クトゥルフ

クトゥルフ

Cthulhu

グレート・オールド・ワン
登場作品
概要
関連/他
  • 「クトゥルーの呼び声」
  • 「インスマスを覆う影」
  • 「永劫の探究」
  • 「アーカム計画」(ブロック)
  • 「狂気の山脈にて」(ラヴクラフト)
  • 「墳丘の怪」(ビショップ)
  • 「地を穿つ魔」
  • 「タイタス・クロウの帰還」
  • 「幻夢の時計」
  • 「旧神郷エリシア」
  • 「暗黒の知識のパピルス」
  • 「ネクロノミコン アルハザードの放浪」
  • 『賢者の石』(C.ウィルソン)
  • 「The Tugging」(キャンベル)
  • 「暗黒の城」(ハーバー)

【住処】

  • 現在:太平洋の海底都市ルルイエ(死のような昏睡状態)
  • 過去:第23星雲のヴールの世界、ゾスの緑の二重星、土星(経由地)

 

本報告は、太平洋の海底で「死んでいるが夢見る」状態にあり、その目覚めが世界の終焉を告げるとされる存在についての調査記録である。

形態的特徴として、巨大なコウモリのような翼とかぎ爪を持ち、タコに似た頭部には無数の触腕が生えている。体表はゴム質で粘液に覆われ、二足歩行する。

その起源は第23星雲のヴールの世界に遡り、その後ゾスの緑の二重星に移住。そこでイダ=ヤーとの交配により、ガタノソア、ユトグタ、ゾス=オムモグを生み出した。3億5000万年前、星の落とし子と共に土星を経由して地球に到来。当初は古のものとの戦争を経験したが、後に和解し、太平洋に都市ルルイエを建設、複数の拠点を築いた。しかし5000万年後、旧き神々による大異変によってルルイエは海底に沈み、クトゥルフは封印された。

現在、死の都市ルルイエで夢を見続けているとされ、その夢は人類に強い影響を及ぼす。その影響は多様で、芸術創造への衝動、一時的な狂気、見境のない暴力行為、完全な発狂など、様々な形で現れる。理解者の中には、社会の中で同類を探し、独自のカルトを形成する者もいる。

歴史的影響として、紀元前2億5100万年の大量絶滅(地球上の生命の96%が死滅)や、536年の世界的大寒波(中東とアジアを謎の霧が覆い、数千人が死亡)との関連が指摘されている。1919年には神秘論者メイ夫人が1925年の「海からの狂気」を予言し、その直後に失踪するという事件も記録されている。

『ネクロノミコン』によれば、クトゥルフは「大司祭」として重要な役割を担う。その覚醒は宇宙の流れに波紋を生じさせ、他のオールド・ワンたちを束縛する封印をも破壊するとされる。これは単なる伝承ではなく、一時的な目覚めの際にも地球規模での異変が記録されており、完全な覚醒は宇宙規模の変容をもたらすと考えられている。

崇拝の実態として、カルトはハイチ、ルイジアナ、南太平洋、メキシコ、アラビア、シベリア、クンヤン、グリーンランドと広範に分布している。不死の神官は中国の山脈に住むとされ、カルトの中心はアラビアのアイレム近郊にあるとされる。ハワイでは「カナ=ロア」として地下世界に囚われた邪神の伝説が残り、ハロウィーンは重要な祭日とされている。

論争点として、クトゥルフの本質に関する様々な解釈がある。ヨグ=ソトースの大神官説、ニャルラトテップの顕現説(『サセックス草稿』)、水の精霊説など、多くの説が提起されているが、確証は得られていない。ハスターとの敵対関係も広く知られているが、その理由は不明である。

【関連魔導書】

  • 『ネクロノミコン』
  • 『サセックス草稿』
  • 『アルソフォカスの暗黒の大巻』
  • 『狂える修道士クリタナスの懺悔』
  • 『古代ルーンの伝説』
  • 『ポナペ教典』
  • 『無名祭祀書』
  • 『ルルイエ異本』

【相関】

  • 血縁:イダ=ヤー(配偶者)、ガタノソア・ユトグタ・ゾス=オムモグ(子)、クティラ(娘説)、ハスター(異母/父兄弟、対立関係)
  • 支配:クトゥルフの星の落とし子、深きもの
  • 対立:古のもの(後に和解)、旧き神々
  • 従属:ヨグ=ソトース(大神官説)
  • カルト:ハイチ、ルイジアナ、南太平洋、メキシコ、アラビア、シベリア、クンヤン、グリーンランド、ポナペ、ペルー(マチュピチュ)、インスマス

[別称:クルウルウ、ク・リトル・リトル、チュールー、九頭龍]

【能力】

  • 体の変形…クトゥルフは一定の体を持っていない
  • クトゥルフの呼び声…クトゥルフも夢を見ていて、その夢は人間に影響を与える
  • 感覚をねじ曲げる…クトゥルフとそれに関するものに触れたとき、五感が正常な判断を失う

【恩恵】

  • 触手を生やす…頭や体から触手が生える
  • 夢を読む…人の夢を覗けて、意味を理解できる

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