登場作品
概要
関連/他
登場作品:
- 「シャッガイ」(カーター)
- 「ハイドラ」(カットナー)
- 「ファロールの召喚」
- 「神々の塵」(C・L・ムーア)
本報告は、「宇宙の悪魔」「恐ろしき星のもの」として知られるファロールについての調査報告書である。
形態的特徴として、巨大な黒色の体躯を持ち、腕があるべき場所に触手を有し、牙を備えた姿で出現するという。
その分類については、下級のオールド・ワンとする説と、より強大な宇宙的存在とする説が並立している。他のオールド・ワンと異なり、旧き魔術による拘束や幽閉の形跡は見られない。
現在の居住域は我々の宇宙外の異次元とされ、「混沌とした潮流が押し寄せて感覚を狂わせる」場所、あるいは「大気が騒然と荒れ狂う退廃した」場所として描写される。この環境が人類に及ぼす影響は不明だが、有害である可能性が高いと推測されている。
魔術師エイボンの記録によれば、「怒れる」あるいは「憤怒を抱える」存在として特徴づけられ、接触には原初的欲求の鎮静が必要とされる。エイボンは「閉ざされた世界のかなたから流れ出る深淵なる知識を得る」目的で複数回の招来を行ったとされる。当時のファロールは人類についての認識を持たず、地球や現宇宙への関心も限定的であったという。
現状での脅威度は比較的低いと評価されているが、これは我々の宇宙への接近手段や知識を未だ得ていないことによると推測される。しかし、この状況が変化した場合、深刻な危険性が指摘されている。特に、次元間の通路開設による時空の裂け目の生成や現実の歪曲、さらには他の望ましからざる存在の接近を可能にする危険性が懸念されている。
【関連魔導書】
- 『エイボンの書』
【能力】
- 不吉な炎…ファロールは触れたものや、その周りに、例え酸素がなくても消えない炎をあげることができる。
- 禁じられた知識…クトゥルフ神話に関する知識や呪文を与える。
【恩恵】
- 蛇の手…手を蛇に変化させることができる。
- 不気味な炎…この世のものと思えない色の炎を放てる。