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【完全版】シャッガイからの昆虫│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

【完全版】シャッガイからの昆虫│登場作品・概要・シナリオ制作のヒントなどを完全網羅!※ネタバレ注意※

Insects from Shaggai

独立種族

危険度: ★★★★★★☆☆☆☆

本報告は、故郷の惑星を失い地球に移住した、超次元の光合成昆虫種族についての調査記録である。

形態的特徴として、鳩ほどの大きさで、触毛の生えた10本の脚を持ち、3つの口からは一房ずつの触覚が垂れ下がっている。巨大な眼球と半円形の翅を備える。地球の昆虫とは全く異なる構造を持ち、光合成による栄養摂取が可能な種族である。

かつてシャッガイと呼ばれる惑星または次元に居住し、灰色の球状建造物に住まい、円錐形の金属神殿でアザトースを崇拝していた。強力な魔術師としても知られ、古来の記録では最も忌むべき存在として言及される。『ナコト写本』には、彼らが召喚し、やむを得ず自身の世界に封じ込めた何かについての記述が含まれているとされる。

故郷の破壊時、多くは不壊の灰色金属で作られた神殿宇宙船で脱出し、既に植民していた近隣の星々も含めて、複数の世界を渡り歩いた。知られている一群は、シャッガイからザイクロトル、スーゴン、リーギクスを経て中世の地球に至った。一説では、さらに早期に地球を訪れ、エジプトのピラミッド建設に関与した個体もいたとされる。

現在、最大のコロニーはイギリスのセヴァン谷にあるゴーツウッド村付近とされる。地球の大気に含まれる未知の成分により、他世界へのテレポートや長距離飛行が不可能となり、この地に囚われた状態となっている。

極めて長命で成体になるまでに数世紀を要し、進んだ科学技術を持ち、精神力を操作する武器や装置を使用する。食事の代わりに光合成で活動エネルギーを得る一方で、奴隷種族への拷問から異常な快感を得ることに耽溺する退廃的な性質を持つ。ザイクロトル星の存在を奴隷として連れてきており、現在も人類の操作を試みている。

人間の脳と物理的に融合する能力を持ちこれを利用してアザトース崇拝のカルトを確立し、宿主の精神を操作して高揚感を与え、幻影で彼らの歴史と発見を示してきた。かつて魔女カルトを支配し、アザトースへの生贄を求めていたが、魔女狩り師マシュー・ホプキンスによって壊滅させられた。現代では政治や科学分野への浸透が噂され、目に見えないメッセンジャーを人間の脳に送り込み、様々な事案を操っているとされる。

【住処】

  • 現在:イギリスのセヴァン谷ゴーツウッド村(主要コロニー)
  • 過去:シャッガイ(故郷)、ザイクロトル、スーゴン、リーギクス(天王星)、エジプト(噂)

ステータス(7版)

STRCONSIZDEX
1D3*51D3*55(2D6+10)*5
POWINTHPMP
(4D6+2)*5(2D6+9)*5116
DBビルド移動正気度喪失
0-24/飛行200/1D6

行動

  • 攻撃回数:1回
  • 近接戦闘:寄生先のデータに合わせる。
  • 神経むち:50% …神経むちは青白い光を放つ道具である。光に当たった対象は、POWの対抗ロールを行う。失敗すると、対象は神経むちが切れるまで苦痛に襲われる。成功しても、24-CON/5時間の間技能ロールにペナルティがつく。
  • 回避:70%

装甲

  • なし。

魔術

  • 呪文:2D10の呪文を知っている可能性がある。

技能

  • なし。

能力

  • 融合:人の脳と融合し、夜のみ体を支配する。
  • 精神攻撃:融合した宿主の脳から記憶を取り出し、また自身の記憶を与えることもできる。

原作「昆虫族、シャッガイより来たる」では

  • 緑光の二重太陽の惑星シャッガイで文明を築き、都市やアザトースの神殿を建設して他の星から生物を拉致し拷問していた
  • 不可解な天体の作用でシャッガイ星が滅亡する
  • 神殿内にいた40人ほどが生き残り、念力でザイクロトル星へ神殿ごと移動した
  • ザイクロトル星を征服して先住種族を奴隷化し、約200年後に労働力として多数のザイクロトル族を連れて別の星への移住を決めた
  • 無人惑星サゴンに入植したが何者かに相次いで殺され、危険を感じて逃亡し太陽系のルギハクス(天王星)に新神殿を建造した
  • 立方体種族との宗教トラブルで対立が勃発し、アザトースの神殿に残った30人ほどが神殿もろともルギハクスから追放された
  • 17世紀に地球のゴーツウッドの森に念力移動で到着する
  • 神殿の大部分が地下に埋まり上部9メートルのみが地上に突出した
  • 隕石を崇める魔女団と協力して地球侵略を計画したが魔女団の壊滅で頓挫した
  • 20世紀に小説家ロナルド・シアが森に侵入したため寄生する
  • 昆虫族の記憶を流し込み、アザトース解放の計画遂行のため操ろうとした
  • シアが円錐塔内でアザトースの偶像を見て恐怖し、寄生の事実と操られる運命を悟った彼が自害を決意するまで追い込んだ
筆者:たいき

頭の中で虫が這いまわる感覚。想像するだけで発狂しそうになります。

シナリオ導入例

1:政治浸透調査型

  • 政治家や官僚の急激な政策変更と人格変化の調査依頼
  • 重要人物が共通して「後頭部の小さな傷痕」を持つ異常
  • セヴァン谷出身のブレーンや秘書が政界に大量流入している事実

2:企業買収背後型

  • 大企業による農村地帯の大規模土地買収と住民の強制移住
  • 買収地域が全て「日照条件の良い場所」に集中している不自然さ
  • 買収企業の重役たちが示す昆虫的行動パターンと集団行動
筆者:たいき

シャッガイからの昆虫に寄生された人間が社会に溶け込んでいる。その人たちが社会を変えようとしている。現代の風刺みたいなシナリオになりそうです。

演出のヒント

1:昆虫的異質性の演出

  • 複眼の威圧感:無数の小さな瞳が一斉にこちらを見つめる、視線が360度全方向をカバー
  • 触覚の不気味さ:3つの口から垂れる触手が常に蠢いている
  • 脚の協調性:10本の脚が完璧にシンクロして移動

2:脳融合の恐怖演出

  • 融合過程:後頭部に鋭い痛みを感じた後、異物感が残る
  • 意識の侵食:自分の考えなのか、他者の考えなのか区別がつかない
  • 人格変化:感情表現が機械的になる

3:退廃的性質の演出

  • 拷問の痕跡:奴隷種族の原因不明の外傷と精神的外傷
  • 快楽追求:他者の苦痛に対する異常な関心
  • 支配欲求:完全な服従を求める強迫的行動
筆者:たいき

イラスト・ファンアート・素材紹介

寄生ではなく光を放って攻撃するという珍しい場面を描かれている。
この容姿でハトと同じくらいの大きさというのが嫌悪感すぎる。虫嫌いに刺さる。

他の神話生物・魔導書との関連

【相関】

アザトース
崇拝
ニャルラトテップ
関連

【関連魔導書】

  • 『ナコト写本』
  • 『ミサ・ジ・レクイエム・ペルシュジャイ』

登場作品

カテゴリー一覧