サーイティ

サーイティ

Saaitii

唯一の神
登場作品
概要
関連/他
  • 『失われた時代の土地と精霊』(ジェフリー・スワン、1863年)
  • 『スグサンド写本』(14世紀)

【住処】

  • 地球の地下深部(物理的実体説)
  • 暗黒の外界(非実体説)

本報告は、巨大な豚のような姿を取り、狩猟と結びついた儀式の対象となった異形の存在についての調査記録である。

形態的特徴として、膨張した巨大な豚の姿で現れるが、これは地球の生物を参考に取られた形態である可能性がある。実体を持たない存在とする説と、物理的実体を持つ存在とする説が存在する。

特定の星の並びの時のみ目覚め、地下深くで眠っているとされる。『スグサンド写本』によれば「外界」から地球を訪れ、この地で「形を取った」存在であり、現在も未熟な段階にあるとされる。成熟するまでの間、地球で眠りと捕食を繰り返しているという。

一方で、暗黒の外界に棲みながら、過去の召喚によって確立された繋がりを通じて自由に地球に出現するという説もある。この場合、時に荒野で獣のように獲物を狩り、時に外界で眠るという生態を持つとされる。実体のない存在であれば、地球上の動物に憑依して姿を変えることも可能とされる。

古い異教徒たちは狩猟の前にこの存在に生贄を捧げ、獲物を得た際には彫刻を施した豚やイノシシの頭蓋骨を身につけてその神格を体現したという。ジェフリー・スワンによれば、この信仰はイングランドやドイツの閉鎖的な共同体で受け継がれ、開拓移民によってアメリカ大陸にも伝播した可能性がある。北米へのイノシシの導入も、この信仰と関連している可能性が指摘されている。

【関連魔導書】

  • 『スグサンド写本』(召喚・退散の呪文を収録)
  • 『サーマーの儀式書』

【相関】

  • オールド・ワン(下級の一員という説あり)

【能力】

  • 夢を送る…サーイティに影響された者は、迷宮に落ちる悪夢にうなされる。
  • 精神支配…サーイティに影響された者は、体を操られ、住処まで連れて行かれる。
  • 憑依…他の動物や人間に憑依し、その姿を豚の怪物に変える。
  • 生け贄による招来…サーイティを招来するために生け贄になったものは豚の怪物に変わる。

【恩恵】

  • 豚の姿…豚のような怪物に変身できる。
  • 豚への憑依…豚と精神を交換できるが、自身の体は豚が操る。
  • 牙…恩恵者の口には牙が生える。

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