ズ=チェ=クオン

ズ=チェ=クオン

Zushakon

グレート・オールド・ワン
登場作品
概要
関連/他
  • 「Dead of Night」
  • 「The Descent into the Abyss」
  • 「恐怖の鐘」

【住処】

  • オメガ星雲の先の漆黒の虚空

本報告は、オメガ星雲の彼方の漆黒の虚空に棲み、地震と闇と寒気をもたらすとされる異形の存在についての調査記録である。

形態的特徴についての直接的な記述は少ないが、「古き夜の最後の末裔」「大地の暗黒の精霊」として言及され、闇を体現する存在とされる。

現在は宇宙のエーテルの中で「死してなお生きている」状態にあるとされ、他のオールド・ワンとは異なり、旧き神々による封印ではなく、自力では目覚められない不断の休眠状態に置かれているという。特定の詠唱や低音、鐘の音による招来が可能とされるが、それによって完全な覚醒を得ることはできない。ただし、その存在自体が地球の生命に対する呪いとされ、出現の際には必ず悲惨な出来事を伴うという。

『イオドの書』における記述では、シアエガとの関係性について矛盾する説明がなされており、最初は子としながら、後に親として描写している。この矛盾については、著者の誤りか意図的な曖昧化の可能性が指摘されており、一部の研究者は両者が同一存在の異なる「顔」である可能性を示唆している。また、ウボ=サスラの子とする説も存在する。

歴史的な崇拝については、先史時代のムーにおいて「覆う手」と呼ばれる小規模な宗派による崇拝が知られている。スンダ=ロンの手記によれば、この集団は快楽主義的なムーの社会でさえ常軌を逸した行為により粛清されたが、一部は生き延びて異端の実践を続けたという。クンヤンでも鐘を鳴らし詠唱による崇拝が行われ、北米西海岸のインディアンの一部も召喚の方法を知っていたとされるが、その知識は現在では失われているとみられる。

グレート・オールド・ワンの復活の際には完全な覚醒を迎えるとされるが、それまでは「死んでいながら夢見る存在」として不可解な状態を続けるとされる。

【関連魔導書】

  • 『イオドの書』
  • 『苦痛と譫妄』(R.S.スカーウーンド編、1785年)

【相関】

  • ウボ=サスラ(親という説)
  • シアエガ(親子関係について矛盾する記述、または同一存在の異なる側面という説)
  • 「隠れたもの」(ツンスに率いられた従者)
  • 「覆う手」(ムーの崇拝集団)
  • クンヤンの崇拝者
  • 西海岸インディアンの崇拝者(過去)

【能力】

  • 招来…ズ=チェ=クオンは呪文ではなく、鐘の音で招来される。
  • 包み込む闇…顕現するときに、周囲の光源を消す。
  • 不可視…顕現すると、周囲に耐えられないほど目に不快感を与える。

【恩恵】

  • 目なき感覚…自ら目を取り除いた信者は、代わりに強化された感覚器官が授けられる。
  • 漆黒の姿…実体のない雲に変身できる。

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