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【完全版】ナグとイェブ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】ナグとイェブ│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Nug&Yeb

グレート・オールド・ワン

危険度: ★★★★★★★★★☆

本報告は、イアン=ホーの漆黒の太陽に宿る「双子」の存在、ナグとイェブについての調査記録である。

形態的特徴として、渦を巻く蒸気状でありながら半固体の性質を持つ存在で、触肢、目、口が絶え間なく生成と吸収を繰り返す動的な姿を呈する。直径約90メートルの球体として、直径80キロメートルの漆黒の太陽の中心で、黒い炎に包まれた状態で存在している。この巨大な黒い太陽は、クン=ヤンの向こう、地球の中心に位置するイアン=ホーの都市の「空」に浮かんでいる。

起源については複数の説が存在する。最も広く知られているのは、ヨグ=ソトースとシュブ=ニグラスの交わりによって生まれたとする説である。一方で、シュブ=ニグラスとハスターの落とし子とする説も存在する。両者が常に共に言及されることから、後者の説も一定の説得力を持つとされる。

特筆すべき特徴は、両者が永続的な結合状態にあることである。予言によれば、この状態は彼らが自ら離れることを選択するまで続き、その時点で完全な成体となり自己意識を獲得するとされる。この分離は世界の終末の前兆とされグレート・オールド・ワンの解放、旧き神々の終焉、地球の破壊と再生といった一連の事象の引き金となるとされる。

繁殖に関して、両者は不浄な交わりを通じて怪物を産み続ける。時には崇拝者や犠牲者との交配も行う。その子孫は黒い軟体の塊として、複数の唾液を垂らす歯ぎしりする口と、触手からかぎ爪まで様々な形状の無数の不均衡な四肢を持つ。

歴史的には、アイレム、ムー、クン=ヤンにおいて崇拝の対象となっていた。特にアイレムの神殿では陰陽の象徴が掲げられ、宇宙的二元論の具現として解釈されていた可能性がある。彼らの儀礼は特に忌避される性質のものであったとされる。

予言によれば、グレート・オールド・ワンの復活のために地球を浄化する使命を持ち、その目的のために「イェブの炉」と「ナグのたいまつ」と呼ばれる二つの装置を使用するとされる。

レンの修道士の秘密教義では、ナグとイェブはそれぞれロイガーとツァールの秘密の名であり、星辰正しき時にはクルールー(クトゥルフ)とニャルラトテップとして知られるという異説も存在する。

【住処】

  •  イアン=ホーの漆黒の太陽(現在)
  • アイレム、ムー、クン=ヤンの神殿(過去の崇拝地)

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
45080044580
POWHPMPDB
18012436+10D6
ビルド移動正気度喪失(漆黒の太陽を見た時)正気度喪失(遭遇した時)
11251/1D101D10/1D100

行動

  • 攻撃回数:5回
  • 近接戦闘:90%/10D6
  • 漆黒の炎:60%/4D10/100m

装甲

  • なし。
  • 普通の武器ではダメージを与えない。
  • HPが0になれば小さくなり制止する。その後1D100年後に復活する。

魔術

  • 呪文:切り離された時呪文を得る。

能力

  • 落とし子:黒い軟体の奇形なクリーチャーを生み出す。

恩恵

  • 恩恵はなく、しかし崇拝するものは、いつの間にかナグとイェブのいる太陽の中にいて、そこで二体の神格と交わり、別の存在として生まれ変わることがある。

原作「最後の実験」では

  • 名前のみの登場で詳細不明。

シナリオ導入例

1.:二元論型

  • 考古学調査で遺跡から「陰陽の象徴」が刻まれた古代神殿が発見される
  • 神殿の壁画には「結合した双子の神」と「世界の終末と再生」を描いた図像が残されている
  • 発掘チームが神殿の中央祭壇で儀式を模倣した直後、メンバーが「漆黒の太陽の幻視」を報告する
  • チーム内で原因不明の「双子の妊娠」現象が発生し、生まれた子供たちは異常な形態を示す

2:地底都市探査型

  • 地質調査により、従来の理論では説明できない地球内部の巨大空洞の存在が確認される
  • 極地探検隊が氷底から発見した縦穴を通じて、伝説の地底都市への降下を試みる
  • 探検隊の最後の通信で「空に浮かぶ黒い太陽」と「永遠に結合した巨大な双子」について報告
  • 地上では原因不明の地震が頻発し、「世界の中心からの呼び声」を聞く人々が続出
筆者:たいき

個人的に地球空洞説って大好きなんですよね。地下に住んでる邪神もいるので採用しづらいですが、ナグとイェブだからこそのシナリオにできそうですっ。

演出のヒント

1:漆黒の太陽の威容演出

  • 矛盾する光源:光を放つのに漆黒という、物理法則を超越した存在
  • 地底の天体:地球内部に浮かぶ太陽という、常識を覆す空間認識
  • 黒い炎包囲:通常の炎とは異なる、光を吸収する黒い炎による包囲感
  • 80キロの規模:直径80キロという途方もない大きさでの圧倒的存在感

2:地底環境支配の演出

  • 重力制御:地球内部で太陽が浮遊する、物理法則を超越した空間操作
  • 生態系頂点:地底世界の全生命を支配し、生殺与奪の権を握る存在
  • 次元境界:地上世界と地底世界を繋ぐ、次元の境界に位置する門番的役割
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

ツァールとロイガーとの違いはその見た目の近さ。彼らは一つの個体から分裂しているのがわかる

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

ヨグ=ソトース
血縁
シュブ=ニグラス
血縁
ハスター
血縁
クトゥルフ
血縁
ツァトゥグァ
子説
ツァールとロイガー
同一視
ニャルラトテップ
関連

【関連魔導書】

  • 「ナグとイェブの黒き連祷」

登場作品

  • 最後の実験
  • 永劫より
  • 墳丘の怪
  • 「Carcosa Story about Hali」 (カーター)
  • 「The Strange Doom of Enos Harker」 (カーター&R.プライス)
  • 「Black Fire」 (マーレイ)
  • 「To Clear the Earth」 (マーレイ)
  • 『Selected Letters III, IV』 (ラヴクラフト)

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