登場作品
概要
関連/他
- 『Nightmare’s Disciple』(ジョゼフ・S・パルヴァー)
【住処】
- 現在:広大な水域(または他の液体)
- 過去:他の存在の体内(寄生時)
本報告は、宇宙的な寄生性と病原性を持つとされる存在についての調査記録である。
形態的特徴として、通常は広大な水域、あるいは他の液体中に存在するとされるが、その具体的な姿は明確には記されていない。周囲の環境を毒で汚染する性質を持ち、その出現地点では人々が病に冒される現象が報告されている。
この存在の最大の特徴は、他の重要な存在に一時的に同化あるいは寄生する能力にある。『水晶と冒涜の幻視』(ジェデダイ・プリントン、ニューヨーク、1889年)には、クトゥルフとの同化の様子が記されており、それは「もつれ」た「命を懸けた」状態として描写されている。この過程で相手から何らかの養分を吸収し、それを用いて新たな生命を創造、あるいは既存の生命を変容させる可能性が指摘されている。
クトゥルフとの関係については諸説が存在する。「兄弟」や「姉妹」とする説があり、また共にヌトゥーサとヌタルフを創造したとする記述も複数の魔道書に見られる。しかし、クトゥルフの出自とされるゾスとの関連を示す記録は見当たらない。
こうした寄生的な性質から、多くの研究者はカソーグタを「宇宙的な病気」として捉えている。生命に徐々に侵入し、忌まわしい形で汚染と変異をもたらす存在として理解されている。また、他の存在への寄生中は姿を消すため、クトゥルフ神話の伝承の中でその存在が語られることは比較的稀少である。
【関連魔導書】
- 『水晶と冒涜の幻視』(ジェデダイア・プリントン、ニューヨーク、1889年)
【相関】
- 血縁:クトゥルフ(兄弟または姉妹説)
- 創造:ヌトゥーサ、ヌタルフ(子または創造物)
- 寄生:クトゥルフ(プリントンの記録による寄生の記述)
【能力】
- 有毒…生命が危機に瀕する毒ガスを放つ
- 同化…あらゆる生命体と同化することができ、体内から無理やり遺伝子を取り出して、急速に成長させて荒い出産をさせる
【恩恵】
- 病気の手…地球や異界のあらゆる菌を保菌することができ、対象に感染させることができる
- 痛みの言葉…恩恵者と精神的に繋がりを作り、一方的なメッセージがくるが、その声は肉体に影響がでるほど不快なものである