特筆すべきは、彼らの残虐な性質と独特の社会構造である。月棲獣はドリームランドにおいて知性を持つ奴隷を食料または労働力として広く取引している。彼らの奴隷は既知の宇宙のあらゆる場所の出身であるが、月が近いこともあり、主に人間が選ばれる傾向にある。

彼らは黒いガレー船に乗って宇宙、次元、時間を越えて旅するとされる。この船は空を飛ぶことができ、長い櫓で操船され、月棲獣は甲板の下に隠れている一方で、奴隷となったレンの男が甲板上に姿を見せるという特異な形態をとる。

食性に関しては、生きている生物のみを捕食し、その肉体と魂から特殊な滋養を抽出しているとされる。さらに、彼らは娯楽として拷問を行い、他の生物の苦しみから何らかの精神的・肉体的な恩恵を得ている可能性も指摘されている。

なお、同様の特徴を持つ生物との区別として、無形の落とし子は黒色であること、また外なる神の従者は月棲獣よりも形状が曖昧で手足の代わりに触手を持つことが挙げられる。

【住処】

  • ドリームランドの月上に大きなコロニーを形成
  • 現実の月の裏側に存在する可能性

ステータス(6版)

STRCONSIZDEX
3D6+62D6+63D6+102D6+3
POWINTHPMP
3D62D6+917不明
DB移動正気度喪失
+1D670/1D8

行動

  • 攻撃回数:1回
  • 武器(槍):25%/1D10+1+DB

装甲

  • なし。
  • 火器によるダメージは最小になる。

魔術

  • 呪文:1D3種類の任意の呪文。

技能

  • なし。

能力

  • なし。

原作「未知なるカダスに夢を求めて」では

  • レンの住人がカーターを騙し、昏睡状態のところを誘拐する
  • ドリームランドの月に連れていかれ、そこにはムーン・ビーストがいた
  • 黒人の奴隷も多くいて、カーターもその中で管理される
  • ムーン・ビーストは彼らをニャルラトテップの生贄にするため連れだす
  • ドリームランドの猫たちがカーターを助けに来る
  • 猫とムーン・ビーストの戦争が起こり、猫陣営が勝利する
筆者:たいき

ムーン・ビーストは顔もなければ声も発しません。ですが拷問が好きという悪趣味を持っていて、どこで見ているのか、どういう感情で見ているのか、わからないからこその不気味さがありました。

シナリオ導入例

1:夢世界迷入型

  • 探索者の一人が連続する悪夢に悩まされ、夢の中でドリームランドに迷い込む
  • 夢の中でムーン・ビーストの奴隷船を目撃し、人間が連れ去られる場面を見る
  • 現実世界で同様の失踪事件が発生していることが判明
  • 失踪者の中に探索者の知人・親族が含まれている
  • 夢の世界と現実が繋がっていることを示す物的証拠が発見される

2:月面基地異常型

  • 月の裏側を確認するために宇宙飛行士が向かう
  • 最後の通信で「灰色の巨大な生物」「触手のような器官」という断片的な報告だけが残る
  • 探索者は調査チームとして月面基地へ派遣される
  • 月面には奇怪な粘液と破壊痕が残されている
  • 古代の月面構造物が発見され、そこがムーン・ビーストの住処だと判明する
筆者:たいき

月の裏側は未だ判明しておりません!。きっとムーン・ビーストが住んでいてもおかしくないです。好きに繁栄させちゃいましょうっ。

演出のヒント

1:変幻自在の肉体演出

  • 体が波打つように膨張・収縮する描写で生理的嫌悪感を誘発
  • 狭い隙間を液体のように流れ込む逃げ場のなさ
  • 形状変化の際に発する湿った音

2:触手感覚器の異質性演出

  • 鼻面の触手が独立して蠢く描写で不気味さを強調
  • 触手が対象を「味見」するように触れる場面で嫌悪感を誘発
  • 見た目には目がないのに確実に探索者を認識している

3:冷酷な知性の演出

  • 完璧すぎる罠や計画で探索者の行動を先読みしている場面
  • 人間の心理を完全に理解した上での残酷な選択肢の提示
  • 探索者の個人情報や秘密を知り尽くしていることを仄めかす台詞
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

写実的過ぎて、本当に月にいるのではないかと錯覚してしまう
ピンクの触手がムーン・ビーストの体の内側というか、肉のような質感に見えて、より気持ち悪い

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

ニャルラトテップ
信仰
レンの住人
奴隷化

対立

【関連魔導書】

  • 『エルトダウン シャーズ』
  • 『ナコト写本』

登場作品

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