セベク/ソベク

セベク/ソベク

Sebek/Sobek

グレート・オールド・ワン
登場作品
概要
関連/他
  • 「セベクの秘密」

【住処】

  • 現在は銀河のどこか(推定)
  • 過去は古代エジプト

本報告は、古代エジプトの神ソベクとの同一視を利用し、人間とクロコダイルを組み合わせた姿で現れる異形の存在についての調査記録である。

形態的特徴は、通常のロイガー族が示す「大トカゲ」の姿ではなく、人間とクロコダイルを組み合わせた姿を取る。この姿は、エジプト神話のソベクからヒントを得たか、最初に遭遇した人間の思考から引き出した可能性がある。ロイガーの突然変異や年経た個体である場合、本質的には非物質的存在だが、意思により物理的な姿を取ることができるとされる。

その正体については、下級のオールド・ワンとする説と、ロイガー族との関連(突然変異または特異個体)を指摘する説が存在する。いずれの場合も、強大な力と卓越した狡猾さを持つ存在として認識されている。

古代エジプトにおいて、意図的にワニ頭の神ソベクと同一視されることで、人類の信仰体系に深く浸透した。この「変装」により、神々への信仰や生贄、さらには崇拝者の生命力自体を糧とすることが可能となった。クレメンタイン・ウィルソンの言葉を借りれば「セベクの変装は完璧であり、人間を食らって肥え太った」という。

古代エジプト文明の衰退と時を同じくして、より豊かな餌場を求めて地球を離れたとされる。現代における出現は極めて稀少だが、銀河のどこかにある食料源が尽きれば、再び地球に戻り、人類の中に相応の地位を得る可能性が指摘されている。

ルドウィク・プリンの『妖蛆の秘密』には、セベクを一時的に呼び出す儀式が記されており、この儀式を逆に行うことで退散させることも可能とされる。同書はまた、本来のセベクがロイガーの進化や突然変異である可能性を示唆しながら、人間の信仰体系への順応について論じている。

【関連魔導書】

  • 『妖蛆の秘密』(ルドウィク・プリン著)

【相関】

  • ロイガー族(同族または変異個体という説)
  • オールド・ワン(下級の一員という説)
  • ソベク(古代エジプトの神、意図的な同一視)
  • バースト(同様に古代エジプトの神と同一視された存在)
  • 人間の崇拝者(生命力を摂取)
  • 生贄(信仰と共に摂取)

【能力】

  • 動物に命令する…50m以内のいかなる動物にも命令ができる。
  • 生命力を食らう…20m以内の人間から魔力を吸収する。
  • 出現…顕現する時、クロコダイルの頭を持つ姿か、全身がクロコダイルの姿で現れる。
  • 精神的接触…32km以内の者に思考を送れる。
  • 復活…通常とは違うセベクのみのやり方で下級の存在を復活させる。
  • 念動力…60m以内のものを動かすことができる。

【恩恵】

  • 仮面…恩恵者は頭をクロコダイルに変えることができ、また一時的なら全身も変えられる。
  • 爬虫類に命令する…トカゲやクロコダイルに命令ができる。
  • 不死…恩恵者は死ぬことがなくなる。

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