登場作品
概要
関連/他
【登場作品】
本報告は、永遠の暗闇に棲む、共食いの習性を持つ捕食者種についての調査記録である。
形態的特徴として、ヒト型の体躯にカンガルーのような脚とひづめのついた足を持ち、特徴的な点として顔には鼻がない。直射日光に対して致命的な脆弱性を持ち、太陽光を浴びると衰弱し死に至るが、弱い明かりには数時間耐えることができる。
ガストは通常10から20体、時には60体以上の共同体を形成して生活する。狩りの際は単独か2体での行動を基本とするが、大規模な獲物に対しては群れで行動し、地下の連絡網の知識を活用して獲物を罠にかける巧妙な戦術を用いる。
共同体内での関係は希薄で、むしろ攻撃的な共食いの習性が目立つ。縄張りに侵入した他の生物を捕食することと同様に、同族の捕食にも喜びを見出す。この残虐性は魔術師による使役を困難にしており、従順さを見せる一方で、支配者への攻撃性を示すこともある。
起源については、クン=ヤンの洞窟に住んでいた堕落した人間たちが支配していた二足歩行の半人間怪物との関連性が示唆されており、蛇人間による遺伝学的実験の産物である可能性も指摘されている。