トップ > 神話生物 > 旧神 > ノーデンス
ノーデンス

ノーデンス

Nodens

旧神
登場作品
概要
関連/他
  • 「Glimpses」(アタナジオ)
  • 「A Priestess of Nodens」(アタナジオ)
  • 『Nightside of Eden』(グラント)
  • 「妖蛆の館」(マイヤース)
  • 「霧の高みの不思議な家」(ラヴクラフト)
  • 「未知なるカダスを夢に求めて」(ラヴクラフト)
  • 「破風の窓」(ラヴクラフト)

【住処】

  • 大いなる深淵
  • リドニーの神殿(地上の拠点)

 

本報告は、旧き神々に属するとされる存在、「大いなる深淵の大帝」ノーデンスについての調査記録である。

形態的特徴として、多くの顔と形態を持つ存在とされる。人類の前には印象的な人型の姿で現れ、神話の動物やイルカの背に乗る老人として描写されることが多い。片手にオークの杖を持ち、貝殻の戦車に乗るとされ、時に触手状の顎髭を持つという記録もある。また、灰色で厳しく恐ろしい姿、計り知れない年齢を感じさせる手を持つとも言われる。しかし、これらは遭遇者の感覚を操作するための仮の姿であり、異なる種族の前では異なる形態を取るとされる。

本質的性質として、アザトースをも超える古さを持ち、その使命は「生命の織り物」(宇宙)の維持にあるとされる。善悪を超えた力として古きものたちに認識されており、夢見る者と空想家に特別な愛着を示すという特徴がある。

能力面では、時空を超えて人々を移動させる力を持ち、また特定の条件下で回復の力を授けることもできるとされる。ただし、後者には高い代償が求められる。

主たる機能として、宇宙の均衡維持と現状保持が挙げられる。グレート・オールド・ワンや外なる神に対して敵対的な行動を取り、監視者としての役割を果たしている。ただし、予言によれば、ノーデンスが警戒を解いて眠りにつく時、グレート・オールド・ワンの解放の時が訪れるとされる。

人類との関わり方は特徴的で、悪夢や恐怖ではなく、甘美な言葉を用いる。しかし、その優しい外面の背後に、人類や他の「知性を欠く」種族への実質的な関心は見られない。

歴史的には、数十億年前に地球を訪れ、未知の存在から崇拝を受けていたとされる。グレート・オールド・ワンの到来時に崇拝者とともに遠い未来へ去ったという。アトランティスではコズザール(魔術の神)として崇拝された。現代では、イギリスのリドニーに神殿が存在するとされ、死に瀕した者が発見することがあるという。

【相関】

支配/従属:

  • 夜鬼(その支配者とされるが、支配力には限界があるとの指摘もある)
  • 地球の神々(グレート・オールド・ワンの監視を委託)

対立:

  • グレート・オールド・ワン(監視・抑制の対象)
  • 外なる神(監視・抑制の対象)
  • ヨグ=ソトース(反目関係)

※編纂者注:旧き神々の中で最も著名な存在の一つとされる。ケルト神話のヌッド/ラッド/ヌアーダとの関連性が指摘されているが、これはラヴクラフトによる神話的要素の借用の可能性が高い。

【能力】

  • 従者を呼び出す…夜鬼を召喚する。
  • 姿を変える…相手の持つ記憶の人物など、どんな姿にも変化できる。
  • 退去…他の存在をその場から元の場所に帰す。

【恩恵】

  • 高度な知覚…世界の本当の姿を見ることができるようになり、また、人に寄生するクリーチャーなども見える。
  • 恐れ知らず…クトゥルフ神話に関する出来事に対し、動じることがなくなる。
  • 夢の通信…覚醒の世界にいても、ドリームランドにいるノーデンスと交信ができる。

カテゴリー一覧