登場作品
概要
関連/他
- C.A.スミス「忘却の墳墓」
- C.ウィルソン『宇宙ヴァンパイア』
- アニオロフスキー”Ye Booke of Monstres”
【住処】
- 巨大宇宙船(移動中)
- リゲル星系惑星カルティス(起源地の一説)
- 地球(一部個体の現在の可能性)
本報告は、宇宙を渡り歩く吸血鬼種族、ニーオス・コルガイについての調査記録である。
形態的特徴として最も注目すべきは、その変形能力である。訪れた世界の生命体に似せて肉体を変化させる能力を持ち、これにより目立つことなく獲物を狙うことができる。
生態として、巨大で奇妙な形状の宇宙船内で休眠状態を保ち、適切な獲物となる生命体が存在する世界に到達するまで待機する。新たな世界に到着すると、その地の生命体に擬態して活動を開始し、人間から生命力を吸収する。地球においては、数世代前の来訪時の個体が現在も生存している可能性が指摘されている。
信仰面では、外なる神ウボ=サスラを崇拝する。この神を全生命の創造主として信仰し、自らを「ウボ=サスラのもの」または「ウボ=サスラ人」と称する。他の吸血鬼的存在、特に星の吸血鬼との類縁関係については不明である。
歴史的記録として、ゾシークの時代に彗星に乗って地球に飛来したとされる。オサルゥ王により捕獲され、宮殿で若者を生贄として与えられていたという。最終的にオサルゥとニーオス・コルガイは共に死に、同じ墓に眠るとされる。
また別の記録では、リゲル星系の惑星カルティスを起源とする水棲生物とされ、巨大な宇宙船で星間を移動しながら、通過する惑星の生命から栄養を摂取すると記されている。
【相関】
信仰:
- ウボ=サスラ(崇拝対象、創造主として)
関連の可能性:
- 星の吸血鬼(関係性は不明)
※編纂者注:スミスのゾシーク作品におけるニーオス・コルガイと、クトゥルフ神話における存在との関連性については議論が分かれている。
【能力】
- 形態を変える…体の形を変え、付近の人間や別の生き物に擬態する。
- 憑依…知的生命体の精神に憑依し、その体を支配する。
- 生命力吸収…ニーオス・コルガイに抱き締められた者は生命力を吸われ、急激に老け、最後は干からびる。
- 感染…生命力を吸われ尽くした人間は吸血鬼として蘇る。