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【完全版】ヌタルフとヌトゥーサ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】ヌタルフとヌトゥーサ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Nctolhu/Nctosa

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★★☆☆☆☆☆

本報告は、木星の大赤斑に幽閉されているとされる双子の存在、ヌトゥーサとヌタルフについての調査記録である。

起源については、クトゥルフのカルティスト曰く、大いなるクトゥルフとカソーグタの結合により生まれた「娘たち」であるとしている。一方、カルト外の研究者たちは、クトゥルフから剥離した異常な存在で、限定的な知覚力は持つもののオールド・ワンとしての特徴を完全には備えていないと考えていた。ただし、この見解を公に表明した研究者が少なくとも一名、カルトによって殺害されたとの記録がある。

形態的特徴として、大いなるクトゥルフとはほとんど類似性を持たず、互いにもほぼ区別がつかない。巨大な体躯はカサガイに似た貝殻で覆われているとされる。両者は2つの体を持つ単一の存在である可能性も指摘されている。

現在の所在については、木星の大赤斑内部の「牢獄」に封じ込められているとされる。大赤斑内部の強力な嵐は、極めて強い重力と音波を生成しており、これが両存在を拘束する牢獄として機能していると考えられる。

大赤斑は1830年に科学的発見がなされ、分析により少なくとも1665年以前から存在していることが判明している。この約360年に及ぶ現象が、両存在の封印のために宇宙的な意志によって創出された可能性が指摘されている。また、別の場所からの逃亡により、新たな牢獄として大赤斑が形成された可能性も示唆されている。

クトゥルフのカルトの一部では、この拘束は過去も現在もクトゥルフの意志によるものであり、両者の解放がルルイエの浮上と大いなるクトゥルフの解放の前兆となると信じられている。これら封印に関する諸説は、惑星規模で自然の秩序を改変しうる力の存在を示唆している。

【住処】

  •  木星の大赤斑内部の「牢獄」

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
200300900130
POWHPMPDB
19012038+13D6
ビルド移動正気度喪失
1420/泳ぐ20/飛行101D8/1D20

行動

  • 攻撃回数:3回
  • 近接戦闘:60%/6D6/20m
  • 粘着物質を撃つ:40%/1D6+2/200m

装甲

  • 15
  • 一部の魔力を付与した武器は装甲を無視できる。
  • ヌタルフとヌトゥーサのどちらかのHPが0になれば2体とも液化して甲羅だけが残る。その後1000年後に復活する。

魔術

  • 呪文:「クトゥルフとの接触」・「次元をさまようものの召喚/接触」・「星の吸血鬼の召喚/従属」・その他キーパーの任意。

能力

  • 精神攻撃:恐怖を感じさせる精神波を放つ。
  • 変身:ヌトゥーサは海洋生物に模した姿になれる。

恩恵

  • 精神の接触:彼女たちの姿を見た人間は精神が繋がり、その命令に従うことになる。

原作「Nightmare’s Disciple」では

  • 名前のみの登場で詳細不明。

シナリオ導入例

1.:貝殻化石発見型

  • 地質調査で発見された古代の巨大貝化石が、既知の生物とは全く異なる構造
  • 化石の年代測定で約1665年前の急激な地質変動の痕跡が発見される
  • 化石周辺から出土した石板に、木星と双子の存在を描いた古代文字
  • 化石に触れた研究者が「姉妹の声」を聞くようになり、木星への異常な執着を示す

2:天体異常現象型

  • 木星の大赤斑が突然拡大し、従来の気象学では説明不可能な変化を示す
  • 世界各地の天文台が大赤斑から発せられる異常な電波信号を受信
  • その電波を解析すると、双子の心音のような規則的なパターンが判明
  • 地球上でも重力異常や音波障害が各地で報告され始める
筆者:たいき

ヌタルフとヌトゥーサは木星に封印されている邪神なので、顕現はあまり現実的ではないかもしれません。木星に異変が発生して、双子の力が取り戻されてきている…みたいな展開はいいかもしれませんが、どちらにせよ一般人が介入する隙がないので、最後は旧神の力を借りたいところです。

演出のヒント

1:木星大赤斑の牢獄演出

  • 巨大な嵐の渦巻きが生み出す圧倒的な重力場の描写
  • 絶え間ない暴風雨と雷鳴が作り出す自然の檻の表現

2:重力・音波異常の演出

  • 物体が不自然に浮遊したり、異常な軌道を描く現象
  • 聞こえるはずのない低周波音が体の芯まで響く感覚
  • 建物や地面が原因不明の振動に見舞われる

3:天体観測の恐怖演出

  • 望遠鏡を覗いた瞬間に感じる異常な視線の気配
  • 大赤斑の観測データに現れる生命体らしき反応パターン
  • 木星からの電波信号に混入する理解不能だが意味深な音
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

貝のような双子の邪神。双子と言えどすべてが似ているわけではないのか、違う生物として描き分けられている
向かい合わせにしているだけでなく、体が結合していて、より二五感の強い容姿となっている

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

クトゥルフ
カソーグタ

登場作品

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