- 「The Statue of the Sorcerer」(エドワース & エリオット)
- 『地を穿つ魔』(ラムレイ)
- 「Cement Surroundings」(ラムレイ)
【住処】
- 現在:地球の核、上部マントル、地殻
- 特別な集合地:アフリカのグハーン(聖地または重要拠点)
本報告は、地球の核に棲む、高度なテレパシー能力と熱耐性を持つ地中生物種についての調査記録である。
形態的特徴として、短い触手を持つ目のないイカに似た姿を持ち、恐るべきドールの小型形態、あるいはその分裂種である可能性が示唆されている。体を覆う粘体を持ち、岩をバターのように掘り進むことができ、その痕跡は岩が溶解したかのような様相を呈する。
生態的特徴として、明確な成長段階を持つ。卵(直径30cm、殻厚5cm)は晶洞石に似た球形の鉱物のような外見を持ち、孵化直後は大きなミミズ程度の大きさである。その後、幼生(第1齢)、幼虫(第2齢)、若虫(第3齢)、亜成虫(第4齢)、成虫と段階的に成長する。成体は4000度という極度の高温に耐え、空気呼吸を必要とせず、強力な地震を引き起こす能力を持つ。一方で、水には極めて脆弱で、全身浸水は致命的となる。
最も重要な特徴として、高度なテレパシー能力を持つ。種族内での相互交信、人間を含む他種族の心の感知、成体による他種族の精神支配が可能とされる。この能力により、犠牲者を特定の場所に固定したり、混乱させて待ち伏せすることができる。
繁殖については、メスは一度に少数の卵しか産まず、卵や子供を熱心に保護する習性を持つ。巣から卵が持ち去られた場合、救出のために全力を尽くすという。種の最年長かつ最大の個体は「シュドメル」と呼ばれる唯一の存在である。
歴史的影響として、アフリカの謎の都市グハーンに封じ込められていたが、地殻を貫くトンネルを掘って脱出し、世界中に広がったとされる。1906年のサンフランシスコ地震は、この種族の仕業とする説がある。
【関連魔導書】
- 『カグワモン・クタート』
【相関】
- 指導者:シュド=メル(シャッド=メル)(最古かつ最大の個体)
- 関連:ドール(類似種または分裂種の可能性)
- 所属:クトゥルー眷属邪神群
- 目的:クトゥルー復活の画策
- [特記:水、放射能、ティクオン霊液、アンク、ヴァク=ヴィラ呪文、旧き印に対して弱点を持つ]
【能力】
- テレパシーによる支配…人間や他の種族にテレパシーを使って精神を支配し、自身に近づけさせたり、その場に拘束したりする。
- 地震による攻撃…クトーニアンの成体は地震を起こすことができる。