登場作品
概要
関連/他
- 「Out of the Ages」
- 「Zoth-Ommog」
- 『The Transition of Titus Crow』
- 「陳列室の恐怖」
- 「タイタス・クロウの帰還」
【住処】
- ルルイエの一画(ポナペ島沖合の海溝)
- 中部太平洋(束縛の弛緩により)
本報告は、ゾスより到来したクトゥルフの子として知られ、主に深海に棲む異形の存在についての調査記録である。
形態的特徴として、円錐形の体躯を持ち、頭部には4本のヒトデのような触手とヘビのようなヒゲを備える。地上移動、浮遊、飛行のいずれも可能とされる。
主な活動領域は海中だが、現在の正確な状況については諸説がある。死の都市ルルイエの一画、特にポナペ島沖合の海溝で眠っているとされ、旧き束縛により親であるクトゥルフから離れられないという説が有力である。しかし近年、中部太平洋での船舶の謎の失踪から、この束縛の「鎖」が緩みつつあるとする研究者もおり、クトゥルフのカルトの関与を疑う声もある。
父のクトゥルフと同様に夢を通じて人間に呼びかける能力を持つが、その力は像を通じてのみ発揮される。これらのアーティファクトを介して輝かしい幻視を見せ、新たな信者を獲得するという。崇拝の中心地はポナペだが、ニュージーランドやインドシナ南部にもカルトが存在する。
魔術師たちによる丸一日を要する招来の儀式が記録されているが、人類に対して強い敵意を持つため、適切な束縛なしでの招来は致命的な危険を伴うとされる。
太平洋地域の深海怪物伝承の一部は、この存在の部分的な目撃証言である可能性が指摘されている。
【関連魔導書】
- 『ルルイエ異本』
- 『ポナペ教典』
- 『ザンツー石板』
【相関】
- クトゥルフ(親)
- ゾス(出自)
- ユッギャ(墓所での従者)
- 各地のカルト(崇拝者)
- クトゥルフのカルト(束縛からの解放に関与の疑い)
【能力】
- 響きわたるうなり…ゾス=オムモグは常に体の中でうなるように音が発しており、それに影響された人間は幻覚症状など感覚に異常が起きる
【恩恵】
- えら…水中で呼吸ができるえらができる
- 触腕…腕や足がイカのような太い触腕になる