ハスター

ハスター

Hastur

グレート・オールド・ワン
登場作品
概要
関連/他
  • 「羊飼いのハイータ」(ビアス)
  • 「時間からの影」(ラヴクラフト)
  • 「闇に囁くもの」(ラヴクラフト)
  • 「暗黒の儀式」(ラヴクラフト&ダーレス)
  • 「ハスターの帰還」(ダーレス)

【住処】

  • 現在:アルデバラン近傍の暗黒星(幽閉状態)
  • 関連地点:ハリ湖、カルコサ

本報告は、「名状し難きもの」「星間宇宙を歩くもの」として知られるハスターについての調査記録である。

形態的特徴として、その姿には諸説が存在し、確定的な記述は困難である。精神的にしか感知できない不可視の力として描写されることもあれば、200フィートの触手を持つ二足歩行のトカゲとして描写されることもある。この存在に取り憑かれた犠牲者の特徴として、皮膚のうろこ状化や四肢の骨格の消失が報告されている。

複数の形態で同時に存在することが可能とされ、その中心に「ハスター」と呼ばれる存在が位置すると考えられている。これらの形態はそれぞれが独自の神話や伝承を形成しながら、この存在の意図を異なる方法で具現化しているとされる。その名を口にすることは注意を引き、狂気と死をもたらすと伝えられている。

サマリア、アトルマ、ハイボリアなどで古くから崇拝の対象とされ、現在はチョー=チョー人とクンヤンの人々による崇拝が確認されている。その崇拝形態は他のグレート・オールド・ワンのカルトと比較しても特に忌避すべきものと評価されている。

当該存在は現在、旧きものたちによって幽閉された状態にある。その幽閉場所は多次元的な性質を持ち、アルデバラン近くの暗い恒星やハリ湖、カルコサの街など、複数の場所や時代に同時に存在している可能性が指摘されている。

大いなるクトゥルフとの関係性については複数の説が存在する。血族関係、特に兄弟関係を示唆する説がある一方で、両者間に強い敵意が存在するとする説も存在する。また、ジャコビ・ティンによる「生ける終末」仮説では、この存在を宇宙のエントロピーの具現とし、全ての神々を含む存在の終焉をもたらす存在として位置付けている。

【関連魔導書】

  • 『黄色の写本』
  • 『古代ルーンの伝説』
  • 『魔術師の知恵』

【相関】

血縁・婚姻:

  • ヨグ=ソトース(父との説あり、ただし敵対関係との説も)
  • シュブ=ニグラス(配偶者)
  • 千の仔山羊(シュブ=ニグラスとの子)
  • クトゥルフ(兄弟説あり、ただし敵対関係との説も)

支配下:

  • ビヤーキー(恒星間種族)
  • カルト集団(地球上の信徒)

対立:

  • 外なる神々(一説)
  • クトゥルフおよびその手下(諸説あり)

【能力】

  • 体の変形…姿が一定ではなく、作り替えることができる。
  • けがれ…ハスターと遭遇、もしくは名前を呼んだものは、けがれの種子に犯され、体が腐食していく、その際誓いを受け入れた場合、ハスターの信者になるが、それまで腐敗した部分はそのままである。
  • わが名を唱えよ…ハスターの名前を呼ぶたびに、ハスターに気づかれ顕現したり、悪夢を見せられたりする。
  • 感覚をゆがめる…ハスターと接触した人間は五感が狂う。
  • 地球への顕現…ハスターの実体はアルデバランが地平線よりも上の時だけ顕現できる。

【恩恵】

  • 異界の知識…ハスターに関する呪文を授かる。
  • 協力者…ビヤーキーや落とし子など、従者と精神を交換できるようになる。
  • 名状し難き誓い…ハスターと誓いを交わした信者は、その姿が信奉者へと変わる。
  • 骨なし…骨を溶かして肉の塊になり、隙間や穴などを通れるようになる。

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