- 「The Acolyte of the Flame」(カーター)
- 「The Book of Dismissals」(カーター)
- 「Zoth-Ommog」(カーター)
- 「The Stairs in the Crypt」(カーター & C.A.スミス)
- 「セイレムの恐怖」(カットナー)
- “暗黒の城”(ハーバー)
- “クトゥルフ神話TRPG”(ピーターセン & ウィリス)
- “The Thing at the Threshold”(マッコネル & サットン)
- 「第七の呪文」
【住処】
- アークトゥルス近傍の暗黒惑星
- ヨスの地下洞窟
- 世界各地の出現地点
本報告は、黒い無定形の塊として顕現し、吸血鬼的な性質を持つオールド・ワン、ニョグタについての調査記録である。
起源については複数の説が存在し、ウボ=サスラ、ツァトゥグァ、クトゥルフ、またはアブホースの子孫とする説がある。一方で、ニャルラトテップの化身の一つとする説も存在し、これは『ネクロノミコン』における「闇に棲みつくもの」との記述に基づいている。
主たる棲息地は、アークトゥルス近傍の暗黒の惑星とされる。地球上では、オクラホマ州地下のンカイの深淵に通じるヨスの地下世界の洞窟に出現する。その他、マサチューセッツ、シリア、タタール、ルーマニア、ニュージーランド、レン高原などに出現地点が確認されているが、未発見の場所も存在すると考えられている。
特筆すべき特徴として、この存在は未成熟な状態にあるとされる。そのため、能力は完全には発現しておらず、地球への来訪も部分的または一時的なものに限られる。また、ヨスの洞窟から離れることができない可能性が指摘されている。これは忘れ去られし旧き封印の効果かもしれないが、確証は得られていない。
古のものとの関係についても興味深い説が存在する。ニョグタが成長の助力を古のものに求めたところ、古のものは同意しつつも支配を試みた。これを逃れたニョグタは、魔術的防御壁によってニュージーランドの洞窟に封じ込められ、完全な成熟を妨げられたという。ただし、この説では他地域での出現を説明できない。
生態的特徴として最も顕著なのは、その飽くなき食欲である。他の存在の生命力を吸血鬼的に摂取し、これは成体への成長に必要とされる。一部の魔術師たちは、人身御供と引き換えに魔術や知識を得ようと試みたが、多くは供物の不足により自身が餌食となった。
撃退方法については、『ネクロノミコン』に詳述がある。ヴァク=ヴィラ呪文の詠唱、「輪をなす十字架」(エジプト十字架と推測)、ティクオン霊液の使用が唯一の有効手段とされる。これらは生命と純粋さに関連する物品であり、類似の性質を持つ他の典礼歌や物品も効果を持つ可能性がある。